プーチン大統領５月９日「対独戦勝記念日」演説・中村逸郎教授の話／ロシアがウクライナの穀物大量略奪の疑い／ウクライナに住む高垣典哉氏のお話

ロシアのプーチン大統領が９日に行った対独戦勝記念日の演説の要旨は以下の通り。

◇　ロシア国民、親愛なる退役軍人、兵士のみなさん。祖国防衛は常に神聖なものだった。そして今も同様に、あなた方は（ウクライナ東部）ドンバス地方の人々のために、そして祖国、ロシアの安全のため戦っている。

　１９４５年５月９日は、比類のない偉業を成し遂げた、団結したソ連の人々の大きな勝利として世界の歴史に永遠に刻まれている。勝利の日は、我々にとって身近で大切なものだ。我々は勝利した世代の人々を誇りに思う。後継者である我々の義務は、ナチズムを粉砕した人々の記憶を守り、世界大戦の恐怖が繰り返されないためにあらゆることを行うことだ。

　ロシアは常に、世界にとって必要な、平等で不可分な安全保障システムの創設を提唱してきた。昨年１２月、ロシアは「安全の保証」に関する条約の締結を提案し、合理的で妥協による解決策を模索するため誠実な対話を求めたが、全て無駄になった。北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）諸国は我々に耳を傾けようとしなかった。彼らには全く異なる計画があった。ドンバス、クリミアを含む我々の歴史的な土地への侵攻に向けた作戦が準備されていた。

　ウクライナの政権は、核兵器取得の可能性を発表し、ＮＡＴＯは、ロシアに隣接する領土で積極的に軍事的な開発を始めた。ネオナチらとの衝突は避けられないものとなった。（ウクライナに）ＮＡＴＯ諸国から最新兵器が定期的に供与され、危険は日々拡大した。ロシアがその侵略に先制的な反撃を与えたのは、やむを得ず、タイムリーで唯一の正しい決定だった。

　我々は、米国人、英国人、フランス人、レジスタンスの参加者、中国の勇敢な兵士など（第２次大戦の）連合軍の全兵士、ナチズムと軍国主義を打倒した全兵士をたたえる。

　そして私は、露軍部隊とドンバスの民兵に呼びかける。あなた方は祖国のために、その未来のために、世界にナチスの居場所がないようにするために戦っている。我々は、ネオナチの残虐な攻撃により亡くなった、ドンバス地方の高齢者、女性、子供たちの記憶の前に頭（こうべ）を垂れる。

　（黙とう）

　露軍将兵の死は、我々全員にとって悲しみだ。我々は負傷者も含め、彼らの家族を支援するためにあらゆることを行う。

　「赤の広場」では、ドンバス地方の軍事行動が行われている地域から駆けつけた人々も含め、祖国の多くの地域から集まった兵士たちが肩を並べている。ロシアの敵は、国際的なテロリスト集団を利用し、私たちを内部から弱体化させ、分裂させようとしたが、成功しなかった。今日、さまざまな民族が共に戦い、兄弟のように弾丸から互いを守っている。これはロシアの力だ。

　大祖国戦争でナチズムを粉砕した人々は、英雄の例を示した。我々は、彼ら勝利者の世代を見習っていく。私たちの勇敢な軍隊に栄光を！　ロシアのために！　勝利のために！　万歳！　

「ＮＡＴＯは我々に耳を傾けなかった」「反撃は唯一の正しい決定」…プーチン氏演説 (msn.com)


　中村逸郎教授の話
これまでの戦勝記念日の式典の違いについても、中村教授は「今回の軍事作戦の協力国であったベラルーシのルカシェンコ大統領が来ていない。
ロシアの同盟国であるカザフスタンの大統領も来ていない。プーチン大統領はそれを、西側が妨害したなどと言っていますけども、プーチン大統領が国際社会で孤立しているんだなと」と指摘した。

★　プーチンのおかげでベラルーシの大統領になれた（不正選挙ということだが）ルカシェンコ大統領が欠席、カザフスタンは以前から距離を置いてきているという報道があった。


