スーパー１５００：後編

メーカーは、「速い車を作ったって売れないから作らない」と。
若者は、「チャンピオンになっても有名にならないし、先もない」と。
そうなると、モータースポーツの底辺は今後なくなってしまいます。
そんななか・・・オサムファクトリーであるビラを見て衝撃が走りました（笑）

「近畿のジュニアダートラにスーパー１５００クラスの設定」
覚えているレギュレーションは・・・

・１５００ｃｃまで
・新車価格１８０万以内
・生産終了から１０年以内
・２駆
・エアコンが付いていて、その機能を有する事

まあ・・・スーパー１５００はどうせめちゃくちゃ遅いし、
見ていてもつまらなさそうだし・・・
と、それまでは気にも留めてなかったんですが、
話を聞くと、魅力的な事実がわかりました！

・ほぼ全メーカーの車種がある。
（ヴィッツ、フィット、デミオ、コルト、マーチ、
　スイフト（１．３）、インプレッサ、ヴィーゴ）
・改造範囲が狭いからほぼイコール
・維持費（自動車税・重量税・タイヤ代・保険）が安い
・今後もこのクラスは生産が続けられる。

というわけで、
僕なりに、お～まかな全日本ラリーのレギュレーションを考えました。
とりあえず全日本ラリーは、スーパー１５００、２リッター未満、以上の、
３クラスのみ（生産終了からどれも１０年以内）にして、その中で
スーパー１５００のレギュレーションは

・ドライバーが３０歳以下であること
・使える車は、各メーカーから申請された車のみ
　（トヨタはヴィッツの１．５ＲＳのみ、とか）
　ただし、メーカーが申請する車は
　・本体価格は１８０万円未満であること。
　・２駆のＭＴであること。
・改造範囲は、
　ハンドルの変更。シートの変更。乗員の変更。車体の補強。
　サスペンション。ブレーキパッド。ガード類。のみ。
・エントリーフィーは全日本クラスの１／３
・フルグリッドで２０台まで
リワードについて（重要！）
・シリーズ１位は賞金５００万 ｏｒ 海外ラリーへのスカラシップ
　シリーズ２位は賞金２００万
　シリーズ３位は賞金５０万
　シリーズ４～６位は賞金１０万
・シリーズ１位は、翌年の参加は認められない

まあ・・・変更はいくらでもＯＫですが、大体こんな感じで。
是非これで来年の全日本ラリーを開催してください～！
どこかの大口スポンサー様、お願いします！！
これには未来がぎっしり詰まっています！

もし決定すれば、
僕は、コルトの１．５（新車価格１２０万）を新車で買って。
文太さんはフィット１．５で、京一さんはコルト１．５で、
ワワダさんはヴィッツの１．５で、
ゴットフットさんは・・・ブーンの１．５を作ってもらって、
それに、ＡＶＥや赤い彗星もなんか好きな車で。
それで、ホント・・・ガチで、真剣に、マジで、
コンマ秒差のラリーをやってみたいと思います！

これは・・・冒頭に話した、夢のような、
バブルの時代のハチロクのバトルの話・・・に限りなく近い・・・
いや、むしろそれ以上かもしれないほどに熱いです。
ずっと、こういう試合がしたいと思っていました。
どうか、誰かこの企画を拾ってください～。

ま・・・そんな事を、
車の中でプリンセスプリンセスを聴きながら思いました。
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スーパー１５００：前編

今日は・・・長文です。

たまに、
日本がバブル景気真っ盛りの時に自分が２０歳だったらと・・・
思う事があります。その時代の音楽を聞くと郷愁を感じます。
想像の・・・自分は、自動車を運転するテクニックは今のままに・・・
バブルの時代に乗っている車はハチロク。
足、デフ、ロールバー、エンジンはノーマル＋アルファ。
で、毎晩のようにホームコースで練習。
そして週末は近隣のスポットでバトル。
で、ライバルもみんなハチロク。年齢も一緒。
みんな金が無いから、チューンレベルまで一緒。
そうやって裏六甲や、箕面や、・・・で、同じようなやつとバトル。
とにかくバトル！

で、自分と全く同年代に、同じくらいのテクニックの奴が３，４人いて、
そいつにはとにかく負けたくなくて・・・勝負。
でも勝ったり負けたり。
もうホント命がけで、むちゃをしまくって走って。
それでも負けたくないから走って。
そういうことを続ける日々。

そしてそのうち、頂点を夢見てラリーの世界へ・・・。

というのが想像の中の夢のようなバブルの時代の話です（笑）
とにかく夢があったはず。
若者が激安で買える車があって、それにみんな乗っていて、
性能差が無いからウデ一本で勝負が出来て、
そんななかでコンマ１秒を争うバトルがしてみたい！と。
そしてその先にもなにかすごい世界が待っているという夢が。

で・・・現在に戻ってくると・・・夢がありません。
ランサーとインプレッサを除き、
全日本ジムカーナにしろ、ラリーにしろ、新車で買える車が出ていなくて、
中古車ばっかりが走っていて、で、中古車に勝てない新車。
そして、ランサーもインプレッサも巨大化＋高価格化して、
若者は買えないし、それを練習に使う事も出来ないし、
結局１０年以上前の、デザインも機能も古いくるまにすがるしかない現実。
「僕は将来テクニックを身に着けて、ＤＣ２でジムカーナチャンプになるんだ！」
という考える現代の子供は皆無だと思います。

しかも、たとえチャンピオンになっても、リワードは無くて。
賞金もないし、スカラシップもないし、
マニアしか読まないような雑誌に載るだけで。
その雑誌業界自体も、ネットのせいで淘汰されかけていて。
そんなわけでいろんなモノが衰退していて。

正直な話、ダートラの英雄の北村さんに
「なんでダートラを続けているんですか？」
と聞いたら
「こうやって頑張って、そして、ダートラで世界に認められたい。」
とは言わないんじゃないかな～と思います。
「ファンのため、子供に夢を与えるため」
とおっしゃるんじゃないかな～と。
ダートラで頂点を極めれば、北村さんになれる。
「よし、北村さんみたいになりたいからダートラを頑張るぞー！」
って・・・そんな夢をもつ若者っているのかな？

車にも、ドライバーにも、環境にも未来が無い。
そんな現代に・・・なにか夢が欲しい。

・・・後編へ
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