美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

昔のことを思えば

2022-02-21 16:48:46 | 私の日々
この前、チャーリーを抱いていた時、ああ不思議、チャーリーと出会ったことも、こんな風に温かい生きているチャーリーを感じていることも、と思ったのです。



そして、夫と出会ったことも、夫が倒れたことも、母と妹と仲良く過ごしていることも。何もかも不思議なことですね。

この頃は、ふと自分の思うことを見てみると、昔のとても嫌なことばかり、思い出しています。

自分がしたことの情けないこと、恥ずかしくて思い出すのも嫌だと思うこと、いってはいけないことを言い、やってはいけないことを恥ずかしげもなくやったこと、会いたくなかった人と出会い、自分の力で抜け出せなかったことなど、たくさんの思い出すのも嫌なことが、気持ちをめぐりまわっています。

そして、そんなとき、ああなんて自分の人生は嫌なものだったんだろうと思います。そんな一つ一つから抜け出せなくて、ひたすら暗い心に落ち込んでいきます。

どんなに嫌で情けなくて恥ずかしくても、それは自分のやったことなのですから、どうしても抜け出すことはできません。

そうやって、じっと自分の心と向き合っているとき、チャーリーを抱っこしていたのでした。温かくて、私のほうに心を寄せているような気がして、ずっと暗い心でいることができなくなりました。

嫌なことがたくさんあっても、ほんの少しいいこともあったじゃないと思えたのです。

嫌なことだって、私の生きてきた時間を暗く彩っているわけで、いいことと同じように、私につながっているのだと思いました。

自分の人生で起こったことは、きっと、どんなことも、私を作っているのだろうと思います。悪いこともいいことも、私の衣装なのだと思うのです。

そんなおもいで、チャーリーを抱いていました。そうしたら、暗い思いばかりではなく、何もかもが自分の人生なのだよねーと思うようになりました。

いいことだってあったのですから、いいこと、悪いこと、何もかもが私を作っているのだと、温かいチャーリーを抱っこして思ったのでした。


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夫の発熱

2022-02-16 04:54:26 | 
夫は特別養護老人ホームに入所しています。その施設がかかりつけの病院があります。内科、外科、整形外科があります。

熱が出て1日以上続くと、その病院へ受診します。先日、夫はコロナのワクチンをして、熱が出ました。その日は、その病院の医師ではなく、大学病院から来ている医師でした。

その若い女性医師が、「レントゲンを撮りましたが、肺に曇りがないので、解熱剤で熱を下げてみましょう。肺に異常があれば、抗生物質で、熱を下げなくてはならないので、入院しなくてはなりませんが」といわれました。きっとワクチンの副作用でしょうということでした。

夫は、時々発熱します。肺に炎症を起こしていて肺炎になっているから、発熱するそうです。そうして、少しずつ肺炎を起こして、体が弱っていくのだといわれました。

たいてい、発熱すると、入院ということになるのですが、入院すると、すぐに熱は下がります。たいていは1日過ぎると平熱になっているようです。でも、様子を見なくてはならないから、ということで、2週間ほど入院します。

今回も入院することになるかと、思っていたのですが、大学病院からの医師だったせいか、入院しなくていいですといわれ、ちょっとびっくりしたほどです。熱が出れば、入院ということになると思っていたものですから。

今回の熱も、翌日に電話してみたら、もう下がっていました。たぶん、コロナのワクチンのせいだったのでしょう。様子を見るための入院をしなくてよかったと思います。経済的にも、かなりの出費なので。

ただ、夫が受診するときは、私も付き添いで行くものですから、思いがけず会えるので、それはとても嬉しいことです。この頃は、ほんのちょっとだけしか会えませんが、施設の看護師さんによると、私の声を聞くと顔が変わるようです。

近くで会えるわけではないので、声に反応するのでしょう。私も夫の様子を見られて、少し安心するのですが。この頃は、声もあまり出ず(以前は、おはようとか言ってくれたのですが)、元気がないように思います。熱があるので、仕方ないかもしれませんが。

肺炎を起こして熱が出ることは、とても心配ですが、この頃は夫に会えないので、会えることは、少し安心します。そばにいて、夫の様子を見てあげられたら、どんなにかいいでしょう。

