ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

宮崎正弘氏からメルマガ(早読み)が届きました。  

2014年09月05日 | 政治

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<<読書特集>>
 近藤大介『習近平は必ず金正恩を殺す』(講談社)
 奥山篤信『人は何のために死ぬべきか』(スペース・キューブ)


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  
 これはシミュレーション小説なのか、明日の朝鮮半島の現実か
  確度高い裏情報を積み上げていけば、驚天動地のシナリオが浮かんだ


近藤大介『習近平は必ず金正恩を殺す』(講談社)


 これほどエキサイティングな本は滅多にないのではないか。中国語と朝鮮語を流ちょうに話せる近藤さんならではの観察記録と大胆な、或いは突飛とも言える近未来予測、それも中国と北朝鮮に焦点を当てた作品で、いきなり「中朝蜜月時代は、いまや完全に集結した」と看ている。

 北朝鮮は「経済的には完全に中国の植民地」であるにも関わらず、大事な保護者に牙を向けて、習近平を怒らせてしまった金正恩。そして兄貴の金正男を匿う中国は次に何を仕掛けようとしているのか。

 要するに「長年の血盟関係がウソのように『中朝冷戦』の時代をむかえた」(60p)。
 北は中国を名指しこそしないが「アメリカに追随する不純分子」と攻撃したため、中国のネットには日本批判より金正恩攻撃のオンパレードとなった。

金正恩は『金三ぱん』(金ファミリーの三代目のブタ、という意味)と渾名され悪口三昧がつづき(「金三ぱん」の「ぱん」は「月」篇に「半」。脂身の意味)、まるで開戦前夜の絶叫状態だという。
そして廬講橋事件77周年記念、甲午戦争120年記念と立て続けに反日行事を開催したのに、中国は朝鮮戦争60年記念行事を取りやめた。まさに中朝蜜月は終わり、中朝冷戦事態に突入した、ということになる。

 北朝鮮は突如奇妙にも、血で汚れた手を揉みながら日本にすり寄ってきた。
 日本は独自の対北への制裁を一部解除し、拉致の被害濃厚な日本人の調査を要請し、北は初めてその条件を呑んだ。
まったく異例である。金正恩政権が弱り切った証拠である。

 日本海に次々とミサイル試射をおこなって日本を威嚇し、核兵器の実験を続けるくにが、なぜ日本に助けを求めるのか?(もっとも北の核兵器は日本向けでもあるが、中国にも向けられる。だから中国は不快感をあらわし、米国と歩調を合わせて北朝鮮制裁に加わった)。
 実際に朝鮮半島では戦争前夜のようにキナくさくなったのだ。
 「国家安全局」を設置した日本は、インテリジェンス方面の情報と解析が急がれるところだが、久々に空から振ってきたような『北』というカードを安倍政権は十分に使いこなせないだろう。

 理由は簡単である。
日本には深い情報が入ってこないからである。中国も米国もちゃんとした情報を呉れないからである。
韓国とて日本程度にしか情報を持ちあわせておらず、また最大の関心は中国の動き、日本は徹底的に罵倒するだけと自らが情報の鎖国状況にむかって朴権惠は暴走している。

 さきの北朝鮮のミサイル実験は射程500キロ、つまり、これは日本を標的にしたものではなく(500キロでは日本に届かない)、明らかに中国と韓国を狙ったものだ。評者は中国瀋陽軍区への脅しとみる。

 そして中国の動きがおかしくなった。
 アセアン会議が連続してマニラ、ネピドーで開催され、シンガポールで「シャングリラ対話」があり、そして中国自身が、上海で「信頼醸成会議」を開催した。
毎回、アジア各国から中国への期待の声はなく、いやむしろ敵対した日本の安倍首相が演壇にあがって「海洋ルールを守ろう」と呼びかけると参加国代表の拍手が鳴りやまなかった。中国はひしひしと国際社会での孤立無援ぶりを悟った。
その四面楚歌という予定外の状態を肌で認識したらしい

