上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

第46回 開山祭

2014-04-27 15:13:27 | イベント(上高地ニュース)

皆様、お久しぶりです。

私達、ビジターセンタースタッフは4月16日に無事に入山し、18日の道路開通以来、本日まで大きな問題もなく毎日開館しています。

 

さて、本日4月27日ですが、上高地では第46回開山祭が執り行われました。

今年の開山祭は天候にも恵まれ、2年ぶりに河童橋のたもとでの開催となり、3000人を超える方々がこの日を待ちわびていました。

 

青い空、白い北アルプスの山々のコントラストも素晴らしく、私たち公園の利用者を歓迎してくれているようでした。

 

乗鞍アルプホルン愛好会の皆さんによるアルプホルンの演奏で開山祭が幕を開けました。

素晴らしい天候のもと、アルプホルンの音色が響き渡ってました。

 

穂高神社の神主様による神事も滞りなく行われ、今年度の上高地での無事を参加者全員で祈りました。

最後に島々獅子舞保存会によるとても迫力のある獅子舞が奉納されました。

 

今年度、上高地はとても良いスタートができたように感じました。11月の閉山まで、大きな災害や事故がなく、シーズンを終えることができるよう願っています。

今シーズンもよろしくお願い申し上げます。

 


今シーズンのおまけ。

2013-11-16 21:13:30 | お知らせ(上高地ニュース)

閉山式が行われている頃、ビジターセンター内では職員たちが閉館準備に追われています。

あまり目にすることのない閉館の様子を少しだけご紹介します。

 

まずは棚卸。

書籍の在庫をひたすら数えています。

話しかけたり笑わせたりは厳禁です!

ボランティアさんも手伝ってくれています。

慣れない作業も快く引き受けてくれます。

 

それから、ホームページを閉館バージョンに・・・・

我らが救世主、環境省の安川さん。

ビジターセンターのホームページが滞りなく運用されるように、ご尽力くださっている心強い存在です!

トップページの手直しをしてくださっているところです。

 

その他、命がけでライブカメラをはずしてくださる業者さんたちなど、

皆さまのご協力のもと、今年も無事に閉館作業は進められました。

 

 

 

新ビジターセンターになってから、13度目の冬がやってきます。

 

 

 

 

 

 


本日閉山です!

2013-11-15 13:21:49 | イベント(上高地ニュース)

朝から雨模様の上高地。閉山祭のお天気は例年雪かみぞれ・・・なのですが雨ということで開催場所が河童橋畔からバスターミナルの軒下に変更になりました。なんだか開山祭を彷彿とさせますが、閉山祭も無事執り行われました。

 

観光客もお祓いしてもらい、今年も無事にシーズンを終えられることを皆で感謝します。

ビジターセンターも4月までお休みです。

今シーズンもありがとうございました。

また来年元気で会えますよう、ビジターセンターでお待ちしています!


晩秋近いです。

2013-10-30 13:30:01 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)

先週見頃を迎えたと思った紅葉も、終わりに近づいています・・・

焼岳のカラマツも大分寂しくなりました。

 

それでも河童橋~中の瀬辺りはまだカラマツの黄葉も残っています。

カラマツの葉っぱのシャワーで遊歩道だけでなく梓川の水面にもカラマツ絨毯が出来ています。

髪の毛に葉っぱが刺さるので散策時は帽子が必須ですね(^^;)

本日は穂高も雪化粧。上高地も最低気温がマイナスになる日もでてきました。シーズンも残すところあと半月です。


樹木観察会が催されました♪

2013-10-20 10:26:40 | イベント(上高地ニュース)

10月19日、今シーズン最後の企画イベント、’樹木観察会’が行われました。

前回はシダでしたが、今回は樹木に焦点を当て、秋の上高地をゆっくり徳沢まで歩きました。

上高地の植生の特徴や樹種の見分け方などなど、ときに笑いありのユーモアあふれるガイドの話に参加者も熱心にメモをとっていました。

こちらは上高地で最近有名な「黄門カラマツ」

真ん中の大きいのがカラマツ(水戸黄門)、両脇がウラジロモミ(助さん、角さん)

