一回目の休業の後書いた徒然雑草(’04/12~’05/04)。
また、「書きながら考えることで新たな気づきを得る」という手法で「2」を書いてみました。
‘06/07/06
徒然雑草2
2回目の休職から復帰し、2ヶ月弱経った。
まだまだ、以前の俺には戻っていない。
おねえには、「昔の自分に戻る必要はないんだよ」と言ってもらったけどね。
今日は、自分がなぜ「うつ」に陥ったのか、思いつくままに綴ってみたいと思う。
時期は、カーシートの開発・営業からF社の企画管理部(経理)に替わったのが、確か‘02年の5月。
それ以前からカーシートの仕事に対して、意欲は減退していた。
マンネリ化してしまっているのかな。なんて思っていたけど、今思えば「うつ」の初期症状だったと思う。
それから労働組合か。ちょうど異動の1年前から衣料TX部隊のS社移管に関してゴタゴタやってたし、それまでもT社,F社の分社などいろんな事案に対応していたなぁ。
で、F社で企画管理部の経理に替わってどう思っていたか。感じていたか。
自分の中では歓迎していたと思う。本来は、過去の徒然雑草の通り、人事の制度グループに行きたいと思っていたけど、会社全体をつかめる経理にも興味はあった。
結果的には、人事制度と管理会計の有機的結合、という夢をみつけることができた。
なのに、なぜ「うつ」になったの?
過去の徒然雑草をみると、原因として考えられる自分の個性には以下のようなものがある。
・人にスゴイ奴だと認められていたい。
・常に努力、向上心を持ち、知識・能力の向上を図らなくてはいけない。
・常に向上しなければならない。
・常に一生懸命(フルパワー)。
・人に認められることでのみ、安心感を得ていた。
・人に認められるために、常に努力、向上心を持ち、知識・能力の向上を求め続けていた。
…etc
だから、異動した企画管理部の歓迎会で「半年で簿記2級取ります。」と宣言し、その通り取得もした。
一年で税務とPBOを除きF社の決算をこなし、会計監査にも対応した。
会計士にも誉められたよ。「たった1年でここまで対応できるってすごいですね。」って。
すごく嬉しかったし、また今思えば、そういう風に人に良い評価をされることが働き甲斐であり、生き甲斐であったんだろうと思う。
で、なぜ「うつ」になったか。
「外部環境」的なところから言うと、「ヒマ」だったからということになる。
経理に替わって1年目は、簿記の勉強や決算の勉強やらであっという間に過ぎていった。
カーシートの終わりごろに感じていた、「意欲減退」もどこかに消えていた。
さて1年目の本決算と会計監査をなんとかこなし、とりあえず一応のことができるようになった(法人税申告業務以外は)と思って、周りを見渡す余裕ができたとき思ったんだ。
「めっちゃヒマやん。」って。
結局、F社の経理って決算と監査以外にやることは、日次の資金管理だけ。はっきりいって、決算・監査期以外の普通の一日のうちやるべき仕事は、わずかなことだけだったんだ。
それで何かやろうと思っても、営業とは違って「仕事を作る」ことができない。営業なら、特にカーシートなら商品開発をいくらでも出来た(開発費の縛りは置いといて)。
でもスタッフはなかなか仕事を増やすことができない。というか必要がない。煩雑な仕事を効率化していく、ということはできるけど、すでに「ヒマ」な状態にあって新たに仕事を作ることは、ヘンに現業部隊に資料を要求することになったり、うまくできなかった。
で、ヒマをもてあますようになって、それがそのうち、だんだん会社に居るのが辛くなって、何も手に付かなくなってきて、決算さえ「やらなきゃ」と思いつつ手が動かない、という状況になって、気が付くと一日中頭痛に悩まされるようになっていったんだった。
つまり俺にとって「うつ」の原因となったストレッサー(ストレス要因)は「ヒマ」だったってこと。
でも一般論として、「ヒマ」=「ストレス」じゃないよね。
この間図書館で借りた本によると、「ヒマ」が「ストレス」になるには、その間に「思考パターン」があるはずだ。
俺には「ヒマ」を「(うつになるほどの)ストレス」に感じてしまう「思考パターン」が有った、ということだ。
その「思考パターン」って何だろう。
それが俺という人間の「内部環境」か。
