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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

プーチン大統領とロシアとその同盟国の離反?/核をふりかざす「強権国家」が自由に振舞うことを止めなければ世界は崩壊/陰謀論に危機

2022年05月11日 | 政治

米国を名指しも“成果”触れず 演説に見るプーチン氏の“今後”【5月9日(月)#報道1930】



「軍の中に相当な不満たまっている」プーチン氏11分間の演説に“戦争宣言”“総動員令”なし 次の節目は「ロシアの日」か|TBS NEWS DIG




朝日新聞が今頃になってロシアをボロ糞に扱き下ろす真意【カッパえんちょー】




学者仲正昌樹」氏のエッセイから

私は別に、国際正義より国益を優先するナショナリズムが悪いと言いたいわけではない。それぞれの国家に主権・国益がある以上、常に普遍的正義に則って行動することはできない。

しかし欧米の大手メディアを味方につけたバイデン氏やゼレンスキー氏の言葉が嘘くさく聞こえるからといって、その“嘘を暴く”と称するソースを無条件に信じて拡散するのは、愛国者でもリアリストでもなく、ただの陰謀論者である。

自分は陰謀論者でもトランプ信者でもないという人は、以下の点についてよく考えてみるべきだ。

トランプ氏であればプーチン氏を抑えられるという議論にどのような根拠があるのか。アメリカの国内利益最優先のトランプ氏は、ウクライナがロシアの勢力圏であるとあっさり認め、天然ガスなどの利権を得ようとする、といいことはないのか。

仮にバイデン氏がウクライナのNATO加盟に向けて裏工作をしていたというのが本当だとしても、それがロシアがウクライナにいきなり攻め込み、全土制圧を目指すことを正当化する理由になるのか。

逆キューバ危機だと言う人もいるが、アメリカがウクライナに核ミサイルやそれに匹敵する兵器を持ち込んだのか。

国際法の大原則を無視して、プーチン流に全ては力だという“本音”に徹することが国益に適うのか。

プーチン氏の戦争はトランプ復権のカギでもなんでもないのである。

プロフィール:仲正昌樹(なかまさ・まさき)
金沢大学法学類教授。1963年広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修了(学術博士)。専門は政治・法思想史、ドイツ思想史、ドイツ文学。著者に『今こそアーレントを読み直す』(講談社)『集中講義!日本の現代思想』(NHK出版)『カール・シュミット入門講義』(作品社)など。
全文は
なぜウクライナ危機は「トランプ的陰謀論」を氾濫させるのか。危険な親露・ナショナリズムの動き - ページ 3 / 3 - まぐまぐニュース! (mag2.com)



また、今回のウクライナへのロシアによる侵攻について評論家の朝香豊氏は次のように述べられています。

今回の重要な問題は、強権国家が他国を自分たちが自由に扱うことのできる勢力圏だと勝手にみなして、無茶苦茶なことをやりうることを、はっきりと示したということではないのか。
さらに言えば、こうした侵略に対して、アメリカやNATO陣営が、軍事的な対抗処置を取らないことを明言した上で、侵略を思いとどまるように外交的な説得を積み重ねてみても、全く無力だったという現実ではないのか。
(以上、朝香豊氏)


 ブログ主・・・一方的な核攻撃で「第三次世界大戦」が始まってはならないのだ。
それと気になるのは「ロシア」は被害者であり、アメリカやEUが悪い。ロシアはウクライナにいる「ネオナチ」から護るために出兵したのだ、という人たち。必死になって自分たちの考えを押し付け説得してこようとする。
おかしなことにこれは極右と極左、特定宗教が絡んでいる。

この人たちは「ウクライナが真っ白というのか」とロシアについては被害者のようにいう。どちらが「ネオナチ」か!!
オリンピックでもロシアが薬の疑惑が濃いために国として参加が許されないことが続いているが、ひどくなるばかりで先日はプーチンがワリエワ選手を表彰していた。

