【1994年5月】空と君のあいだに/犬の目線で描いた 中島みゆき初のミリオンヒット
「ドラマの主役は少女。その少女の友達であり、支えであり、愛情を注いでくれるのはいつも離れずついてくる犬。中島は「犬の目線から見れば、視界に入ってくるのは「空」と「君」(少女)でしかなく、一番の友である「君」を守ることが自分のすべきこと」というテーマに沿って物言わぬ犬の視線で詞をつむぎだしていった。」
死の欲動 (2) のつづき。
「君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた」という歌詞は、解釈が難しい。
私もドラマはほとんど観ていないので、まったくの推測だが、この犬が、少女(相沢 すず)を泣かせた人物は「自己愛的な変質者」(自己愛性パーソナリティ障害の患者)であることを見抜いていたという意味かもしれない。
ところが、1994年といえば、日本はもちろん世界的に「モラル・ハラスメント」などという概念は一般的には存在せず、そのような言葉も流布していなかった。
そうすると、この犬は、世界先端レベルのフロイト=ラカン派の精神分析医と同等の高度な学識を有していたことになる。
すごい能力の犬である。
「ドラマの主役は少女。その少女の友達であり、支えであり、愛情を注いでくれるのはいつも離れずついてくる犬。中島は「犬の目線から見れば、視界に入ってくるのは「空」と「君」(少女)でしかなく、一番の友である「君」を守ることが自分のすべきこと」というテーマに沿って物言わぬ犬の視線で詞をつむぎだしていった。」
死の欲動 (2) のつづき。
「君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた」という歌詞は、解釈が難しい。
私もドラマはほとんど観ていないので、まったくの推測だが、この犬が、少女(相沢 すず)を泣かせた人物は「自己愛的な変質者」(自己愛性パーソナリティ障害の患者)であることを見抜いていたという意味かもしれない。
ところが、1994年といえば、日本はもちろん世界的に「モラル・ハラスメント」などという概念は一般的には存在せず、そのような言葉も流布していなかった。
そうすると、この犬は、世界先端レベルのフロイト=ラカン派の精神分析医と同等の高度な学識を有していたことになる。
すごい能力の犬である。