オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

チャンデバCX2310の遅延評価(電気的)訂正版

2018-05-30 04:53:32 | 電気的評価
 昨日アップした内容で1箇所ミスっていた。今回それを訂正します。

 ■1)ミスの内容
 ミスは、以下の構成図内にあります。

 PCのマイク入力のL側に赤い線が繋がっていますが、前回は2405の+側に繋ぎましたが、赤〇内の点線で示しています。交流なのでパスコン1.5μFで繋いでいるが620Aの+と繋がっていると判断しましたが、繋がっているものの位相が620Aの+側とはズレます。昔の教科書では、コンデンサは90度進むと記憶していますが、下記実データでは180度のようです。今回は赤の実線で示すように620Aの+側にPCのマイク入力のL側を繋いで測定しました。
 尚、前にも言いましたが2231Aのー側を繋いでいるのは、2231Aがボイスコイルの巻き方向が620Aと逆なのでその効果を考慮して、電気パルスの加算が音のパルスの加算と判断できるように方向を合わせたということです。(パルスの電気信号と音の信号が同相で見れるよう)

 ■2)測定の風景
 これは以下の写真。

 緑のワニ口クリップは、ミニジャックの先に繋いで、他方は黒い線の繋いでいる黒いワニ口クリップでプラスティックの透明ケースの奥の620Aの+側に繋ぎました。

 ■3)実験結果1 ~電気的波形のオシロ評価~
 これは以下です。

 前回のミス版との違いは、上の赤い線で620Aの+側に取る点を変更したので、パスコンの手前の信号を見れています。前回2405の+側に繋いだ時は、+スタートでしたが、今回620Aの+側ではースタートですので、パスコンで位相が反転しています。それ以外のタイミングは、前回とほぼ同様に見れます。尚、PCのWave.Gene.の元のトーンバーストは、W.G.画面では+スタートですが、PCオシロではースタートになります。LP2020A+は非反転出力です。(某ブログでもオシロ測定では、非反転とのことで一致します)
 このデータの③④⑤の40Hz~60Hzを見ていただくと判ると思いますが、水色の〇と赤〇で示した+パルスがほぼ同じ位置にあるので強め合えます。この周波数範囲では上下のパルスは位相が反転していますが、下の2231Aのパルスが半波長遅れているので強めあえるということが判ります。これは下のグラフで云うと、40Hz~60Hzで遅延角が180度前後であることと同じです。

 ■4)実験結果2 ~電気的波形で見た遅延時間と位相の周波数依存性評価~
 これも以下です。

 若干の読み取り誤差はあるものの、遅延時間はほぼ同じと見ました。
 これで、前に予想したことは40H以上ではほぼ合っていることが判りました。30Hz以下はこれのみで見ると相殺してしまうようですが、FFTでは以下のように低下していません。この理由は不明ですが、20Hz付近はバスレフが効いている領域なのでバスレフの位相が両者合っている可能性がある。


 ■5)この評価で得たもう一つの成果
 ■3)で判った事実として、2405についているパスコンの前後で位相が反転していることが上記のように判った。前から620Aに2405を追加した時に同相で強め合っていることが謎だった。パスコンで位相が入力から反転し、2405がボイスコイルが逆巻きなので再度反転し、結果的に入力とは同相になっていたと思われる。しかし、これが10KHz付近でも成立するかはわからない

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