オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

2231Aのウーハーの過渡応答 ~バスレフと密閉比較~

2019-10-06 12:07:49 | スピーカー評価
 昨日のラグビーWカップのVsサモアも凄かった。前半は田村選手のキックと27分のラファエレ選手の最初のトライ。相手を引きずってのトライ。母国相手であるが魂が篭っていた。後半の勝負の分かれ目は、姫野選手のジャッカルでノット・リリースを獲得。田村選手のキックも決まった。これぞ柔道の押さえ込みを想起させた。高校の時に腕相撲で先生の腕の骨を折ったというのも伊達ではなかった。その後のスクラムゴールも姫野さん、Wカップ初トライ、オメデトウ!彼はその後突進・ダブルアクションも決めたが前の2戦でも光っていた。もう一つの危機は58分の日本陣内でゴール手前でのスクラム。これはヤバカッタ。しかしスクラムは負けなかった。59分にも又姫野の日本陣内でゴール手前でのジャッカルでノット・リリースを獲得。ここがこの戦いの本当の正念場だった。65分にも姫野のダブルアクション。その後は、福岡選手のトライ。更に82分のスクラムから84分に松島選手の左端へのトライでボーナスポイントも獲得。チーム全体で取ったトライ。いやはや感動しました。

 今回は前回に続いて、ユニットをJBL4331Aのウーハー2231Aに変えてトーンバースト1波でのオシロ波形を見てみました。 10/8青字追記

 ■1)測定
 スピーカーの特性をダイレクトに撮る必要があるので、先ずは距離20cm高さ37cmにマイク(2231Aのセンター高さ)を設置しました。

 この写真ではマイク距離10cm位ですが、下記データはもう少しマイクを離して距離20cmにしています。バスレフポートには、通常は密閉ですのでEVA樹脂を押し込んでいます。

通常聴取位置は前回と同じですので省きます。
 
  ■2)1波トーンバーストでのオシロ波形 超ニアー(マイク距離20cm)の場合
 これは以下。ウーハー・低域の評価ですので周波数は100Hzと実際の使用では70Hz以下ですので50Hzも採りました。2231Aだけを駆動するため4331AのNWはエクスターナルポジションです。LP2020A+を逆相接続しているのは、前回の604-8Gの波形と+-の見た目の方向(-スタート)を合わせる為です。(一般のスピーカーと昔のJBLがボイスコイルの巻き方が逆の為の操作)

 上段が100Hzで 下段は実際に使用している領域(70Hz以下)の50Hzです。
グラフの横順で言うと、左が密閉、右はバスレフで、同じアンプVrで測るとバスレフの方がこの帯域はバスレフ効果が効いて音圧が上段100Hzで13%、下段50Hzで10%バスレフの方が高くなっています。(A波で比較)
 波形再現性は前回と同じくA(主波波高値)、B及びC(付帯波波高値)の比で評価しました。
 【B/A】
 上段の100Hzの場合は、密閉0.7に対しバスレフ0.79ですので、バスレフで13%悪化します。
 下段の 50Hzの場合は、密閉1.3に対しバスレフ1.49ですので、バスレフで15%悪化します。
 【C/A】
 上段の100Hzの場合は、密閉0.21に対しバスレフ0.28ですので、バスレフで33%悪化します。
 下段の 50Hzの場合は、密閉0.4 に対しバスレフ0.71ですので、バスレフで78%悪化します。

 2231Aの場合は、f0=16Hzと低いのでバスレフの効いてくる周波数帯も低いと考えられ100Hzよりも50Hzで波形の乱れが大きくなる。
 また下段の赤〇を付けた付帯波の部分が③密閉より④バスレフの方が揺らぎが大きいので付帯波が大きいと考えられる。

 ■3)1波トーンバーストでのオシロ波形 通常聴取位置(マイク距離~2m強)の場合
 これは以下。

 前回の604-8Gの付帯波は超ニアーと通常聴取位置では大きく変らなかったが、2231Aでは超ニアーの付帯波は604-8G並みか若干C波が大きい程度であった。しかし2231Aで通常聴取位置までマイクを離すと付帯波が多数になる。604系のように軽い振動系(M0=59g)を強力磁界で駆動するのと、2231AのようにSbウェイトを付けて重くした振動系(M0=Mms=151g)では近傍での波形は似ていても2m程度離れると部屋の反射等の影響も違ってくると考えられる。(論理的にはおかしいが)
 上段の100Hzについては、D/Aが有意差がありそうなので比較した。密閉が1.38に対し、バスレフは1.54とバスレフが12%悪化した。
 下段の50Hzについては、C/Aが有意差がありそうなので比較した。密閉が0.72に対し、バスレフは1.32とバスレフが83%と大きく悪化した。(B/Aも32%バスレフが悪化する)また⑧右下の50HzのバスレフはCとDを見れば判るように正のC波が大きく負のD波が小さいというようにアンバランスになり付帯波の乱れも生じる。

 【結論】4331Aの2231Aで1波長のトーンバーストの50Hzの瞬時波形で比較したら密閉と比べてバスレフは付帯波がスピーカー近傍ではC波(付帯波1波目の後半)の波高が密閉比で78%悪化。通常聴取位置までマイクを離した場合はC波が波高の密閉比で83%悪化する。従い2231Aでは密閉型に比べバスレフ型は低音の瞬時波形の再現性が悪化する。
 又、通常聴取位置での波形を604−8Gと2231Aで比較すると付帯波が2231Aの方が多くなる。2231Aの方が部屋の反射等の影響を受けやすいと考えられる。従ってなるべく2231Aでカバーする周波数は少なくすることが波形の再現性を考えるとベター。現状実測で70Hz(CX2310は44HzでMin設定)以下にチャンデバで制限しているのは妥当。

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