Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

一長一短

2020年02月29日 09時03分07秒 | Weblog
 25歳頃までは視力2.0を誇っていたのだが、会社でパソコンが1人1台貸与されるようになって、わずか3年程度で眼鏡を必要とする状態(今では両目とも0.1程度)になってしまった。
 だが、眼鏡は運動をする際に邪魔になるし、しかも汗っかきで汚れるため、運動をする時だけ使い捨てのコンタクトを使ってみることにした。
 すると、夜間などは眼鏡よりも鮮明に見えるが、一つ困ったことが出てきた。 
 それは、「本が読めない」ということである。
 不思議なことに、スマホの文字はよく読めるのだが、紙媒体の本になると、文字が判別出来ないほど読みにくい。
 しかも、眼鏡とは違い、読書をする時だけ外すというのは無理である。
 これまで、スポーツクラブでの待ち時間は私にとっては貴重な読書タイムだったのだが、これからは電子書籍にするか、音楽を聴く時間に変更しないといけないことになった。
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中止と決行

2020年02月28日 08時04分40秒 | Weblog
【重要】新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る主催公演等中止のお知らせ
 「本日2月26日(水)に新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る文部科学大臣からの要請を受けて、新国立劇場では、感染症拡大のリスクを低減する観点から、2月28日(金)から3月15日(日)までの間、全ての主催公演、その他の主催イベントをやむなく中止することといたしました。

【重要】パリ・オペラ座バレエ団2020年日本公演 開催について
 「本日(2月26日)、安倍首相からイベントの中止・延期・縮小の要請が出されましたが、現在、来日中のパリ・オペラ座バレエ団の日本公演は、オペラ座側とも協議の結果、現時点で中止・延期・縮小は困難なことから、細心の注意と対策をとったうえで続行させていただきたく存じます。

 新国立劇場は中止、NBSのオペラ座公演は続行という風に、対照的な対応となった。
 気になるのは、イベントの中止によって生じた損害が、保険などでカバーされるかどうかという点である。
 一応、「興行中止保険」というのがあるらしいが(イベント中止保険、新型肺炎は補償外 主催者泣き寝入りか)、今回のようなケースでは補償されないということとのようだ。
 
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学者の功罪

2020年02月27日 07時34分56秒 | Weblog
 伊東良徳先生が常々批判している学説がある。
 それは、菅野和夫先生の、「解雇期間中、他社に正社員として再就職した労働者は、賃金請求権を失う」という説である。
 菅野先生は労働法学会の重鎮であり、これに感化された下級審裁判官の中には、「菅野説」に従って判決を書く人も出ているらしい。
 だが、伊東先生も指摘するとおり、その理論的根拠は必ずしも明らかでないし、「菅野説」を支持する最高裁判決があるわけでもない。
 私見だが、とりわけ不当解雇された労働者に対し再就職を躊躇させる作用がある点を考慮すると、この説は問題があると思う。
 もっとも、現在検討が進められている「副業原則自由化」が法制化されれば、この論点は吹っ飛んでしまう可能性もあるだろう。
 
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廻し読み

2020年02月26日 07時29分00秒 | Weblog
 伊藤良徳先生(ホームページ)は、話が面白くてためになるので、先生が講師となる研修は毎年受けるようにしている。
 昨日開催された研修では、こんな話があった。
 「東京地裁の労働部では、部内で訴状を廻し読みしているらしい。だから、あんまりおかしな訴状を書くと、ほかの裁判官からも疑いの目でみられるようになる。」
 弁護士が訴訟指揮や判決で裁判官を評価するように、(東京地裁労働部の)裁判官は、訴状で弁護士を評価しているようである。
 そういえば、私も(大抵は時間不足のため)おかしな訴状を書いたことが結構あるから、何とも恥ずかしい限りである。
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少数意見の葬られ方

2020年02月25日 07時52分56秒 | Weblog
東京高検の黒川検事長の定年延長問題 検事正の乱「国民からの信頼が損なわれる」
 「「急な発言で何を言い出すのかと思ったら、黒川検事長の定年延長問題の公然と批判する意見を検事正が言い出した。本当にびっくりした」(法務省関係者)
 東京高検の黒川弘務検事長(63)の定年延長問題をめぐり、19日に法務省で開かれた全国の法務・検察幹部が集まる「検察長官会同」で、冒頭のような爆弾発言が飛び出した。森雅子法相や稲田伸夫検事総長らも、出席したこの会議。その席上には当事者である黒川検事長もいた。」


 ジョージ・サンソムは、日本社会の特徴として、「個人を尊重する思想の欠如」と並び、「少数意見・少数者に対する寛大さの欠如」を挙げている。
 見事に痛いところを突いているが、黒川検事長の定年延長問題にも、サンソムが指摘した日本社会が抱える問題の縮図を見るように思う。
 明らかに政権与党との取引として浮上した定年延長措置について、神村検事正は、「今回の(定年延長)ことで政権と検察の関係に疑いの目が持たれている」などと正論を述べた。
 この主張は少数意見として扱われたわけだが、それだけでは終わらない。
 これに対し、辻裕教事務次官は「定年延長は必要であった」と述べるだけで、論拠を明示した実質的な反論は何もなされない。
 こうして、少数意見は、「何事もなかったかのように」葬り去られるわけである。
 
