妹と私は4才年が離れています。4才離れていると、子供のころは、随分と年が違うと思っていました。私はお姉さんだから、妹のことは私が面倒を見てあげなくては、というのが、私の気持ちでした。ちょっとお姉さんぶっていました。今もそうかもしれません。
でも、2015年に私が病気になったとき、妹が最初から助けてくれました。病気が初めのうちわからなくて、診察の前でも、椅子の上で寝ていたような状態でしたから、それは、妹がいなかったら、大変だったでしょう。
病気が分かってからも、ずっと付き添ってくれました。入院しているときも、私がお菓子が好きなので、美味しいケーキをこっそり持ってきてくれましたっけ。
そのあと、股関節の骨折をして、そのリハビリの時、エコノミック症候群になりました。意識が無くなり、すぐ手術ということで、妹と妹の夫とが付き添ってくれました。
手術は、4時間くらいといわれたのに、時間が過ぎても終わらず、妹は、もうだめかもしれないと何回か思ったそうです。妹の夫は、まだ手術が終わったわけではないのだから、待ってみようと、言ってくれたそうです。
手術は6時間ほどかかりました。無事手術が終わって、妹は本当に喜んでくれました。手術の後は、1週間、痛みがあるので意識をなくしていたそうです。体はいろいろなパイプにつながれて、顔はブックり腫れて、それは、痛々しかったようです。
妹は母を連れて、毎日面会に来てくれたそうです。私は、何か話しかけると、首を振ってうなづいたようでしたが、私自身は、意識が無く、全然覚えていません。
それでも、少しずつ意識も戻り、少しずつ元気になっていきました。妹に、妹と母は幻影なので、写真を家の前で撮ってきて、そうでなければ、二人が現実なのか、幻影なのかわからないと、わがままを言いました。そんなことは覚えています。
私が病院にいる間、夫を施設に預けたり、母とチャーリーの世話をしてくれました。妹がいなかったら、本当に、私たち家族はどうなったかわかりません。
そんな妹に今もお姉さんぶっている私は、どういう人間なのでしょう。妹は、世話をする相手ではなく、世話をしてもらい、してもらっている相手なのです。
ただ、私は、ずっと妹のこと、妹の家族のことを大切に、何か困ったら、助けたいと思ってきたのは事実です。そんな気持ちが妹にも伝わっているのかもしれません。
今も、週2回から3回来てくれて、病院や買い物に連れていってくれます。来てくれる時は、必ずお料理を1品作ってきてくれます。出かけなくてもいい日は、庭の草取りをしてくれます。
本当に何もかもありがたく、感謝しています。妹が健康であるように、とそれだけを願っています。