助さん角さんが黄門様を守っているようです。

他にも、長野県の古名「信濃」の由来になったシナノキや、ハルニレ、イチイなどメジャーな木からマイナーな木まで色々な樹を観察しました。樹から考える上高地というのもいいものです。

散策路は紅葉もいい具合で、ハウチワカエデのきれいなまだら紅葉や、

早々に黄葉し落葉してしまったサワグルミは、すでに冬芽をだし、

樹だけではなく季節の雰囲気も楽しむことができました。

いつも歩いている散策路の樹たちにもいろんな再発見があり、これから違った視点で樹たちを見れそうです。

小雨もぱらついたり、ぽかぽか陽気とはいきませんでしたが、充実した観察会になりました。

 


~明神池お船祭り~

2013-10-08 16:00:11 | イベント(上高地ニュース)

穂高神社奥宮例大祭(お船祭り)にいってきました♪

山の安全と神の恵みに感謝する日として、毎年10月8日に明神池の穂高神社の奥宮で例祭が行われます。

天気が崩れることが多いというお船まつり。台風の影響が心配でしたが、昨年に引き続き、晴天恵まれました。「ザ・秋」という感じのさわやかな気候の中大勢のお客様が参加されていました。

 

厳かな雰囲気の中神事は進み、その後神秘的な巫女さんの舞が奉納されました。

とても美しい舞でした。

その後池での神事も行われました。

雅楽の演奏が明神池に響きわたり、神主さんや巫女さんの乗った2艘のお船が池を進みます。その様は、まるで平安時代の絵巻を見ているようです・・・

そして、こちらが神主さんたちが乗っていたお船。「龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)」と言われます。

龍は水を渡るのに最も早く、鷁(げき:羽の色が白い想像上の水鳥)は風を最も早く飛ぶ鳥として、縁起の良いものとされています。この写真は池での神事後なので、出発前は頭が反対を向いています。

毎年、いい場所で撮影しようと朝早くやら場所取りしているカメラマンや観光客が見られるので、私も1時間くらい前からスタンバイしていましたが、少し遅かったようです・・・

閉山まであと一ヶ月ちょっと。無事に閉山を迎えられるよう祈るばかりです。

 

余談ですが・・・

お船祭りから帰ってきたら、ビジターセンター前に人だかりが。のぞいてみると・・・

でました!アナグマちゃん。どうやらサルたちが食べて木から落ちたコナシの実を物色していたようです。人に囲まれても逃げるそぶりはまったくなく、写真にとられ放題でした。最近出没率の高いアナグマちゃん。運が良ければ会えるかもしれません♪

 


明神から徳沢の紅葉情報♪

2013-10-06 15:16:53 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)

涸沢では紅葉が見頃を迎えていますが上高地ではどうでしょう・・・というわけで徳沢まで自然情報収集に行ってきました!

明神左岸~徳沢のサワグルミ、カツラ、サクラ類、カエデ類など広葉樹の色付きはだいぶ進んでいます。

場所によって多少差はあるものの、全体として7割くらいは色付いている印象でした。

↓サワグルミ

↓古池ではヤナギも黄色くなっていました。

 

↓徳沢方面に行くと河童橋辺りではあまり見かけないトチノキも赤~黄色の紅葉を見せてくれています。

 

↓ハウチワカエデの斑紅葉もこれはこれで綺麗です。

 

↓徳沢園近くの遊歩道

 

↓徳沢園前の大カツラはまだ斑紅葉といったかんじですが、マユミは綺麗に赤くなっていました。

 

そして徳沢の公衆トイレ前の草むら、1mもないほどの距離でアナグマが一生懸命ご飯物色中。数日前に噂は聞いていたのですが、人がいても全く気にしません。ペットじゃなきゃ有りえない至近距離でした。冬を前に餌探しに必死で人どころではないのでしょうか?うーん、つくづく上高地って不思議なところ・・・(?_?)

