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独断と偏見で選ぶYMOの10曲+アルバムのお気に入り曲とか

2011-02-11 03:17:00 | 音楽
えー、2/2にiTunes StoreでYMOの旧アルバムがダウンロード販売されるようになって、TwitterでYMOの10曲を選んでみようっていう企画が「#YMO10」っていうタグで始動。で、1週間が過ぎて落ち着いてきちゃったところで、ようやく自分もピックアップできたよと……毎度のことながら遅すぎだorz
とりあえず、tweetした10曲は以下のとおり。大方好きな順ではあるんだけど、かなり迷って取捨選択してるので、下の方はあんまり順番関係ないかな……。カッコ内は収録アルバム。曲のコメントはこの後で。

Rydeen (Solid State Survivor)
Neue Tanz 新舞踊 (Technodelic)
Absolute Ego Dance (Solid State Survivor)
Mad Pierrot (Yellow Magic Orchestra)
Pure Jam ジャム (Technodelic)
Nice Age (増殖)
Music Plans 音楽の計画 (BGM)
邂逅 (浮気なぼくら)
音楽 (浮気なぼくら)
Limbo (Service)

バッテンワイエムオー(再生YMO)が入ってないのは、iTSでは扱ってないのと、好きな曲がナンガンデフくらいで次点だったから(^^; あと、ライブ盤は除外してる。
こうして見ると、クセがあるのはNeue Tanzくらいで、あとは割と普通かなぁ。

で、わざわざブログで書こうと思ったのは、それぞれの曲についてコメントしたかったのと、どうせ書くならアルバムの「表ベスト(ポピュラー)」と「裏ベスト(ややマニアック)」を紹介したいなと思ったから。時間短縮と文字数を削るため、それぞれざざっと紹介。アルバムは83年までのオリジナルアルバムね。


Yellow Magic Orchestra (US版)
YMOのファーストアルバムのアメリカ盤。中学の頃、本当のファーストの日本盤を見せてもらって驚愕した覚えがあるけど、今では普通にCDで買えるんだよね。いい時代になったもんだ。どこかエキゾチックな匂いがするのがファーストアルバムの特徴ね。

【表】
まず、くもじいの「なんじゃこりは?」のテーマ曲にもなってる「Firecracker」。イントロ聴けばすぐ分かるはず。あと、B面のノンストップで続く「東風」「中国女」「Mad Pierrot」は外せない。テクニカル(東風)→シンプル(中国女)→ディスコ(Mad Pierrot)と、3人それぞれの色を出しつつ、いい流れになってる。

【裏】
まず、エキゾチック色が強い「Simoon」ね。これぞ初期YMOで細野サウンドな感じ。中東の砂漠っぽいイメージ。あと、中国女とMad Pierrotをつなぐ「Bridge Over Troubled Music」。1分台の短い曲だけど、70年代のアナログシンセで未来的なイメージの曲を作りましたーって雰囲気が猛烈にモンドで良い。

Solid State Survivor
YMOといえばRydeenとTechnopolis。この2曲が入ってるアルバムで、初心者はまずこのアルバムを買いましょうねと。ボコーダーが多用されてるのも特徴。

【表】
原宿で竹の子族も踊ってた「Rydeen」、『ティー・イー・シー・エイチ・……』のボコーダーボイスが頭から離れない「Technopolis」、あとは最近出たマイケル・ジャクソンのアルバムでもカバーされてる「Behind The Mask」。iTunes Storeでも上位3曲に入る人気曲なので、説明は不要かな。

【裏】
沖縄民謡を取り入れてディスコサウンドに仕立て上げた「Absolute Ego Dance」は、いかにも細野さんらしい曲。ハイスクール・ララバイにも似てる。あと、A面で突然入ってくる重めの曲「Castalia」。映画のサントラになりそうな、スリリングでドラマチックな展開はさすが教授。転調、転調で作りがスゴイ。

増殖
YMO+スネークマンショーの企画盤で、ニューウェーブ路線まっしぐらなアルバム。これ聴いてスネークマンショーを知った人も多いはず。曲数が少ないから、表裏と分けづらいんだよね……。

【表】
まずは1曲目からガツンと来る「Nice Age」、続けてファンキーな「Tighten Up」『サケノメ サカモトー』、「Solid State Survivor」路線でシンセ好きにはたまらない音の「Citizens Of Science」。いずれも勢いがあってよろしい。

【裏】
裏って言うか、残りの曲なんだけど……。スカのリズムと掛け声が気持ち良い「Multiplies」、くもじいの中の人がセリフを入れてる牧歌的な「The End Of Asia」。あー、こないだくもじいが初代林家三平のマネをして「どうぉすいゃせん」って言ってたけど(公園アニマルの「どうもすいませんクマ」)、あの元ネタのスネークマンショー、林家万平も入ってるよ。