今回のロシアの対独戦勝記念行事にもロシアの同盟国のトップは来なかった。あのプーチンのおかげで不正選挙で当選したベラルーシのトップさえ、躊躇したあげく欠席したのだ。ベラルーシの国民はそっとウクライナを支援してきた。力の支配で通そうとするプーチンのやりかたに賛同する国などどれほどいるのか。陰謀論に影響された人は「ウクライナは真っ白ではない」という。真っ白という国なんて史上においてない。

世界がいろんな欠点はあってもウクライナを支援したのは、ロシアの「ごろつきだまし討ち侵攻」だった。独立国家に一方的に侵攻するなんて、実はロシアの人たちも最初は反対が多かったが、言論の自由などなく、この国はいつも「激動」である。(ブログ主)

百田尚樹氏「陰謀論にはまる4つのパターン」
1,親露、もともと日本の左翼にはソ連に親近感を持っている人が多い、プーチンを信じたいという。
2,反米、これは保守系に多い。悪いのはすべて米国だという。
3,陰謀論信奉者、陰謀論そのものが好き、「世の中には必ず目に見えない裏がある」「事件の背後には黒幕が存在する」という思い込みを常にする人。見た目が単純なことでも複雑に感じたい、ミステリー好き。
4,優越感、陰謀論を知ることで優越感を持つ。「自分は真実に触れた、世の中の大多数はこれを知らんな、教えてやりたい」「俺は知ってるで、お前は知らんのか」
陰謀論を信じていることで「優越感」を感じ、親切心で動く、「これを見てください、目を覚ましてください」という。

上の四つは「善意のバカ」で、意図的に広めようとする人は「自分自身の信じるイデオロギーの為?」、その他。
日本人は昔から間違った「公平感」がある。中には弁護士的な考え「いじめたほうにも言い分がある」という考え。
「どっちもどっち」という考え、「どうせほんとのことわかれへんもんね~」という人は陰謀論にはまりやすい。(以上、百田氏)



イタリアのオペラ指揮者 二コラ・ルイゾッティのツイートです。
画像
>I stand with Ukrainian people!!! How can do that, the country of Tchaikovsky, Prokofiev, Shostakovich, Rachmaninov, Mussorgsky. How dare do that! 

指揮者ルイゾッティ氏はロシアの偉大な作曲家の音楽を愛しているのに、今ロシアのプーチンの酷い侵攻を嘆いているのです。
そして彼はウクライナの人々にエールを送っているのです。
ロシアの音楽をけなしているのではありません。むしろこれらの偉大な芸術家であるチャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、ムソルグスキー等は帝政ロシアやソ連を批判していました。それはロシア文学や美術も同じです。(念のため)
写真はルイゾッティ氏のツイートにあったものです。


 人気の百田尚樹氏「新版・日本国紀」連載です。
百田尚樹の新版・日本国紀#57 《鎌倉時代編》第12回「親鸞、坊主のインチキをあばいてえらい目に遭わされる」




ブログのティールーム

本日はブルガリア生まれの名ソプラノ、リューバ・ヴェーリッチのソプラノで、シューベルト作曲「糸を紡グレッチェン」をお聴きください。
録音が古いので音質はよくないのですが、名唱です。
素朴な乙女グレッチェンは最近ファウストという青年に恋をし、糸を紡ぎながら迷う恋心を歌います。
ピアノ伴奏で同じ音型の繰り返しは糸車の回る音を表現、歌は困惑しながらも高まるファウストへの思い、このふたつが絶妙に絡み合って高まります。
原作はゲーテの「ファウスト」です。(ファウストは若者ではなく、老齢の学者ですが、研究に一途だったため、青春がなかった。そこで悪魔のメフィストに頼んで青年になり、代償として自分の魂を売ったのです。彼女はそんなこと知るはずはありません)
シューベルトの歌曲の中でも白眉です。

Ljuba Welitsch; "Gretchen am Spinnrade"; Franz Schubert




リカちゃん人形




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