自分の魂を高め(宗教的な意味じゃないよ)、将来の自分の役に立てるため「”うつ”の客観的考察」にチャレンジしようと思います。
以前のブログ記事の再掲です。
*****
まず1回目。
今日はとりあえず、”うつ”と”ストレス”について、客観的に考察してみたいと思います。若干話が逸れる可能性もありますが。。。
さて、自分自身を客観的に見た時、ストレスには、それが体(脳)に及ぼす作用に関して、大きく2つに分けることが出来ると思います。
すなわち「A」:人を”うつ”に陥らせるストレス。と、「B」:”うつ”であることのストレス。です。
まず「A」ですが、これは多くの言葉は必要ないでしょう。人々が日ごろ感じているストレスのことですが、後で考察します。
さて問題である「B」です。”うつ”であることのストレス。どんなものがあるのか。
私の感覚で列挙していきます。
・憂鬱感
・無気力感
・倦怠感
・疲労感
・自殺願望…etc
私の場合は特に、『じっとしていられないけれども、何もする気が起こらない。』という状態が、ものすごく辛かったのを覚えています。
休職中、医師に”とにかく休め(寝ろ)”と言われており、休職当初は本当に一日中布団の中にいたんですが、TVも本もマンガさえ読む気になれません。もちろん24時間寝続けてなどいられません。
自宅の布団の中で体を自分で抱きしめて「うおおぉ~!」と声にならない叫び声を上げたことも何度も有ります(妻が心配するので、家に一人の時ですけどね)。
このとおり「A」のストレスと「B」のストレス(すなわち”うつの症状・苦しみ”)は全くの別物なんです。そして当然、「B」のことは”うつの症状”なんだから健康な人(うつになったことの無い人)には分らないことなんです。”うつ”になって初めて分ることなんです。
さて、2つ目のストレス(「B」はストレスというよりも”症状”だけど)である「A」のストレスがいかに人を”うつに陥らせるか”から考察します。
この時重要なことは、そのストレスの強弱や種類自体はあまり問題ではありません。
では何が問題か。
『その人が、そのストレスに耐えられるか、踏ん張れるか。』が問題なのです。
同じストレス源(ストレッサー)でもC君はうつになり、D君は平気だったとか、逆に別のストレッサーを与えると、C君は平気で、今度はD君がうつになった。ということが有り得るのです。
つまり、「ストレスの種類」と「個人のストレス耐性の傾向(と強さ)」との組み合わせによって、”うつ”を発症するかどうかが決まるのです。
例えば、とにかく数字が好き・デスクワークが好きという人に、飛び込み営業をひたすらやらせつづけたら、彼は”うつ”になる可能性があります。
一方、とにかく人が好き・外が好き・商売が好きという人なら、病気になるどころか好成績を上げ会社に貢献するでしょう。
その点、人材マネジメントの観点から言えば『適材適所を目指すこと』は当然として、それよりも『不適材不適所を避ける』ことの方が、重要性があるのかもしれません。
以上の通り、「A」のストレスと「B」のストレス(”うつ”の症状・苦しみ)は、全く別物であり、もっとはっきり言えば無関係と言えるのです。
敢えて例えて言えば、E君とF君が同じように腕の骨を折ったとします。
それぞれ原因(つまりA)は別ですが、痛み(つまりB-痛み・苦しみ)は同じです。
そして、”原因”と”痛み”は無関係です。
”うつ”においても同様、原因であるAのストレッサーは様々です。ですが、病気としては同様に脳内神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンが減少する、それにより”うつ症状”が発生する、のです。
そして”Aのストレッサー”と”Bのうつ症状”は無関係なのです。
少し分り難くなってしまいました。
何が言いたいかと言えば、『”うつ”であることの”辛さ”と、それに至る”ストレスの程度”とは無関係であること。』なんです。
なぜそんなことを強調するかといえば、よく言われる通り「”うつ”患者を励ましてはいけない。」という理由であるからです。
つまり、「A」と「B」が区別できない(知らない)ことによって、健康な人が”うつ”患者を傷つけることを避けたい、ということです。
”うつ”患者は、よくこういう言い方をされます。
「みんな辛いストレスに耐えているんだ。お前だけじゃない。頑張れ。」
これほど、愛情・友情に満ちていながら相手を傷つける言葉も無いでしょう。
もう、「A」の段階で踏ん張りきれず「B」の段階に陥ってしまっている人に対して、「A」の段階の励ましをしているのです。
また例をあげると、練習のし過ぎで足を痛めた陸上部のランナーがいるとします。
彼に対し「みんな辛い練習に耐えているんだ。お前だけじゃない。頑張れ。」と言っているのと同じだということです。
こうした言動により、余計に傷つき自ら命を絶つ人も多くいるのが事実なのです。
*****
さて、”うつ”と2つのストレスについては以上の通りとします。
ここで、私の現在最大の課題である、会社への復帰(”うつ”患者の社会復帰)について考えてみようと思います。
上記の論理でいいますと、「B」のストレス(辛さ・苦しみ)が無くなった時点で復帰するべきでしょう。
ただ、”うつ”が他の病気や怪我と違うのは、問題が『心』であるがゆえに、回復に『波』がある、ということです。
つまり、「B」のストレス(辛さ・苦しみ)が無くなった、と思って復帰しても、また辛さや苦しさがぶり返してきます。
今度は「頑張って」これを乗り越えなければなりません。
つまりは、「ある程度頑張れる」状態になった時が、復帰に適した時期と言えるのかもしれません。
「ある程度頑張り、客観的に自分を見つめ、回復する。」それが究極の目標である『自らの魂を成長させること』になるのでしょう。
supported by 自然堂本舗
ゆたかな味覚は、ゆたかな人間の基本です。
以前のブログ記事の再掲です。
