昨日は「七五三」。その時だけ訪れる龍の伝説を教えてもらった。ちょっといい話だったので、ここで紹介したい。
河の傍らに住む、幼き子供とその母親、貧しいながらもつつましく生活を送っていましたが、河川の氾濫によって住まいを失い、母は病気になります。
幼き子は母を助けるために、この河に住まう龍神にその身を捧げ、母を助けるためにこの河に住まう龍神にその身を捧げ、母を助けるように願います。
しかし河に身を投じたはずが崖にぶつかり、その子の血のみが河に投じられました。
母はその後異常なまでの回復を見せますが、子は戻らず途方に暮れた人生を歩んでいました。
ところがその数カ月後、何と子が元気な姿で戻ってきました。
今までどこに行っていたのか?その問いに対して子は「白い龍の背で眠っていた」と…。その龍が自らと母を助けた神様だから、この河に感謝しましょう、と言います。
本当に生き返ったのでしょうか・・・
子供が身を投げた時、白き河の守護神は子供の願いを聞き入れ、母の病を救ったのですが子供を救う事はできなかったのです。なぜならば、その子は河に身を投じた途中で崖にぶつかり死んでしまったのですから…。
死したものを救う事はこの白き龍の力でも叶わず、その子の亡きがらと共に龍は天に昇ったのでした。
そして再び龍がその瞳を開けた時には背にその子を乗せており、その子は生きていたのです。
さらに、水に映る自らの姿は変貌をとげており、その美しき鬢や髭は朱にそまり、瞳も深紅へと変わっていました。
それは、この龍の功績と子供の美しい心を天が認めたからなのです。天は白き龍をその子の血が染まりし紅白の「千歳龍」と変え、純粋である子の長寿を司る龍としました。
以来「千歳龍」は純粋な子供が持つ心の前に姿を現す、と言われています。
さあ、今年はどの子供の前に現れたのだろうか・・・。
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