Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

0.02mmのディスタンス

2020年04月30日 07時00分00秒 | Weblog
感染症 増補版 広がり方と防ぎ方(井上栄 著/中公新書)

 「エイズ流行阻止のためにはコンドームの普及しかないこと、そしてコンドームだけが避妊とエイズ阻止との両方の役をすることは自明なのだから。
 だが、ピルを売る企業は、ピルを普及させなくては利益が上がらない。コンドームは商売敵なのだ。そこで「ピルは避妊目的で、コンドームは性感染症予防目的で、別のもの」として、日本でコンドームが避妊目的で使われてきた歴史を無視、さらには否定するのである。
」(p193)
 
 7,8年前だったろうか、私が所属する単位弁護士会の会長が、会長をやめて1,2年ほどで急死した。
 その事務所のイソ弁(当時)だった同期に死因を尋ねたら、「免疫不全症」とのこと。
 病名をきいて、私は瞬時に「エイズ(後天性免疫不全症候群)」を想起した。
 さて、「感染症」を読むと、著者が日本におけるエイズの拡大に相当な危機感を持っていることが分かる。
 日本における近年のエイズ増加の大きな要因としては、コンドームの使用率低下が挙げられる。
 その背後には、日本市場でピル(及びホルモン補充薬)の普及を狙う海外の製薬会社の活動があるようだ。
 これに対し、著者は、「ピルが普及すればエイズが増える」と警鐘を鳴らしている。
 2m(但し、著者によれば日本では1mでよいとのこと)のソーシャル・ディスタンスはもちろんのこと、「0.02mmのディスタンス」も大事ということのようだ。
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ランニング自粛

2020年04月29日 07時01分46秒 | Weblog
 休日ということもあり、今朝は駒沢オリンピック公園にランニングに行ってみた。
 ところが、入口に、「いのちを守るSTAYHOME週間 公園の利用を自粛して下さい」と書かれた看板が立っている。
 なので、早朝ランニングもダメなのかと思いきや、朝5時台というのにたくさんの人が走っている。
 しばらく走っていると、今度は、「園内が混雑する時間帯(10-15時)を避けてのランニングにご協力下さい」という看板がある。
 どうやら、ランニング全面禁止ではないようだ。
 もっとも、ランニングに最適なのは朝なので、10-15時に走れなくても困らない。
 ちなみに、私は、この公園を設計した人はランニングをしない人だと思う。
 ゴールが東向きではないからである。
 私が設計者であれば、「朝日に向かってゴール!」という設計にするだろう。
 
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エビデンスがない

2020年04月28日 11時01分39秒 | Weblog
Coronavirus: Is the advice on face masks going to change?(BBC)

 WHOと英国政府は、マスク着用によって感染を防止出来るという「エビデンスがない」ことを根拠として、一般人がマスクを着用することは推奨しないということだ。
 だが、この見解に従うとリスクを軽減出来るかのという点についても、おそらく「エビデンスがない」という結論になるだろう。
 
 
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ダイアルを回さないで

2020年04月27日 07時02分31秒 | Weblog
恋に落ちて(小林明子)(1985年)
 「・・・ダイヤル 回して 手を止めた・・・
Rainy Blue(徳永英明)(1986年)
・・・かけなれたダイアル 回しかけて ふと指を 止める・・・
色・ホワイトブレンド(中山美穂)(1986年)
 「・・・ダイアル回しながら”好き”とつぶやいてる・・・

 80年代のJPOPを聴いていると、やたらと「ダイアル(ダイヤル)」を回したがるのに気づく。
 「ダイアル(ダイヤル)」という単語を聴くたびに、私は「ああ、回さないでくれ!」と叫びそうになる。
 歌の核心部分ではなく、小道具的な部分のために歌そのものが陳腐化してしまい、結局歌われなくなってしまうのならば、それは非常に残念なことである。
 文学も同じで、いわゆる「流行作家」と呼ばれた石坂洋次郎の小説が現在ではあまり読まれないことを、私などは残念に思うのである。
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マスクを外す

