美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

スパニッシュ・ビューティーが開花しました

2021-04-27 14:19:16 | 薔薇と庭


薔薇の季節がやってきました。

わが家の薔薇の中で一番に咲くのは、スパニッシュ・ビューティーです。毎年、4月の終わりころに開花します。今年は、26日に開花しました。

華やかな美しい薔薇です。香りもあります。アーチに這わせると、その下を通るととても良い香りがします。香りのある薔薇は、豊かな趣があります。



夫が一番好きなのは、この薔薇です。この薔薇が今も元気でいることを、感謝しています。

以前は高く大きく誘引していましたので、豊かな香りを浴びながら、その下を通るのがとてもよい感じでした。下を向いた、フリルのような花びらを見ていると幸せを感じます。



でも今は、私の腕が伸びるところまでしか誘引しないので、ちょっと寂しいですが。

他にも、ハイブリッドティーローズのピンクピースやオールドローズのブレイリーNO.2なども蕾を付けています。

 

これから1か月余りの間が薔薇の美しい季節です。香りや花の姿や花全体の形を楽しみながら、幸せな時間を過ごします。

わずかな花しかなくなってしまいましたが、そして、それも花を咲かせてくれるかどうかもわからない様子ですが、写真が写せたら、見ていただきたいと思います。


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面会は中止になりました

2021-04-24 12:06:28 | 
新型コロナの感染がまたひどくなり、東京・大阪・京都・兵庫では、4月25日から5月11日まで緊急事態宣言が出されます。

広島県でも、少しずつ感染者の数が増えてきて、夫の直の面会ができなくなるのではないかと不安に思っていました。

この頃は、2・3週間に1度程度ですが、直の面会ができていました。23日は、3週間目の面会の日でした。

この頃、夫は、私が「Norikoさーん」と呼ばれるのを喜ぶことを知っていて、「お父さん、私の名前を呼んで」というと、呼んでくれます。

今回は、妹とではなく、母と、面会に行きましたので、「おばあちゃ―んと呼んで」というと、「おばあちゃ―ん」と言ってくれました。

私が「Satoshiさーん」と呼ぶと、「はい」と返事をしてくれました。

「面会の日が取れたら、また来るからね」といって「バイバイ」と別れたのですが、その後、相談員さんから「面会は今日で中止です。オンライン面会も中止です。残念がられるだろうと思っていました」といわれました。

夫は、そのことを知りませんから、私が行くことを待っているだろうと思います。本当に残念で、つらいことです。

ワクチンも、まだ何の連絡もなく、もし、夫がワクチンを接種しても、施設の職員が接種して、そして、私が接種して、そのあと、どういう風になるのでしょう。

この先のことは、何もわからず、お先真っ暗の状態です。

夫が施設で穏やかに生きていければ、それでよいとしなければならないのかもしれません。病気の私の命の問題もありますし、暗い気持ちに陥ります。

目に見えないコロナウイルスのせいで、会いたい人にも会えない不自由を、不気味だと思うこの頃です。


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書かなかった手紙

2021-04-22 14:30:59 | 私の日々
私は、自分が書かなかった手紙のことを、忘れることができません。

それは、私が18才の時、大学に入学して家から離れ、まだ自分の位置も見えない頃のことです。

高校3年生のころ、通学列車が一緒でおしゃべりをするお友達がいました。彼女は、敏感な感受性を持った、とても美しい目の女の子でした。

私たちは、いつも青春のころの思いを話し合い、お互いのことを認め合っていました。それは、今思っても、豊かな時間だったと思います。

ある時、彼女は、大学へ行くのをどうしようかと思っていると打ち明けました。何をしに行きたいかということが分からないので、といいました。

私は、自分が何もわかってもいないのに、彼女に、何をしたいかわからないのに、大学に行くの? といったのです。なんと無様な思い上がりだと今はよくわかります。

でも、彼女は、そうよね、といい、大学受験はやめて就職することを選びました。私たちの通った学校は、150人くらいの1学年で、大学へ行くものが140人ほどのいわゆる進学校でした。

そんな中で就職した彼女の思いは、どんなものだったでしょうか。何をしたいかわからない人がほとんどだったと思うのに、彼女の真摯な思いは、自分の人生を思い詰めていたのです。

地元の銀行に就職した彼女は、うわさに聞くところでは、とても有能で、リーダーシップを取るような人だったそうです。

でも、彼女は、就職した最初のころ、たぶん5月か6月頃に、私に手紙をくれました。それは、今の自分がとても頼りなく、このままこういう生活をしていってもいいのかというような手紙でした。