 とくにケリー国務長官はバイデン副大統領で並んで米国の親中派政治家の代表格と看られた。
そのケリーが、ヘーゲル国防長官とともに中国を名指しで批判し続けた。
「現状を破壊するいかなる挑戦にも米国は反対する」と鮮明に述べた。米国の非難がよほど答えたらしく、中国はベトナムから海洋リグを引き上げた。
 日本に対しても突然、トーンを和らげ、習近平の抗日集会(9月3日)の演説では、中国と日本は長期的に良い関係を維持するべきとした。
尖閣への海警の艦船の出没回数は激減した。

オバマは四月に来日したおり、「尖閣は日米安保条約の守備範囲に含まれる」と明言し、フィリピンとは僅か数ヶ月という短時日裡の事前準備で新しい安保条約を締結した。いずれも中国の軍事的冒険を阻止する具体的な動きである。
中国はまったく思惑とは別の事態に世界が進んでいたことに驚愕した。
しかし、軍を固めようにも、人民解放軍は綱紀粛正、宴会禁止令で習近平への怨みの声が高く、そのうえ軍トップだった江沢民派の徐才厚と郭伯雄が失脚したため、軍と上海派から疎まれ、反腐敗キャンペーンはかえって汚職が大好きな党官僚から不満噴出という情勢、ここで追い込められた習近平が起死回生のヒットを飛ばすとすれば、北朝鮮への介入、金正恩王朝にとどめを刺す戦争を仕掛けることだと近藤氏は予測するのだ。

実際に中国は原油、食料そして化学肥料の対北朝鮮援助を中断している。中国国有銀行は金正恩の隠し口座を凍結し、日干しにした。
金正恩は悲鳴を上げた。中国との太いパイプを持った張成沢の粛正が、これほどの反動を呼び、中国を怒らせるとは計算していなかった。
どうやら或るシナリオが着々と進んでいるようである。
すでにソウルを電撃訪問した習近平は韓国の了解を密かに取り付けた。米国は南シナ海と尖閣では中国批判の急先鋒だが、こと北朝鮮制裁では、歩調をあわせている。
となれば、世界から誰も味方がいない、あの国! また中国国内で強い味方がいない習近平にとっては人気挽回、主導権確保への逆転勝利のシナリオでもありうる。

習近平は、こう言っているという。
「われわれは朝鮮半島の安全を望んでいるが、いまの政権の安定ではない」。
であるとすれば、何が始まるのか。
本書に縷々描かれているおぞましいほどの近未来をこれ以上紹介するのはよそう。本書はじつに面白い、手に汗握る国際情勢解析の仕上がりとなった。

      
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  
 君は友のため、国のために死ねるか
   日本のキリスト教界は偽善と欺瞞に汚染されている
 
奥山篤信『人は何のために死ぬべきか』(スペース・キューブ)

 おおよそ宗教とは無縁と思われた奥山さんが、還暦をすぎてからキリストを学ぼうと、上智大学に通われた。
そのことは本人からも聞いていたが、何の目的で神学の勉強をし直したのか、本書を読んでようやく納得が出来た。

上智大学大学院神学研究科にて修士号学位を取得した著者はキリスト教の思想の本質に鋭く切り込んだ。
そのうえで、本来のキリスト教からとことん逸脱し、戦後日本に特殊な偽善と欺瞞に満ちた存在となった日本のキリスト教界(とくに「日本カトリック司教協議会」)が呪詛のように唱える反戦、「太平洋戦争」への懺悔という欺瞞、「つくる会」の教科書に対しての罵倒、そのふがいなさ、俗物的存在になりさがった日本のカトリック教会と一部の左翼的司祭らの独善を鋭利に抉り出す快著を書かれた。

冒頭にはクリスチャンでもある西村真悟代議士の書き下ろし解説がある。
おもな内容は序章に「政教分離を唱えるキリスト教界こそ政教分離を踏みにじっているのだ」として、日本のキリスト教会の偽善を指摘し、つづいての章は、「余は如何にして人間イエス敬愛者となりしか」、「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」、「日本のキリスト教界の暴走――反日・自虐史観の群れ」という構成である。

さて、本書を通読して、評者(宮崎)は、宗教について思考の領域を広げることができた。本書は啓発の書でもある。
以下、書評になるかどうか。思いつくままに感想を綴ってみる。