「ホロドモール」の再来か…ロシアがウクライナの穀物を大量略奪の疑い ロシア人もプーチンの所業に呆れて388万人が国外脱出・・・小麦・農具を大量に盗む



ウクライナはこの春、種まきができていない。種まきをするにはロシアは収穫量の７０％を要求、これはウクライナの農民たちが拒否。
他国に売るどころか、自分たちが食べるものもなくなる、ロシア擁護している人って何なのでしょうね。


★　下記はテレビニュースだが、ゲストの解説が秀逸だった。

【解説】プーチン氏演説の真意　「勝利宣言」なかった理由は(2022年5月9日)

長いのでお時間のない方は、時間を区切ってお聴きください。１５年間ウクライナに住んでいらっしゃる日本人で高垣典哉氏が、現状を詳しくお話されています。
聴き手は松本しぇりー女史です。放送は夜でしたのでゆっくり聴きました。ウクライナの現状とそれに負けずボランティアとしても頑張る高垣典哉氏。

下記をクリックでお聴きになれます。
拉致被害者全員奪還ツイキャス　在ウクライナ邦人　高垣典哉さんゲスト回 / 拉致被害者全員奪還キャス - しぇりー (@shellymamy1) - TwitCasting

＞しぇりーさまからシェアしました。馬淵さんのことを「夢見ているとしか考えられない」と１５年間キーウに暮らす高垣氏キッパリ！！

今夜のゲストは高垣 典哉 さん。

ウクライナで起業し15年間首都キーウで暮らされてる方です。

現在TwitterやFacebook、「ウクライナ情報局」YouTube通じウクライナ現地の最新情勢を発信されています。

また、高垣さんは自費や寄附から食料や生活必需品を買い集め、

戦禍に苦しむ人々のもとに届けておられます。

#拉致被害者全員奪還ツイキャス

今夜21時55分～生放送配信

https://twitcasting.tv/shellymamy1

メッセンジャーでやり取りさせていただいたあと、お電話でお話させていただきました。

「マフィアみたいなもんが国の代表で全権力を支配してるロシアや北朝鮮みたいなもんは、人の生命なんかなんとも思ってへんですね。

北朝鮮に拉致されてしまった被害者については僕もずっと心を痛めていました。

お互いに協力していきましょう。

ロシアに侵略されてから2ヶ月半、なんにもしてない無辜の民がやまほど死んでいくのを見てきたけど、なんでこんな恐ろしい悲劇が毎日続くのか。これが人間の所業か…」

と、とても嘆かれていました。

奥様とお子様はなるべく安全な場所へと願って田舎のほうに避難させているそうです。

そのお電話でお話していただいた数時間後でした。

高垣さんが暮らすキーウでもミサイルが打ち込まれる攻撃がありました。

高垣さんは今毎日生きるか死ぬかの戦禍のなかで世界に情報発信しています。

何故一生懸命に発信されているか、

嘘やプロパガンダに騙される人に真実を届けないと、殺された人々がうかばれないと言われていました。

北朝鮮に国民を奪われたままの私たちも真剣に『明日は我が身』と受け止め動きましょう。

高垣氏のツイッター
高垣典哉 ウクライナ情報局 キエフ ウクライナ最新情報さんはTwitterを使っています: 「私達のボランティアグループの車は攻撃されてこんな悲惨な状態になりました https://t.co/echUv36fpu」 / Twitter

 

 

 

 

★　人気の百田尚樹氏の「新版・日本国紀」連載です。

百田尚樹の新版・日本国紀#56 《鎌倉時代編》
第11回「蒙古軍撃退の後、借金苦に苦しむ武士たち」

 

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本日はこれだ、いろいろ探してジーツインスキー作曲「ウイーンわが夢の街」にしました。
歌は２０世紀ドイツを代表する名バリトン、ヘルマン・プライです。

Wien, du Stadt meiner Träume (Wien, Wien, nur du allein)