井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

ナバラと山口

2016-06-07 20:58:00 | テレビ番組
世界とつながる山口には、まだ続きがある。

スペインのナバラ州、そこで一番有名な日本の地名は、なんと山口!

町中には鉄板焼のレストラン山口、ホテル山口、日本庭園の山口公園、そしてヤマグチ図書館まである!

なぜならば、かの有名な宣教師、フランシスコ・ザビエルが一番愛した土地が山口で、ナバラはザビエルの出身地なのである。

サビエルとも言う。

正直言って、私はこの人が好きではない。もちろん会った訳ではないけれど。
なぜかというと、この人と共に鉄砲も伝来している訳で、どうしてもきな臭さがつきまとうからだ。

一方、日本に残る足跡は大したものだ。ザビエル、サビエルの名を冠する教会が鹿児島、平戸、山口にあり、山口の山陽小野田市にはサビエル高等学校というのもある。

そして、鹿児島の人間も平戸の人も自分たちの地が南蛮文化の玄関だったつもりでいるから、山口にもサビエル教会があるのを見て一様に驚く(と思う)。

さらにナバラでは山口が一番有名などと聞くと、鹿児島県民はショックかもしれない。

明治維新を成し遂げた薩長土肥。と言うけれど、薩摩は世界に何を貢献しているだろうか。

そして「世界につながる~」というキャッチフレーズ。例えば「世界につながる熊本」という番組があったら、熊本の視聴率は50%超えるかもしれない。
もう番組名だけで嬉しくなってしまう県民が半数を超えるだろうから。

しかし如何せん、材料に事欠くような気がする。材料があれば、とっくにやっているだろう。
鹿児島・熊本だけではない。他の県も同様だ。(それとも取材力の差だろうか?)

このような番組が成立すること自体、九州人は憧憬のまなざしで見ざるを得ないのではなかろうか。

「日本の中心は山口県」という説があるけれど、だてに首相を生んでいる訳ではないことを実感したのであった。