 周囲にはキリスト教信者が多い。
思いつくままに文芸評論家の富岡幸一郎氏、女優の村松英子さん、参議院議員の山谷えり子さん。文壇、論壇でも曾野綾子女史、徳岡孝夫氏。。。。。。
 しかもこれらの人はキリスト教をこよなく理解されながら同時に日本の愛国者、左翼を批判する人々である。
日本的寛容のうえに、宗教を信じている。
 大方の日本人は葬式以外、日常生活で宗教を信じていない。

ところが無神論といえばそうではなく、正月には神社へお参りし、お彼岸には墓参りを欠かさず、葬儀は仏式が多く、しかも、若者らは流行病(はやりやまい)のようにキリスト教会で結婚式を挙げながらも合格祈願、病気治癒祈願では神社への参拝を欠かさない。そのことに何ら矛盾を感じていない。日本の精神の土壌が多神教である所以だろう。

 評者が思い出すのは歴代総理のご意見番として経済評論に活躍した木内信胤氏のことである。
氏は宗教の研究家でもあり、著作の多くの行間には宗教的色彩がでてくるのだが、結局は無神論だった。
夫人がキリスト教徒だったので、葬儀はキリストで営まれたが、氏の本意ではなかっただろうと推測される。
晩年の十年ほど、毎月一回、氏主宰の勉強会があって評者はその殆どに参加した。
或るとき、木内さんは「聖書の中で、これはという箇所は、一つだけ。それは山上の垂訓である」と言われたのである。

法華経も読みこなし、禅の哲学にも通暁され、コルランから仏教の経典をよまれていた木内さんならではの名言と、いまも鮮明に覚えている。
 キリスト教の説く愛は、友のために国のために死ぬ崇高さである。
 本書では、この山上の垂訓に関する記述が多いのも、そうした理由からだろう。

 キリスト教はローマに伝わってから本来の愛を語り、人を殺すなとしたキリスト教は大きく変質し、ほかの価値を認めないようとしない独善的一神教となって、右手に愛を左手に武器をもって侵略の野心を剥き出しに世界各地に布教と征服を行い、植民地を経営して民を搾取し、凶暴の限りをつくした。

――これが本当にイエス・キリストの教えなのだろうか?
奥山氏は原点に立ち返って思考する。
そして「余はいかにしてキリスト教徒になりしか」(内村鑑造)ではなく、「余はいかにしてキリスト敬愛者になりしか」という精神の遍歴を綴るのだ。

 翻って日本人の信仰はと問えば、仏教と神道が渾然一体となった多神教と総括される、所謂「日本教」である。
その精神的土壌と独特の伝統、武士道の美意識から「名誉をけがされれば切腹する」「捕虜の辱めは受けず」、そして玉砕と特攻の精神がはぐくまれた。
 名誉をけがされれば自死を撰ぶという発想は古代ローマの武士にもあり、シナ大陸でも「礼記」に書かれている。

徳、仁、勇、義などを教えた孔子、正統を説いた孟子、自然に生活をせよと教えた老荘思想。
しかし、世界で初めての哲学を生んだシナ大陸に孔孟の教えは書物にしか残らず、シナ大陸に暮らす人々は性格が変わった。
徹底的に現世の御利益しか求めず、あの世を信じない、したがって物質を愛し、人間性をうしなった拝金主義に暴走する国民性が形成された。
 「孫子」を読めば分かるように、愛も人徳も理想も軽視された徹底的に騙しの戦術を教唆する。
その生き方は共産革命後の中国人指導層に普遍的である。至誠がなに一つ無いのだ。
 http://www.nakanakanaka.com/?pid=79410358
            
            
★ 続いて「第2弾のメルマガ」が届いていますので、続けてUPします。



★ 宮崎正弘氏のメルマガ、連投です。

EUと米国のロシア制裁に農作物輸入禁止で対抗したロシアだが
  「アングロ・シオニスト・アメリカンに大打撃」とプラウダ英語版


 先月上旬にモスクワとサンクトペテルブルグに行ってきた。
モスクワは二十年ぶりだった。西側の経済制裁にさぞやロシア国民は悲鳴を上げていると予測していたのだが、どっこい、ロシア人は意気軒昂。プーチンの人気は上昇し、なんと85%、マスコミは反プーチン側のリベラルなメディアですら、ナショナリズム一色だった。

