理論派ドライビング

2007-05-14 05:26:31 | Weblog
ドライビング理論と言うのは非常に大事だと思います。
もちろん理論だけでなく、実践も大事ですが・・・。
理論がしっかり固まっているとスランプに陥りにくいと思うし、
「迷い」も生じにくいと思います。

ただ、セッティング理論・・・となると、
これはこれはドライビング理論以上に難しくなるような気がします。
言ってしまえば100%完璧なセッティングなんて無いわけで、
100%に近いセッティングを狙うわけですが、
そもそも目指すべき方向それ自体が見えづらい・・・
それがセッティングのような気もします。
つまり・・・セッティング能力で求められるのは、
正しい方向を見極める能力と、
その方向における100%に近づける能力、
の2つくらいがあげられるんじゃないかな~と思います。

で、この能力を得るには、まず土台となる「知識」が必要不可欠なわけでして・・・
最近、昔買ってからあんまり読んでなかった
ポールフレール氏の「ハイスピードドライビング」と
中谷明彦氏の「911ドライビングバイブル」を
だだだだ~と読んでみました。
あと、学部生の時に教科書として使った
「フィードバック制御入門」も読んでみました。

まあまあそんな中でなかなか面白かった話が、
「スプリングを固くするのとショックを固くするのでは何が違うか?」
という話です。
スプリングとショックでは、ロールスピードに大きな差があります。
簡単に言うと、
ショックを固くするとロールするまでに時間がかかるようになりますが、
スプリングを固くするとすぐにロールするようになります(ロール自体は減ります)
それは、バネの固有振動数 ω =ルートのk/mだからです。
バネが固いほどロールスピードが速くなります。たぶん。

というわけで、ホントかどうかは怪しいけど、
フロントタイヤがすぐにロックする車は
フロントのスプリングを固くすると、すぐに荷重が乗るのでロックしにくくなり
フロントの減衰を柔らかくすると、すぐに荷重が乗るのでロックしにくくなる、
のだそうです。ホントかな?
まあ、しかしながら思いっきり減衰を固くすると、
それはそれでダンパーがバネの役割を果たしてすぐに荷重がかかりそうでもあります。
そんなわけで、サスセッティングって・・・なんかめちゃくちゃややこしいですね。
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