さっき挙げた俺の個性と深く関わっているはずだ。
・人にスゴイ奴だと認められていたい。
・常に努力、向上心を持ち、知識・能力の向上を図らなくてはいけない。
・常に向上しなければならない。
・常に一生懸命(フルパワー)。
・人に認められることでのみ、安心感を得ていた。
・人に認められるために、常に努力、向上心を持ち、知識・能力の向上を求め続けていた。
…etc
人が「安心感・安定感」を求めるものだとすれば、俺にとってそれは「人に認められること」だったわけだ。
そしてどのように「人に認められ」たいのかというと、仕事そのものを人並み以上にこなすこと、また人並み以上の努力をすること、常にフルパワーでいること…etcだったわけだ。
さて、分析的経営戦略論の基本である「外部環境」と「内部環境」が出揃ったので、これらを突き合わせてみると状況がはっきりとするはず。
というかもう答えは出ているよね。
「ヒマ」という外部環境に、仕事によって人に認められたいという「俺の思考パターン」(内部環境)を掛け合わせれば、「ストレス」というアウトプットが生まれたわけだ。
これに、それまで努力をし続けた、または背伸びをし続けたことによって蓄積された疲労が重なって、「ストレス」が「うつ病」に陥るまでになってしまったんだ。
前回、復帰に失敗したのはそこのところがわかっていなくて、しかも仕事は同じヒマな仕事。もちろん、うつ病明けだから大量の仕事をもらったとしてもこなせなかっただろうけど…。
結果論だが、再発するのは明らかだったわけだ。
では今回、いまのところ上手く回復傾向に乗っているのはなぜだろう。
仕事は当然「ヒマ」なレベル。もちろん、まだ大量の仕事をこなす自信は無い。
内部環境的には、「人に認められることによる安心感」を得ることはほとんどない。
でも、特に強い「不安」を感じることなく毎日を送れているのはなぜだろう。
いや、最近感じ出した「漠然とした不安感」の正体がわかった!
これだったんだ。「満たされない内部環境」による不安感。
ただ、せいぜい「漠然とした」というレベルで収まっているのは、きっと、まわりの人たちの「焦らなくていいんだよ。」という言葉を、本当に心の底で理解できているからじゃないのかな。
つまりまわりの人の言葉を素直に受け入れられるようになってきている、ってこと。
たぶんそうだ。そして今の上司に目をかけてもらえているという強力な「安心感」。
あのホーソン実験の被験者の気持ちが良く分るような気がするよ(笑)。
では、これからどうすればよいのか。
内部環境(思考パターン)を変革すること、だろうね。
中村天風師が「病というのはそれまでの生き方が間違っていた時に起こるものです」というようなことを言っていたように思う。
そして「クヨクヨ…」の著者曰く、「思考パターン」は「これまでの生き方の集大成を映した習慣(に過ぎない)」なのだ。
俺にとって、今「うつ病」になるべき時になっているのならば、天風師のいう通り、自分の内部環境=思考パターンを変革するべき時なのだろう。
そして、「思考パターン」が「習慣に過ぎない」のならば、その変革はそんなに難しいものではない、だろう。たぶん。。。
俺にとっての「思考パターン」は結局「安心感」を求めたものだった。
そのために、「仕事が人並み以上にできなくちゃならない。」「努力しなければならない。」といった「ねばならない思考」に陥っていたんだ。
だが、「クヨクヨ…」の著者はこう言っている。
「安心は外部にはない。内部から湧き出してくるもの。」だそうだ。
「湧き出してくる」?
わからないなぁ。今まで自分の内側から「安心感」が「湧き出して」きたような経験はないなあ。
内なる強さということなのかな、それも漠然とした意味しかわからないや。
「自分は自分。それでいいじゃない。」ということに「安心感」を持てるようになることかな。それはなかなか難しいなあ。
でも、たぶんそういうことなんだろうな。
どうすればそういう気持ちが「湧き出してくる」んだろう。。。
「クヨクヨ…」の残り半分を読めばいいのかな(笑)。とりあえずそうしましょう。
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