 しかし何よりも驚いたのは闇ドル屋がいなくなっていたことだ。
 冷戦終結直後、ルーブルは紙くずとなりマルボロが通貨に化け、辻辻に闇ドル屋がいた風景はいまやどこにも無かった。

 驚くべし、スナックやバアでドルを歓迎した嘗てのロシアで、たとえば空港のバアでビールを飲んでドルをだすと拒否された。「ここはルーブルしか通じません」。それで僅か300円ほどのビール代をクレジットカードで支払った。
 ドルの闇屋がいなくなり、町中から両替屋が激減し、観光地でしかドルを受け取らない。

 プラウダ英語版(2014年9月3日)に下記のようなユニークなコラムを見つけた。
 「ウクライナの東西分裂は欧米のシオニストたちの画策の結果であり、米国が主導する経済制裁にEU諸国は温度差を示しながらも呼応してモスクワに圧力をかけた。たしかに一部のロシア財閥に影響があるが、もっとも悲鳴を上げたのはキエフ経済界を動かずユダヤ資本家たちだった」と書き出したのはドナルド・コダー司教。

 同コラムは続けてこう書いた。
 「『経済制裁はそれ自体が目的ではなく、ウクライナに於けるロシアの行為は許容できないとする意思表示の手段で、建設的である』とブロッソEU大統領は言うが、プーチンの指導力を弱めようとする西側の宣伝を鵜呑みにさせる宣伝文句でしかなく、心理戦の手段である。
『ロシアのどこに欠陥が在るか?』と問えばロシアが同姓愛結婚を認めないのが人権侵害ときた。経済制裁に対応したプーチンは欧米からの農作鬱輸入を禁止した。これで誰が一番の被害を被ったのか。それはアグロ・ビジネスを寡占してきたアングロ・シオニスト・アメリカン、つまりキエフの財界を握り、欧米資本と手を握るユダヤ資本家ではないのか」

 そしてこう結んだ。
 「孫子は『実際の戦争より相手を戦闘せずに抵抗をやめさせるのが最良の策』と言ったように、プーチンのクレムリンが現在展開しているのは、農作物禁輸とBRICS銀行設立によるドル基軸体制、すなわちIMF世銀体制への揺さぶり、まさにプーチンは孫子の兵法を実践しているのだ」と。

 いささか負け惜しみとも聞こえなくもないが、このようにロシアは現在、アンチ欧米、ナショナリズム絶頂の季節である。

 (註 ここで云う「アングロ・シオニスト・アメリカン」というのはプラウダのコラムニストの造語。普通『アングロ・アメリカン』と云えば世界最大の資源、ダイヤモンド、レアメタルを扱う英国集団を意味し、農業商社は米大手カーギルなどを意味するが、間に『シオニスト』と挿入して、いかにも欧米の金融資本家を示唆する)

宮崎正弘の最新刊
『台湾烈々――世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社)

 9月10日発売予定
 まもなく予約を受付開始します!

  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   
読者の声1)「国防を語らずして、日本を語るなかれ!―― 第20回 軍事評論家・佐藤守の国防講座」
東アジア情勢と北朝鮮の動き ~金王朝の隠された真実から~
軍事評論家としてブログやチャンネル桜などで活躍中の当会顧問・佐藤守が「国防」を熱く語る連続シリーズの第二十回目です。
金日成国家主席の死後、労働党総書記に就任した国防委員長・金正日は、息子の金正恩を党中央軍事委員会副委員長に就任させるとともに、最高領導者として権力をほしいままにしていました。
その金正日が死去して朝鮮人民軍最高司令官に就任した金正恩は、朝鮮労働党第一書記及び国防委員会第一委員長に就任して、自らを中心とした強固な体制を確立しようとしています。経済建設と核武力建設を並進させるという戦略をとり、昨年12月には、金正日の側近で、義理の叔父でさえあった北朝鮮のナンバー2・張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長を突然に失脚させ、処刑してしまいました。