最後の日々を心許せる人と一緒にいられれば、それが一番の幸せだと思っています。コロナは、怖い病気ですが、人の間を引き離す怖いものでもありますね。


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薔薇の季節を思い

2022-02-13 19:11:24 | 薔薇と庭
私が病気になる前は、わが家の庭は薔薇の庭でした。

夫が倒れた年から、薔薇の世話は何もできなくなり、私が病気になってからは、自分のことで精いっぱいだったので、薔薇は、水不足や、雨のせいで枯れていきました。

肥料も剪定も誘引も何もしないので、だんだん荒れた庭と感じられる様になりました。

それは、華やかだったころを知っている私には、本当に無残な様子に見えました。

体は、病気になったころに比べれば、少しは動くようになりましたが、長く立っていることはできず、作業することは、難しいことでした。

でも、去年くらいから、妹が、教えてくれればできることをするよと言ってくれ、少しずつ薔薇に手をかけてくれるようになりました。



妹がやってくれる時に、自分が寝ているわけにもいかず、少しずつ私も手伝います。薔薇の世話の難しいところをやっています。

今年も、1月から2月にかけて、つる薔薇の誘因をしています。今は、つる薔薇は、7本、シュラブローズが4本、ハイブリッドティーローズが1本、オールドローズが2本あります。それらを1日1本ずつ誘引したり、剪定したりしています。



薔薇の仕事をした後は、2・3日ごろごろ寝て過ごします。体が疲れて動きません。

あと2本つる薔薇を誘引したら冬の仕事は終わります。3月に肥料をやれば、何とかきれいに咲いてくれるだろうと思います。



昔のことを思えば、本当にささやかなものですが、一時の荒れた庭のようには見えなくなりました。薔薇の数は昔の四分の一くらいしかありませんが、手をかけた薔薇は、やはり"私の薔薇"という感じがして、とてもかわいらしく思います。

妹に感謝しながら、そして、水やりなどをしてくれる母にも感謝して、今年の薔薇の庭を楽しみにしています。

2013年に咲いた薔薇の写真を下に載せました。

スパニッシュ・ビューティー


ジェーン・オースティンとスイート・ジュリエット

ロウ・ブリッター

アンジェラ

ボルティモア・ベル

春霞


ピンク・プロスペリティ

ブレイリーNO2

こんな風に咲くことを夢見て。


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チャーリーに感激 !

2022-02-03 20:08:55 | チャーリー


わが家のヨークシャーテリアのチャーリーは、今12才です。人間の年でいうと、64才くらいです。

私が病気になる前までは、ちょっと厳しく育てていました。でも、家に帰ってからは、しつけることにあまり気持ちが向かなくなり、わりに自由に育てています。

犬にとって、12才というのは、老犬になりますが、今までは、それほど年を取ったなーとは思っていませんでした。

ところが、この頃、朝方になると、私を鳴きながら起こします。うるさいので、目を覚ますと、トイレに行きたい様子です。戸を開けてやると、ほかの部屋のトイレまで走っていきます。

ああチャーくんも年を取ってきたのだなーと思います。ただ毎日、起こされるのは大変なので、ベッドのそばのトイレに行ければいいのだけど、と思っていました。

チャーリーは、私たちと一緒にベッドで寝ます。トイレは、1年位前に、ベッドのそばにも置いていたのですが、それは、全然使わないのです。その時もトイレで失敗して、ベッドのそばに置いたのですが。

もう年を取ってしまってからは、新しいトイレを覚えるのは、無理なのだろうと思っていました。



でも、もしかすると、覚えるかもしれないと思い、1週間くらい前に、チャーリーのおしっこのついたパットを置いておきました。そして、「チャーくん、ここでおしっこしてね」と言っておきました。

今朝は、おしっこに起こされなかったなと思った日に、ベッドの部屋のトイレを見ると、なんと、おしっこをしていたのです。でも、これも気まぐれかもしれないなと思い、様子を見ていると、昨日、またちゃんとトイレにしていました。

本当に感激 ! です。年を取っても、自分に必要なことは覚えるのだと思うとすごいなと思います。

今日は、1か月に1回の美容に行きました。シャンプーしてもらって、きれいになりました。ペットショップのアドニスさんに、新しいトイレを覚えて、使い始めたことを話しました。

アドニスさんは、チャーリーはきれい好きなのだといわれました。犬によっては、どこということなくする子がいるそうです。この年になって、ちゃんと覚えたことはすごいとほめてもらいました。

小さなころにちゃんとしつけたからできるのだと、私もほめてもらいました。

チャーリーは、これからだんだん年を取って、生きていきにくくなると思います。それもチャーリーの賢さで、乗り切ってくれればいいと願っています。




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