井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

東京五輪音頭2020

2017-10-13 07:42:00 | 音楽
1964年の東京オリンピックのために作られた曲が、リニューアルして再度使われるのだそうだ。

やはり日本人は「音頭」が好き、を確認してちょっと安心。

しかし、五輪音頭を超える新曲は生まれない、という現実にちょっとがっかり、である。

この約半世紀前の五輪音頭、私が知ったのは早くても大阪万博より後だ。「世界の国からこんにちは」の前に三波春夫はこんなものも歌っていたんだ、と思ったし、万博の歌より「冴えないな」と思ったものだ。
(そう考えると「世界の国から~」は大変な名曲だ。)

あの東京オリンピックの時、私は2才11カ月。この3才になっているかいないかで、オリンピックの記憶はかなり変わってくる。
私の記憶は、閉会式の時「ほら、聖火が消えるよ。(テレビを)見て見て!」と誰かに言われたくらいしかないのに対し、5月生まれの同級生は、重量挙げの三宅選手の「えいっ」を覚えている。閑話休題。

五輪音頭の少し後になるが、NHKで「ふるさとの歌まつり」という番組があった。そのテーマ曲の作曲者が五輪音頭と同じ古賀政男で、やはり音頭で作られている。ほぼ同工異曲なのだが、私としては「ふるさとの歌まつり」の方が良く出来ているように感じる。

時代は下って1984年のロサンジェルス・オリンピック、J.ウィリアムスのファンファーレには度肝を抜かれた。5分くらいの行進曲になっていた。

その頃のラジオ番組で誰かが「それにひきかえ、日本は音頭。」
こんな古ぼけた代物しか残っていない、みたいな評価もあったのだ。

一方当時の私は、アメリカ人が「ラプソディ・イン・ブルー」ならば日本人は「ラプソディ・イン・オンド」でしょう、と本気で考えていた。

なので、結局五輪はジャパニーズ・スピリッツあふれる「音頭」になったことは、嬉しいと言えば嬉しい。
しかし、世界の度肝を抜くことができないのは寂しい。
安倍マリオの方がすごかったな。

そう言えば、その後で小池都知事が旗を振っていたなあ。

2020年、このお二方の行く末も、ちょっと気になるオリンピックである。

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