いつもはお気に入りの作家数人をローテーションで読むのだけれど、友だちが「西加奈子の漁港の肉子ちゃん、是非Weちんに読んでほしい!」と熱烈リクエスト(笑)
今年55冊目は米澤穂信さん「リカーシブル」
56冊目、「渚にて~あの日から」
57冊目、飯塚訓さん「墜落遺体~御巣鷹山の日航機123便」
58冊目、穂村弘さん「鳥肌が」
と、色々なジャンルを読んだ後、お待ちかねの「漁港の肉子ちゃん」を読んだ。
物語の冒頭。
―――――― 「肉子ちゃんは、私の母親だ。
本当の名前は菊子だけど、太っているから、皆が肉子ちゃんと呼ぶ。」
何もかも、とにかく強烈な肉子ちゃんは16歳で家を出、以降、大阪、名古屋、横浜、東京と水商売を転々とし、行った先々の町で男に騙されてボロボロになる。
肉子ちゃんは男運がないのだ。恐ろしいくらいに。
そんな肉子ちゃんと娘(キクりん・小5)が流れ着いたのは北陸の小さな港町。
食欲も服のセンスもいびきのボリュームもドスコイ体型も、その何もかもがパワフル。
全ての発言の最後に「っ!!」がつくくらい。
思春期真っ只中の娘にとってはドえらいパワフル過ぎてこっ恥ずかしい。
それでも「たぶん、きっと、ちゃんとした大人なんて一人もいない」と割り切れもしている。
大人びて冷めた感じなんだけど、それはきっと唯一の肉親である母がそんな肉子ちゃんだから。
全くもって仕方がない。
この本をお勧めしてくれた友だちは「方言が私たちの町っぽい」と言っていたれけれど、これもツボ!
ふたりを支える町のみんなの台詞が「だめら」とか、「そんがん」とか、「だすけ」とか、いちいち方言が沁みる。
正直、読み始めて最初の内は「むむむっ・・」と思ったけれど、ぐんぐん惹き込まれて最後は泣けて。
赤江珠緒さんや明石家さんまさんも絶賛。
ピースの又吉さんは「大好き」と公言。
ワタシも大好き。
初めての西加奈子さん。
すっかりハマってしまいそう。
今読んでいる本が終わったら直木賞と本屋大賞2位を受賞した「サラバ!」を借りて来よう!
自分も「漁港の肉子ちゃん」読みましたよ。
いい作品ですよね。
肉子ちゃんとキクリんが明るくて良かったです。
そのうえ家族はいいなって思いましたよ!
「サラバ」も読みましたが、この作品も面白かったです。
穂村 弘さんの歌集は以前も読んでいらっしゃいませんでしたか?
新しい感性について行くには読まなきゃぁと思っているのですが
いつになっても読んでません。
「サラバ」もリストアップしているのですが上下の2巻に圧倒されてこれもまだ読んでいません。
最近はNHKの「今日の料理」かなんか借りてきてしまっています。
西加奈子さん、いいですね。
すっかりハマってしまいそうです。
若い女性を中心に根強い固定ファンがいることに納得!
中身は違いますが辻村深月さんに似通ったファン層に近い気がします。
神崎さんもおススメの「サラバ!」、今からとても楽しみです^^
俳句は全く読まないんですが、図書館でタイトルにビビビときて手に取った「君がいない夜のご飯」が面白くてファンになってしまいました。
NHK「今日の料理ビギナーズ」に穂村さんの、ご飯にまつわるエッセイが毎月1頁掲載されるので、それ目当てに私も「ビギナーズ」の方を借りてきています!
なんというミラクル!「今日の料理」でもまたシンクロしましたね(笑)
なんか、この秋は読んだことのない作家さんの本が読みたくて、今回は初めて連城三紀彦さんを借りてみました。
確かにおっしゃるとおりだと思いますよ!
うふふふふー。
なんだか嬉しいです(笑)