今夜は疲れたあ。だけど勉強にもなったかなあ・・・。
午後の5時半から1時間半ほど、60代後半の女性と話した。保険のお客さんで、「相談がある」と電話があったから。
夫と離婚で悩んでいた。「離婚する」と思いつつ、決めきれないで悩んでいた。
「利用されたかと思うと悔しいし、夜も眠れない…」、「これからどうしたらいいのか?」と悶々としていた。
暗い室内に閉じこもっているというので、「ノイローゼになるから、毎日、少しでも外に出るようにしたほうがいいよ」、「自分のことで考え込んでいるんだから、もっと他の人のためになることも考えるといいんだけどね・・・、ボランティアとか、被災地の人たちのこととか・・・」と話した。
しかし、重い気持ちを少しでも楽にできたのか、ほとんど役に立てなかったのでは・・・と思い、自分が重たい気持ちになってしまった。
その後、すぐに移動して、今度は30代の離婚したばかりの女性と会った。自動車保険の手続きで会ったのだが、彼女は子どもを抱えて生活に窮していた。
アパートの家賃、子どもの教育費、電気・ガス・水道・灯油代、車の維持費・・・などに追われ、「今の給料では、とても食事代までまわらない」と言っていた。
市や国の母子手当や児童手当、教育補助・・・など、使えるものは何かと話し合ったが、今の状況では、とても苦しい状態のようだった。
私が話したのは、「子どものためにも、貧乏に卑屈になっちゃだめだよ。貧乏が何が悪いと胸張って生きることだよ。でないと子どもまで卑屈になってしまうから」「うちも子ども4人で、生活大変だった。教育補助も受けたし、奨学金も借りた。でも、貧乏を恥ずかしいと思ったことはない」と。
そしたら彼女が言ったのは、「ボランティアでもしようかと思う」と。「えっ!」と、びっくりした。自分のことで手一杯なのに他の人のために動こうとしている。正直、「凄い!」と思った。
「なんで?」と聞いたら、「生活のことなどで頭が一杯になってしまうから、他の人こと考えて、もっと広く見なくちゃ・・・」と言った。
普通の若い女性がこんな風に考えている。
日本も捨てたもんじゃないねえ。
この前、石巻の大川小学校跡に行って、亡くなった子どもたちの心情を考えた話をしたら、眼がしらを何度も拭いていた。
彼女は「離婚に比べ、結婚は簡単よ」と言っていた。今の苦しさを痛烈に訴えているんだと思う。
今夜は疲れたが、勉強になった・・・。
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