私は、彼女が大学へ行くことに対して、思いやりのないことを言ったことをよく覚えていました。彼女のつらい思いが、手紙から、よく伝わってきました。

そうです、私は、彼女に返事を書かなかったのです。書かなければという気持ちは強くありましたが、自分の立ち位置もよくわからなかった頃に、彼女になんと言って返事をしたら良いのか、どうしてもわかりませんでした。

そして、その手紙は、書かれないままに、私の心の中に住み着いています。こんなことを今更言ったってと思いますが、その手紙がいつまでも、私の中にくっきりとあるのです。

もし、彼女がインターネットの世界を歩いているとしたら、何かのきっかけで、私のこの文を見てくれるかもしれないと思ったりします。

あなたの人生が、自分の思うような人生だったらいいのにと、強く望んでいます。


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手紙

2021-04-21 17:02:17 | 私の日々
乳がんにかかったころからだったと思いますが、人にいただいた手紙が気になってきました。

それから、もう17年位の年月が経ちますが、1度手紙を燃やそうと思ったことがあります。

今は、手紙など、あまりやり取りされない時代になりましたが、私の若いころは、お友達とも家族とも手紙のやり取りをするのは、普通のことだったと思います。

自分が書いた手紙を回収したい気持ちもあります。でも、それは不可能なこととあきらめていますが。

いただいた手紙は、10代の終わりころから、パソコンを使い始める50代の初めころまでの間のものが、全部取ってあります。(パソコンを使い始めてからは、メールを書くことが多くなりました)

書類棚の下の段にいっぱいの手紙が、私の生きてきた時間を、そっと秘密のままに保存してあるような気がします。

その手紙が、私の死後に、どうなるのかと思った時、いただいた人への礼儀として、処分しなければならないと思いました。

それで、庭で燃やしてしまおうと思ったのです。

一番、親しみが少ない人の手紙からと思い、でも、燃やす前にちょっと読んでみようかなと思ったのです。それは、高校時代の同級生からの手紙で、読んだときに、ああこんな高校生活を送っていたんだ、と、燃やす気にはなれなくなりました。

そして、手紙たちは、今も書類戸棚の中で眠っています。

もう亡くなったお友達、今もお誕生日には手紙とプレゼントを送ってくれるお友達、もう付き合いのなくなった友達だと思っていた人たち、そして、母からの妹からの手紙。

今もまた、手紙を私の死後まで残さないように、処分しようと、思っています。それは、いただいた人への礼儀からだけではなく、私の生きた息遣いを、人には、見せられないと思っているからです。

もう何も読まないで、エイッと心に決めた日に、きっと手紙たちは燃やされるのだろうと思います。


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「ハウルの動く城」

2021-04-12 14:42:21 | 本・映画
 

先日、テレビで「ハウルの動く城」を放送しました。

ブルーレイディスクの「ハウルの動く城」を持っているので、以前観たことはあるのです。

私は、ジブリの宮崎駿さんのファンで、「風の谷のナウシカ」から、映画館で観たり、ブルーレイで観たり、ほとんどを観ています。作品の中でも、好きなものは、ブルーレイを買っているのですが、「ハウルの動く城」も持っていました。

でも、その作品の素晴らしさを、今回観るまで、忘れていたようです。

「ハウルの動く城」は、純粋な恋愛を描き、戦争の醜さを描き、そして、家族のつながりの大切さを描いています。

相手のすべてを受け入れる恋愛の一途さに魅せられ、戦争を拒否する意思に同感し、そして、家族がお互いを大切に、いつも相手の存在を尊重して、一緒に生きていこうとするゆるぎなさに、感動しました。

家族と言っても、血縁関係ではなく、一緒に暮らしたいと思う人達の家族です。

ハウルの美しさにドキッとしましたし、ソフィーの温かさにもぐっときました。賠償千恵子さんの歌う「世界の約束」という主題歌に、心がしびれるようでした。

このお話には、原作があります。イギリスのダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」です。

原作とは少し違っているそうですが、読んでみたいと思い、今注文しています。

宮崎駿さんのアニメの中の風景を観ると、本当に美しくて、心が奪われます。こんな風景の中で、過ごしてみたいといつも思います。

「ハウルの動く城」も美しい風景に出会えますし、ハウルの城も、最初のころのすごい城もいいものですが、家族が暮らす城もまたあたたかくて素敵です。


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