BGM
このBGMと次に紹介するテクノデリックは、YMOのコアなファンが好んで聴くアルバム。今までと違ってダーク路線で、従来のYMOしか知らないと、本当に同じバンドなの?と疑問を抱いてしまうはず。というか、自分がまさにそうだった(笑)。聴きこむほどに良さがわかるスルメ的アルバム。

【表】
まずは、不安定な和音で従来のファンをふるいにかけた「バレエ」。でも良く聴くとなかなかロマンチックなんだよん。あと、教授が作った攻撃的な曲「音楽の計画」。このアルバム制作時には不調だったらしいけど、何だかんだでこの刺々しさがアルバムの色になってる気がするんだなぁ。「千のナイフ」もアグレッシブなアレンジだし。
あとは「キュー」ね。ダークな雰囲気を持ちつつも、アルバム中最もポップな曲に仕上がってる。

【裏】
まぁ、アルバム自体が裏みたいなもんなんだけど、まずは細野さんのラップが冴え渡る「ラップ現象」。いやはや、この当時に日本人がこんなにカッコいいラップをやってたですよ。『バカーバカーバカーバカー……(<そこじゃない)』。あと、重厚感と疾走感あふれる「U・T」は春咲小紅に良く似てる。『み~にみ~に~、みにきて~ね~♪』。それと「マス」のドラマチックさもいい感じよ。

Technodelic
BGMと双璧をなすダークなヘビー級アルバム。こちらはサンプラーを使った音作りが特徴だけど、実は生演奏もかなり力が入ってるんだな。ピアノとかベースとか。良さがわかるとクセになるアルバム。個人的にベスト。

【表】
まずは1曲目の「ジャム」。シンプルなんだけど、すごくうまくまとまってて飽きない。『ソレジャムデショ ドーゾ』。それから、教授が調子を取り戻したので「京城音楽」「体操」「後奏」がかなり良い。特に後奏はミニシアター系の映画のエンディングに使ってもおかしくないくらい。何度聞いても鳥肌が立つ。
あと、キューの続編と言われる「手掛かり」も。

【裏】
何といっても、ケチャをサンプリングした「新舞踊」は強烈なインパクトで、ある種サイケトランスの域。続く「階段」も攻撃的でよろしい。あと、リズムは強いけど初期のアンビエントともいえそうな「灯」もポイント。
で、工場のサンプリングと寂しげな雰囲気が共産圏を彷彿させる「前奏」から、「後奏」に続く流れなんてタマランですよ。

浮気なぼくら
テクノデリックから2年後に作られたアルバムで、歌謡曲の色合いが強い。……と思い込んで、発売当時の中坊な自分はほとんど聴いてなかったアルバム。しかしオサーンになって聴くと、単なる歌謡曲ではないことに気付いたのである。

【表】
まずはカラオケにも入ってる「君に、胸キュン。 ―浮気なヴァカンス―」。サーヴィスに入ってる以心伝信と並んで、後期YMOの代表曲ね。あと、「希望の路」はユキヒロさんらしいポップで爽快感のあるナンバー。「音楽」は教授ソロかと思うような曲で、本人が歌まで歌ってる。あと、細野&教授の「Wild Ambitions」がカッコイイ。

【裏】
「希望の河」は音の作りがBGMやテクノデリックに近くて、さりげなくいい味出してる。ちなみにライブ盤のアフターサーヴィスでは、希望の路みたいな爽快なアレンジになってる(実はこっちで先に知った)。
あと、意味深な歌詞が特徴的な「邂逅」も教授サウンド全開で大好きな曲。『今までの 僕サヨナラ~』

Service
これはもう、散開が決まって最後のオマケ的でソロの集まりに近い雰囲気のアルバムだし、スーパーエキセントリックシアター(S.E.T.)とコラボして増殖みたいにコントを挟んでるので、ざざっと。

【表】
YMOとしては「以心伝信」、これに尽きるかなー。サブメロの入れ方とか、半端なく凝ってる。同様に、クレジットがYMOになってる「See-Through」も、まさに後期YMOの音。あと、「The Madmen」。細野さんのベースと低い声が魅力的。

【裏】
ベースと言えば「Limbo」も捨てがたい。こちらはユキヒロボーカルで爽やかに。あとは最後のS.E.T.(茶柱)のBGM(笑)。何か「ああ、終わったんだ」って感じがしていいよ。


ということで、長くなったのでこの辺で。もしYMOについてもっと詳しく知りたくなったら、本人たちにインタビューした書籍「イエロー・マジック・オーケストラ(第2版)」をどうぞ。いろんな事が見えてお勧めだよん。

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