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まず1回目。
今日はとりあえず、”うつ”と”ストレス”について、客観的に考察してみたいと思います。若干話が逸れる可能性もありますが。。。
さて、自分自身を客観的に見た時、ストレスには、それが体(脳)に及ぼす作用に関して、大きく2つに分けることが出来ると思います。
すなわち「A」:人を”うつ”に陥らせるストレス。と、「B」:”うつ”であることのストレス。です。
まず「A」ですが、これは多くの言葉は必要ないでしょう。人々が日ごろ感じているストレスのことですが、後で考察します。
さて問題である「B」です。”うつ”であることのストレス。どんなものがあるのか。
私の感覚で列挙していきます。
・憂鬱感
・無気力感
・倦怠感
・疲労感
・自殺願望…etc
私の場合は特に、『じっとしていられないけれども、何もする気が起こらない。』という状態が、ものすごく辛かったのを覚えています。
休職中、医師に”とにかく休め(寝ろ)”と言われており、休職当初は本当に一日中布団の中にいたんですが、TVも本もマンガさえ読む気になれません。もちろん24時間寝続けてなどいられません。
自宅の布団の中で体を自分で抱きしめて「うおおぉ~!」と声にならない叫び声を上げたことも何度も有ります(妻が心配するので、家に一人の時ですけどね)。
このとおり「A」のストレスと「B」のストレス(すなわち”うつの症状・苦しみ”)は全くの別物なんです。そして当然、「B」のことは”うつの症状”なんだから健康な人(うつになったことの無い人)には分らないことなんです。”うつ”になって初めて分ることなんです。
さて、2つ目のストレス(「B」はストレスというよりも”症状”だけど)である「A」のストレスがいかに人を”うつに陥らせるか”から考察します。
この時重要なことは、そのストレスの強弱や種類自体はあまり問題ではありません。
では何が問題か。
『その人が、そのストレスに耐えられるか、踏ん張れるか。』が問題なのです。
同じストレス源(ストレッサー)でもC君はうつになり、D君は平気だったとか、逆に別のストレッサーを与えると、C君は平気で、今度はD君がうつになった。ということが有り得るのです。
つまり、「ストレスの種類」と「個人のストレス耐性の傾向(と強さ)」との組み合わせによって、”うつ”を発症するかどうかが決まるのです。
例えば、とにかく数字が好き・デスクワークが好きという人に、飛び込み営業をひたすらやらせつづけたら、彼は”うつ”になる可能性があります。
一方、とにかく人が好き・外が好き・商売が好きという人なら、病気になるどころか好成績を上げ会社に貢献するでしょう。
その点、人材マネジメントの観点から言えば『適材適所を目指すこと』は当然として、それよりも『不適材不適所を避ける』ことの方が、重要性があるのかもしれません。
以上の通り、「A」のストレスと「B」のストレス(”うつ”の症状・苦しみ)は、全く別物であり、もっとはっきり言えば無関係と言えるのです。
敢えて例えて言えば、E君とF君が同じように腕の骨を折ったとします。
それぞれ原因(つまりA)は別ですが、痛み(つまりB-痛み・苦しみ)は同じです。
そして、”原因”と”痛み”は無関係です。
”うつ”においても同様、原因であるAのストレッサーは様々です。ですが、病気としては同様に脳内神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンが減少する、それにより”うつ症状”が発生する、のです。
そして”Aのストレッサー”と”Bのうつ症状”は無関係なのです。
少し分り難くなってしまいました。
何が言いたいかと言えば、『”うつ”であることの”辛さ”と、それに至る”ストレスの程度”とは無関係であること。』なんです。
なぜそんなことを強調するかといえば、よく言われる通り「”うつ”患者を励ましてはいけない。」という理由であるからです。
つまり、「A」と「B」が区別できない(知らない)ことによって、健康な人が”うつ”患者を傷つけることを避けたい、ということです。
”うつ”患者は、よくこういう言い方をされます。
「みんな辛いストレスに耐えているんだ。お前だけじゃない。頑張れ。」
これほど、愛情・友情に満ちていながら相手を傷つける言葉も無いでしょう。
もう、「A」の段階で踏ん張りきれず「B」の段階に陥ってしまっている人に対して、「A」の段階の励ましをしているのです。
また例をあげると、練習のし過ぎで足を痛めた陸上部のランナーがいるとします。
彼に対し「みんな辛い練習に耐えているんだ。お前だけじゃない。頑張れ。」と言っているのと同じだということです。
こうした言動により、余計に傷つき自ら命を絶つ人も多くいるのが事実なのです。
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さて、”うつ”と2つのストレスについては以上の通りとします。
ここで、私の現在最大の課題である、会社への復帰(”うつ”患者の社会復帰)について考えてみようと思います。
上記の論理でいいますと、「B」のストレス(辛さ・苦しみ)が無くなった時点で復帰するべきでしょう。
ただ、”うつ”が他の病気や怪我と違うのは、問題が『心』であるがゆえに、回復に『波』がある、ということです。
つまり、「B」のストレス(辛さ・苦しみ)が無くなった、と思って復帰しても、また辛さや苦しさがぶり返してきます。
今度は「頑張って」これを乗り越えなければなりません。
つまりは、「ある程度頑張れる」状態になった時が、復帰に適した時期と言えるのかもしれません。
「ある程度頑張り、客観的に自分を見つめ、回復する。」それが究極の目標である『自らの魂を成長させること』になるのでしょう。
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