 

明神右岸のカエデ類などの色付きは3割ほどで見頃はまだまだですが、右岸から眺める六百山の紅葉は素晴らしいです。

最後に上高地の秋の主役、カラマツの色付きはまだ1、2割といった感じです。このままいくと、見頃は例年通り10月の20日頃になるでしょうか。

↓今日の河童橋からの穂高


シダ観察会 開催しました

2013-09-30 09:13:34 | イベント(上高地ニュース)

台風18号の影響で延期になったシダ観察会、8名の参加で昨日無事に開催されました。

講師は竹重聡さん。語り上手な頼れる山の達人です。

明神まで歩きながら片っ端からシダを見て歩くという、当ビジターセンターとしては珍しいマニアックな企画。

まずは小梨平で、お馴染みの“オシダ”の確認。

地下茎に毒があるのでかつては殺虫剤としても使われていたとか。

 

これもよくみかけます。“ミヤマワラビ”

かわいいシダです。

 

木にしか付かないシダ“オシャグジデンダ”を発見!

みなさん、熱心にメモをとります。

 

こちらは“ホソイノデ”

裏返すと胞子のうが・・・

 

“ジュウモンジシダ”

確かに十文字です。わかりやすい。

 

「何を観察しているのですか?」

「シダです」

「・・・シダ??」

すれ違う方々と、こんな会話を交わしつつ。

 

明神までの左岸・右岸を歩いて今回みつけられたシダはざっと40種以上。

これまで“オシダ”と思っていたものが、実は違う種だったり。

歩きなれた道沿いに、それだけのシダがまさか生えていたとは。

見分けのポイントを伝授していただいたので、あとは見慣れるしかなさそうです。

ハマルまでにはもう少し知識と時間が必要です。

 

 


樹木観察会のお知らせ

2013-09-26 15:43:02 | イベント(上高地ニュース)

 

河童橋から眺める穂高も大分色付いてきました。

上高地の紅葉もいい具合に進んでいるであろう10月19日に樹木観察会を開催します!

どうぞふるってご参加ください♪


9月19日、白樺峠にタカの渡りを見に行ってきました!

2013-09-20 14:59:32 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)

皆さんは猛禽類の「タカ」が群れて渡るのをご存じですか?

「タカ」というと孤高なイメージがありますが、秋の渡りの時期は数多くのタカが群れて飛ぶ時期なのです。

幸運にも、上高地からそれほど遠くない白樺峠(松本市奈川)は、シーズン中に1万羽を超えるタカが渡ることで知られる日本有数のタカの渡りの名所。17日から晴天続きで19日も予報は晴れ、タカ見日和ということで白樺峠に行ってきました。

白樺峠は標高約1,600m。上高地の南15kmほど、乗鞍岳の東側に位置し、乗鞍上高地スーパー林道(乗鞍高原━奈川)の中間あたりです。峠の見晴の良い場所に作られた、通称「たか見の広場」から梓川渓谷の先に松本平が見渡せます。そのルートを多くのタカが峠の方へと向かって飛んできます。白樺峠での「タカ見」の特徴は何と言っても、タカを同じ目線で見られ、見下ろすこともあります。広場上空の至近距離を通過してゆくタカも多く、近年バードウォッチャーに人気のタカの渡りスポットです。

今の時期はサシバとハチクマというタカの渡りが最盛期です。10月に入るとノスリとツミが多くなり、11月上旬頃まで、渡りは続きます。

さて、今回の様子を写真でご紹介します!

 

「たか見の広場」からの眺望。正面が松本平。昼頃で100名ほどの人が集結。すべての人がタカを待ち望み、同じ想いで集まっています!

「サシバ」 カラスくらいの大きさで、白樺峠を通過するタカの7割近くはこのタカ。

「サシバ」 

「ハチクマ」 蜂が主食のため、〝ハチを食べるクマタカに似たタカ〟 トビくらいの大きさ。

「ハリオアマツバメ」 高速で飛行します。白樺峠ではタカ以外の鳥もよく飛んでいます。

「鷹柱」 上昇気流にのって、複数のサシバが旋回を繰り返し、高く高く舞い上がります。今日は10~15羽の鷹柱が何度も見られました(感動!)

「サシバ」 上昇気流にのって舞い上がると、時々羽ばたく程度でスーイと一気に谷を通過してゆきます(超節約飛行術!)

 

タカの渡りは一見の価値あり、というか、人生観さえもかえてしまうほどの魅力に満ちています。

「タカの渡り、いつ見る?」 

  「今でしょ!」