ミサイル発射や核開発など「先軍政治」を継承しながら、経済は破綻して深刻な食糧難に陥りつつある北朝鮮ですが、中国と韓国が「反日」で結託するようになると、今度は「敵の敵」である日本に急接近してきました。こうした北朝鮮の動きの背景には何があるのでしょうか。今後どのような展開が予想されるのでしょうか。複雑怪奇な昨今の東アジア情勢を、金王朝の隠された真実から解き明かします。
脱線転覆を交え、大人気の佐藤節が唸ります。どうぞご期待下さい。

日時:  9月21日(日)12:30開場、13:00開演(15:30終了予定)
場所:  靖国会館 2階 偕行の間
講師:  佐藤 守(日本兵法研究会顧問、元南西航空混成団司令・空将)
参加費: 1,000円 (会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp FAX 03-3389-6278
 件名「国防講座」にてご連絡ください。なお事前申込みがなくても当日受付けます。



読者の声2)「とっびっきりの講演会」のお知らせ
          記
日時  9月26日(金)PM6:00
定員  90名(要予約)
会場  神奈川県民サポートセンター3F 304号会議室
(JR横浜駅西口徒歩3分ヨドバシカメラ裏手)
演題  「日本経済再生の諸条件 ー私の履歴書から」
講師  日本商工会議所名誉会頭・(株)東芝 前会長、相談役 岡村正先生
問い合わせ先   045-263-0055



読者の声3)「日清日露両戦争記念顕彰の会」第1回研究講演会
「日清戦争はなぜ起こり、日本はいかに勝利し、この意義は」
今年平成26(2014)年は、明治27(1894)年の日清戦争開戦から120周年、明治37(1904)年の日露戦争開戦から110周年を迎えます。私達はこの記念すべき年に、日清日露両戦争の歴史的意義と先人の偉業を再確認するための、かつ、両戦争の現代的意義を捉え直すことを通じて現在の日本の危機を乗り越える方向を考えるための「日清日露両戦争記念顕彰国民大会」を開催すべく、加瀬英明・頭山興助共同代表のもと実行委員会を結成しました。
国民大会は、11月18日(水)、憲政記念会館で開催する予定ですが、それに先立ち9月10日、10月8日に乃木神社に於きまして研究講演会を開催することになりました。9月10日の研究講演会は下記の通りです。皆様のご来場をお待ちしております。

1 日時:9月10日(水)午後6時~8時
2 会場:乃木神社 参集殿
3 テーマ:日清戦争はなぜ起こり、日本はいかに勝利し、この意義は
4 講師:平間洋一先生(元防衛大学教授)
    主著:『第一次世界大戦と日本海軍』(慶応大学出版会)『日英同盟』(PHP)『日露戦争が変えた世界史』(芙蓉書房出版)『第二次世界大戦と日独伊三国同盟』(錦正社)。
評判の近著『イズムから見た日本の戦争 モンロー主義・共産主義・アジア主義』(錦正社)
5 資料代:500円
日清・日露両戦争記念顕彰の会
共同代表=加瀬英明、頭山興助 大会顧問=小田村四郎、中條高徳
後援 乃木神社、靖國神社、日本会議、他
(研究会担当:茂木 Tel 03-3519-4366 Fax 03-3519-4367
qzd13301@nifty.com
お申込みは呉竹会青年部まで
Fax 03-5980-2401
nisshinnichiro@gmail.com


(読者の声4)日本ではキリスト教は修養主義の部分が知られている。しかしユダヤ教との関係は知らない人が多い。
新約聖書はナザレ村の大工の息子のイエスという人の言行録だ。その中では山上の垂訓が有名だ。
イエスはユダヤ教関係者の告発で刑死したが、かれが救世主なのかが問題となった。
救世主とはユダヤ語でメシア、ギリシャ語でキリストである。
イエスを救世主と信じた人たちはキリスト教を作った。しかしユダヤ人はイエスを予言者の一人としてしか認めていない。イスラム教も同じだ。