2020年04月26日 07時57分12秒 | Weblog
感染症 増補版 広がり方と防ぎ方/井上栄 著(中公新書)
 「社会におけるウイルス伝播を阻止するために集会中止や休校は有効であるが、いつまでも続けるわけにはいかない。日常生活のなかでウイルス伝播を妨げることが重要である。
 「メリハリをつけた行動が必要である。・・・人込みを抜けたらマスクを外したい。顔に日光を当てれば体の免疫力が高まるという研究もある。マスク着用ばかりでは笑顔もわからない。」(p234)

 今月25日に増補版が発行された本で、この「増補版へのあとがき」は3月に書かれたもののようだ。
 紫外線が強まるにつれて、ウイルスが弱体化することを祈りたい。

 
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閉鎖空間生活

2020年04月25日 07時11分47秒 | Weblog
砂漠の中に建てられたもう1つの地球。バイオスフィア2 (Biosphere 2)
 「「この人工の地球に人間が100年住むことができるのか?」というのが最初の実験の課題でした。
 それが可能ならこれを宇宙に建てて、将来宇宙に住むことも不可能ではない。
 しかし、1991年から始められたこの実験。食べ物はもちろんのこと、水や酸素まで全部自給自足という、とても厳しい環境の中で行われました。
 8人の科学者たちがここに滞在したのですが、結局実験は2年しか続かなかったそうです。
 原因は食糧不足、酸素不足、人間関係など。


 「外出自粛」はしばらく続きそうな気配だが、Biosphere2の実験からすると、「人間が完全な閉鎖空間で生活するのは2年が限界」ということが言えそうだ。
 閉鎖空間生活が続けられなくなったことについて、上の記事はいろいろな要因を挙げているが、私が聞いたところによれば、最大の要因は「メンタルの問題」で、閉鎖空間にいると精神がおかしくなってくるらしい。
 ちなみに、私は、Biosphere2に隣接する牧場の中で1年間暮らしたのだが、広大な砂漠の中の、最寄りのスーパーマッケットまで車で約1時間半という環境で、息が詰まりそうだった。
 なので、2週間に一度くらいの頻度でサン・ディエゴ(海浜のリゾート地)まで脱出して気分転換を図っていたのだが、そんな生活を経験しているため、私は江ノ島に殺到する人たちのことを強く批判する気持ちにはなれない。
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政争の具

2020年04月24日 07時08分06秒 | Weblog
のんちゃんとコロナ
 岡部信彦氏「これは病気なんだ。病気なんだから、医学がしっかりしてね、医療がしっかりしてれば大丈夫なんだけれども、これを政争の具に使ったら危ないですよ、っていうのは言ってたんだよね。・・・いいことを、ま、やりたいな、見せたいな、っていうのが出てくると、やっぱどうしてもいろんなものが、余計なことって言うと、えー、申し訳ないけれども、医学外の要素がいっぱい入ってくるよね。」(16分37秒付近~)

 一見すると正論のようだけれど、100%支持することはためらわれる。
 医学者・医師は、人命こそが至上の価値であると考えているのだろうから、相当長期の「自粛」を求めることになるのだろう。
 これに対し、必ずしもそのような価値観を持っているわけではない、例えば井上道義氏のような生命を超える価値を奉ずる芸術家、あるいは、自粛によって生活の糧を奪われる人たちからは、当然異論が出てくるだろう。
 政治家は、こうした中で決定を行うわけだから、その決定が100%医学的判断に沿ったものになるとは考えにくく、むしろ何らかの医学外の要素が混入することは避けられない。
 スウェーデンのような、「ウイルスと共生する」という決定も、医学外の判断に影響されたものと見ることが可能である。
 (ちなみに、スウェーデンでは高齢者に点滴や経管栄養を行わないらしいが、これは医学外の要素で説明するのが適切だろう。)
 日本においても、新型コロナ対策が「政争の具」にはされないとしても、例によって、「支持者の意向に逆らうわけにはいかない」という消極的な発想から政治家が動くことはあり得るだろう。
 
