井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

祝!NHK杯金メダル

2010-10-25 19:40:30 | スポーツ

バンクーバー・オリンピックと同じことを書くのは気がひけるけれど、相変わらず変っていない事態に、やや物申したい気分なので・・・。

高橋大輔選手の演技は、相変わらず感動的だった。ジャンプを失敗しても素敵だった。ここが重要な点である。その要因に音楽との一体感を挙げたい。

バンクーバーでもそうだったけれど、高橋選手の選曲が良いのだ。それが高橋選手のセンスなのか、ブレーンのセンスなのかは存じ上げないのだが、とにかく良い。聴いて心地よいところに美しい演技なのだから、感動するのである。

一方ユヅルくん、弦を結ぶなどという名前だから、弦楽器奏者にとっては気になって仕方がない存在だ。それで、という訳ではないだろうが、選ばれた曲は「ツィゴイネルワイゼン」。ここで音楽屋さんとしては「アウト」である。ヴァイオリンが名人芸を見せるタイミングとスケートのジャンプ等のタイミングが合う訳がないので、どうやってもチグハグになる。

世界のフィギュア・スケートが「美しいものへ」と、時流が方向転換しているのに、相変わらずジャンプがどうこう言っているテレビ局も問題を感じる。このままだと高橋選手の後を継ぐことはかなり難しいのではないか。

私は日本人の「美しい」スケートを観たいのである。美しいスケートには美しい音楽が不可欠だ、という認識をユヅル君のチームには一日も早く持ってもらいたいものだ。がんばれ、日本!


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3 コメント

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スケートネタ、ありがとうございます♪ (sママ)
2010-10-25 23:40:22
スケートネタ、ありがとうございます♪
ユズル君は、まだまだ発展途上です。
どうか、今後も温かい目で見守ってやって下さい。

ユズル君の演技を観た娘Sは、「この演奏も、編集も嫌い」だそうです。
何より、フィギュアで最も芸術的なステップがよろしくない…と私も感じています。
ただ、振り付け&コーチの阿部先生との師弟関係が素晴らしいので、
今後、ソチでメダルを狙うために、別の指導者を選ぶには、かなり慎重にならないと、
天性の才能を充分に発揮できないと、心配です。
今後も、高橋・羽生選手の芸術の分析をよろしくお願いします。
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スケートネタで、そうそう書ける訳ではないのです... (井財野)
2010-10-26 19:58:21
スケートネタで、そうそう書ける訳ではないのですが、今回は、多少繰り返しにはなるものの、気になることだったので、書かせてもらいました。
選曲は一体どなたがされているのでしょうか?ご存じですか?
日本勢にはスタッフも含めてがんばってほしいものです。
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こんにちは。 (こんこん)
2010-10-27 00:09:03
こんにちは。
NHK杯の記事を探すうちにこちらにお邪魔いたしました。
高橋選手の今期フリープログラム「ブエノスアイレスの冬&春」は
振付を担当したパスクァーレ.カメレンゴ氏が用意されたそうです。
最初はもっと多くの候補曲があり、その中から最終的にはこの曲と「シェルブールの雨傘」が候補に残ったそうですが、最後は高橋選手自身が選んだとか。
曲を聴いたときに思わず体が動くほど気にいったそうです。
音楽の造詣が深いかたの考察は、ただスケートが好きなファンとは
また違った見方があってとても興味深かったです。ありがとうございました!
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