さて救世主というのはユダヤ教の歴史観(旧約聖書)が古代から持っている歴史的な宗教概念だ。
すなわち世界の終りの時に地上に出現するゴッドであり、これが世界の悪を滅ぼし、死者をよみがえらせ、最後の審判を行う。
善者は天国、死者は永遠の地獄に落ちる。そしてキリストは世界を滅ぼし、また世界を再生する。
この歴史観が終末論であり、その予言が黙示録である。歴史はこの繰り返しである。
だからイエスは弱い人の助けというよりも、恐ろしいゴッドなのだ。

キリスト教がローマ帝国の国教となり世俗権力になると、キリスト教は統治の宗教になり、キリストは人々を畏怖させる恐ろしいゴッドになっていった。そこで救済を求める人々はキリストの母マリヤを信仰するようになる。聖母信仰だ。
キリスト教はイスラム教同様本来偶像崇拝を禁じていたが、布教の過程でなし崩し的に偶像を崇拝するようになって今日に至る。
キリスト教は価値観の倒錯を主張した。貧しきものは幸福なり、である。
しかしその裏で法王は妾を囲い贅沢三昧の生活だった。キリスト教の実際は偽善だったのだ。
そして指摘するものを暴力で弾圧した。宗教裁判だ。

日本ではキリスト教は伸びない。これは先祖崇拝を禁止するからだといわれている。
また本来奴隷の宗教であり偽善の宗教なので、誇り高い日本人には向いていないのだ。
安土時代、伴天連や切支丹は仏壇、神棚を破壊するので嫌われた。
そして宣教師は南米の占領で見られるように白人植民地主義の領土拡張の尖兵だった。
だから秀吉の切支丹鎮圧は賢かったと米国人の学者が述べている。日本に残った隠れキリシタンは先祖崇拝を取り込み変質したという。
現代日本のキリスト教徒は山上の垂訓部分だけを信じる人が多いのではないか。終末論や黙示録を信じる人は少ないだろう。

政治活動をするキリスト教徒は自分を至高存在とみなし、日本人を野蛮人とみなす狂信者だから要注意だ。
また日本には、韓国の土着シャーマニズムと合体した奇怪な朝鮮プロテスタント(ウリスト教)が入り込んでいるので、非常に危険である。
若い人はキリスト教と言ったらまず警戒する習慣を身につけてほしい。
  (東海子)
    


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三宅博衆議院議員 10月5... | トップ | Mario del Monaco "Svanir le... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
宗教界に左翼が、潜入している。 (katachi)
2014-09-05 12:15:08
仏教にしろキリスト教にしろ注意すべき団体になっている。
思考形態が極めて左翼なのである。
このように唯物論を主体とする左翼思想に宗教界が絡めとられ変質する姿をどう解釈すれば良いのか?
新興宗教もしかりであり、創価とかオームの類は、全て如何わしい集団である。
つまり宗教以外の目的を有していることが多い。
純粋に心の問題を解くのではなく、世の中の唯物性をご利益として搾取する集団なのである。
非課税を隠れ蓑に収奪した金を政治的に利用しているのである。
政治力が付けば、議員の口添えで現生御利益はなんとでもなる。
そのような集団に癒着する企業も有り最早政治的根本を糺すときでもある。
次世代の党は、是非とも拡大してもらいたい党である。
自民の右に信頼できる党が是非必要なのである。
最近の多くの宗教は、まさに戦後利得者の利益集団となり宗教は隠れ蓑に過ぎない。
凄い欺瞞が、日本には存在している。

返信する
宗教の変質 (Katachiさまへ)
2014-09-05 19:33:05
「純粋に心の問題を解くのではなく世の中の湯物論を後利益として搾取する集団」
お金を払っておふだを買えば天国に行ける、とヨーロッパのキリスト教もそんなことがありました。
人の心のスキを狙って悪事をしやすいところです。
ソ連共産党はロシア正教をはじめ、宗教弾圧をしていましたが、それはよく知っているからかもしれません。
オームなど、最後は暴力・殺人につながっていました。
テロ集団になりました。

日本のように、どこでも神様がいらっしゃる、悪いことを
したらお天道様が見ていらっしゃる、という教えは
きわめて健全でしょうね。

最近の宗教は「戦後利得者の利益集団になり、宗教は隠れ蓑に過ぎない」とお書きのように、犯罪的です。
心しなければならないと思います。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治」カテゴリの最新記事