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ラジオ体操と政治

2020年04月23日 07時11分50秒 | Weblog
ラジオ体操

 ちょっと足首を痛めたので、ジョギングをお休みして、数十年ぶりに近くの公園でラジオ体操に参加してみた。
 忘れてしまったのではないかとやや不安を感じたが、やはり身体は覚えているもので、難なくついていくことが出来た。
 体操の後は、常連の参加者の間で会話の時間となるようだ。
 ご高齢の方が殆どだが、地方政治の話をしている。
 やはり、高齢者は政治に関心が強いようだ。
 そこでふと私が思ったのは、「ここには某政党の関係者はいないはずだ」ということである。
 というのも、ラジオ体操は、NHKが放送しているものだからである。
 こんな風に考えてみると、現在では、ラジオ体操は、全く政治色がない活動とは言えないようにも思われ、神戸高専剣道実技拒否事件のように、児童が、自身の政治的信条を理由としてラジオ体操に参加することを拒否する事態も考えられないではない。
 ちなみに、NPO法人全国ラジオ体操連盟は、●朝のラジオ体操会は当面休止をお願いします!と自粛を呼びかけているが、もちろん、これは政治的信条に基づくものではない。
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銭湯考

2020年04月22日 07時00分19秒 | Weblog
銭湯とスーパー銭湯の違いってなに?
 「実は「銭湯」と「スーパー銭湯」は、法令により明確に分類されています。」
 「もっとも分かり易いものは「入浴料金の違い」のようです。
 「銭湯」には価格統制により「入浴料金の上限」が決められているのです。


 通っていたスポーツクラブ(中にスーパー銭湯がある)が休業となったので、久しぶりに自宅の風呂に入ったのだが、どうも疲れがとれない。
 自宅では、「菅野式」に倣って温水冷水浴をすることが出来ないので、深く眠ることが難しいためだろう。
 そこで、近場の銭湯を巡ることにした。
 緊急事態宣言発令後、スーパー銭湯は休業しているものの、銭湯は生活に必要な施設であるという位置づけから営業を継続している。
 では、銭湯とスーパー銭湯の違いはどこにあるかというと、上の記事のように、法令上の根拠ということになる。
 上の記事では入浴料金の違いも挙げられているが、私見では、次のような違いもあると思う。
① 壁に富士山(又はそれに近い山)の絵が描かれているかどうか。
  銭湯の定番だが、マッターホルンやシャモニーが描かれている銭湯(効明泉) もある。
② サウナについて追加料金を取るかどうか。
  スーパー銭湯でサウナについて追加料金を取るところはまずないと思うが、銭湯だと、入浴料に近い金額の追加料金を取るところが多いようだ。
③ 岩盤浴があるかどうか。
  銭湯で岩盤浴があるところは聞いたことがない。
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ハイキング自粛

2020年04月21日 07時28分53秒 | Weblog
新型コロナウイルスの不安から逃避…香港でハイキングが人気
 「26歳の女性はAFPの取材に対し、「家に長く居すぎました。みんな同じことを思っていると思うけど、新鮮な空気を吸って、リラックスして、そよ風と景色を楽しむためにハイキングに出掛ける」と話した。

 香港では、コロナうつ予防・解消策として、ハイキングが人気らしい。
 ところが、日本では、ハイキングはどうやら「不要不急の外出」に当たるという解釈のようで、そのことは、東京都環境局のサイトなどを見ると分かる。

【外出自粛要請を受けたお知らせ】
 「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、緊急事態宣言を受け、不要不急の外出自粛要請が行われたところです。
 高尾山など環境局所管の自然公園についても、ご利用をできる限りお控えください。


 「高尾山には来るな」ということだから、ハイキングは自粛せよということなのだろう。
 かくして、都民は都心にある駒沢オリンピック公園などに集まることとなり、2密(密接・密集)が生じるのである。
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