仲間うちで、歌曲を作って発表しよう、という話が出てきた。
重鎮曰く「令和にふさわしく万葉集から取材して作らないか」
後日、それを聞いた友人曰く「万葉集を持ち出しただけで、ちょっと敷居が高くなるかも」と言われた。
ではどうするか。
「新一万円札の渋沢栄一は?」
え?財界人だろ?
「いや、何か出てくるかもしれないよ。」
というやりとりの数日後、本屋の棚に渋沢栄一のムックが置いてあり、早速買って読んでいるのだが……。
とても歌曲向きとは言えない「名言集」が記載してある。名言だけあって、内容はとても興味深いけれども。
しかし、もっとブレーキをかける文字があった。
【尾高惇忠】
渋沢栄一の従兄で、師でもあったという。
が、我々の世界では作曲家の名前だ。
同姓同名にぎょっとして、調べてみたら曾祖父、曾孫の関係なのだそうだ。
で、渋沢栄一と尾高惇忠の共通の孫に尾高尚忠。あの「尾高賞」の尾高である。
孫と曾孫に、日本を代表する作曲家がいらっしゃる渋沢栄一。
ちょっとおそれ多くて、簡単には手が出せない。
一方で、知れば知るほど、渋沢栄一とは魅力的な人物だったことがわかる。
うーむ、どうしよう。
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