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反知性主義

2020年02月24日 07時45分52秒 | Weblog
反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―森本あんり/著
 「十九世紀に大富豪となった鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、教養や知性をこんな言葉で軽蔑している。大学では、ギリシア語やラテン語のような「インディアンの言葉と同じように何の役にも立たない言語」を学んだり、ツキディデスの『ペロポネソス戦争史』のような「野蛮人同士のとるに足らない争いの詳細」を学んだりするが、みなまったくの浪費である。そんな教育は、学ぶ者に誤った観念を吹き込み、現実生活を嫌うことを教えるだけだから、大学など行かずにさっさと実業界に出たほうがよい。」(p238)

 反知性主義の真骨頂ともいうべき言葉である。
 確かに、カーネギーが、いわゆる「知性的人間」の現実嫌悪・厭世的世界観の問題を指摘した点は鋭いと思う。
 だが、カーネギー的な行き方だと、「勢力圏」をひたすら拡大し続ける2つの大国が、お互い相手に対し恐怖心を抱き、挙句の果てに戦争に突入したという貴重な過去の教訓が、まったく活かせないことになりそうである。
 それを最も必要としている国の一つと思われるのだが・・・。
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送別会自粛

2020年02月23日 07時09分23秒 | Weblog
 今週、来週あたりに異動の内示が出る会社は多いと思う。
 その後、例年であれば、送別会が開催されるところである。
 だが、今年の場合、組織全体がやられてしまうおそれのある送別会を自粛するという企業が出ている。
 「一堂に会する」ことがリスクを高めるため、おそらく、歓迎会、入社式、新人研修なども、自粛する企業が出てくるのではないだろうか。
 役員会なども危ないので、テレビ会議にするなどの工夫が必要かもしれない。
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時限爆弾

2020年02月22日 07時07分52秒 | Weblog
世界史の中の日本(Sansom, G.B.〔著〕 / 宮下 忠二〔解説注釈〕)
I think it can be truly said that Prime minister Hirota's decision at that time made it impossible therafter for a civilian Prime Minister to exercise a free choice in the formation of his Cabinet. From that date it was impossible for civilian leaders to resist a warlike policy;
 (p89)

 軍部大臣現役武官制の復活を許した広田弘毅の決断が、以降の文民首相の自由な組閣権を失わせ、軍事化政策を拒絶することが出来ない体制に陥らせたという指摘である。
 もっとも、「時限爆弾」といいうべき軍部大臣現役武官制を導入したのは山縣有朋だから、普通に考えればこちらの方が責任が重い。
 その後の内閣の問題は、時限爆弾を解除する措置をとらなかったことである。
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他人の金

2020年02月21日 07時40分07秒 | Weblog
「反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体」森本あんり/著
 「これもあまり知られていないことだが、ハーバードは私立ではなく公立として設立された大学である。設立時には植民地議会が四百ポンドの公金を拠出するという議決を行っており、出発点においては行政的にも財政的にも公立大学であった。」(p39)

 1636年(マサチューセッツ植民地への入植からわずか6年)に牧師養成を建前上の目的として設立されたハーバード大学は、当初は公立大学だった。
 私も、ハーバードが当初公立大学であったことはこの本を読んで初めて知った。
 アメリカ社会において、「公立」(州立)か「私立」かということは、相当に重要な問題である。
 というのは、伝統的に政府に対する不信が強いということもあるが、「自由」を実現するためには財政的独立性が必須だからである。
 こうした観点は、日本では希薄だと思う。
 ちなみに、平成14年ころのことだが、某経済官庁と某メガバンクからのMBA合格者はゼロだったらしい。
 その理由について、同時期にアメリカにMBA留学した事情通に聞いたところ、アメリカの各大学は、「goverment-sponsored, corporate-sponsored の応募者はMBAにはふさわしくない」という理由で、書類段階で片っ端から落としたようである。
 要するに、「自分の学費を他人からの無償資金に頼る人間は、自由独立の経営者たるにふさわしくない」というのが、アメリカ社会の本音だったのである。
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ドイツ的健全

2020年02月20日 08時06分59秒 | Weblog
いや遠くさまよい出でんとするか・・・

 「ヴァーチャル自殺」のヴェルテル時代(1771-1775)とは異なり、ワイマール時代(1775-1786)に入ると、ゲーテは「いましめ」などに見る通り、自我の充実を重要視するようになったようである。
 また、おそらくこのころ以降ではないかと思うのだが、「入眠儀礼」として、ごく親しい人がゲーテに向かって「おめでとう!」という場面を思い描きながら床に就くようになったそうである。
 ジャイアンツの菅野投手が「睡眠の質」を重視して就寝前の「温水・冷水浴」を行っていることは有名だが、これに加え、ゲーテのような入眠儀礼も、深層意識への効果を考えれば、睡眠の質向上に役立つのではないかと思う。
 偉大な人たちの健全な習慣は真似したいものである。

 
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