美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

またまた面会中止

2022-03-31 19:37:18 | 
広島県のまんえん防止措置が終了したので、夫と3月31日に面会できることになりました。病院へ行くときには会えたので、それでも1か月半くらいの間会えなかったことになります。

面会ができることになって、本当に嬉しく、楽しみにしていました。ところが、30日に電話があり、介護士がコロナに感染したので、31日からの面会は中止といわれました。

がっかりして、気持ちが落ち込んでいます。夫は、この頃毎月体重が減っています。今は50キロほどしかありません。身長は166センチです。

病院で、胃婁の食事を少し増やしたらどうなりますか、と聞くと、年を取ると栄養を吸収しなくなるので、増やしても変わらないということでした。

ということは、老化しているということなのだろうと思います。少しでも顔を見ることができれば安心するでしょうが、何もわからない今は、本当に心配しています。

この頃は、あまりしゃべらくなりました。きっと、それほどしゃべる機会がないからなのだろうと思います。しゃべらなければ、言葉を忘れるかもしれないし、声の出し方も忘れるだろうと思います。

本当は、週に2回から3回部屋を訪ねて、午後の時間を一緒に過ごすつもりでした。テレビを買った時にDVDプレイヤーも買っておいています。残りの人生をできるだけ一緒にいたいと思ったのですが、それもかないません。

夫が今の施設に入所したのは、2020年の7月でしたから、コロナが流行し始めていました。面会は部屋ではできず、面会室で10分程度とか、パソコンでオンライン面会をしました。本当にコロナが私たちを引き離したと思います。

今は、面会をして、夫とおしゃべりをして、静かに自分たちの生きてきたことを見返りたいと思うのです。そして、ああこんな人生だったけど、自分たちの人生だったよねーと二人で認め合いたいと思うのです。そんな時期が早く来ますようにと願っています。


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「チョコレートドーナツ」

2022-03-18 13:48:51 | 本・映画


二人のゲイの男と、ダウン症の少年の愛の物語です。

人が出会った時、恋に落ちるのは、こんな風だと納得させる二人の男の恋が始まりました。そして、母親に見捨てられたダウン症の少年とも、出会ったのです。

3人は、家族として、暮らし始めます。そこには恋があり、愛があり、楽しさと喜びにあふれていました。

でも、世間は、ゲイを偏見を持って見、少年を引き離そうとし始めます。それは、本当に徹底的に悪意と差別のなせる業です。どんなことも認めようとせず、少年を引き離します。

少年は母親に戻されるのですが、母親は面倒を見ることもせず、少年マルコは、自分のうちを探しに、町に出ていきます。そして、3日間さまよった挙句、橋の下で死んでいたのが見つかりました。

ゲイの男の一人ポールは弁護士で、そのことを少年を引き離した人たちにつきつけます。もう一人のルディはショーダンサーから歌手になり、そのことを歌います。それは、心を打つ歌声で、今もその歌を思い出して、涙がにじみます。

人は、存在したときに、もうそのままで愛されるのだと思います。愛するのは、そこにいるからなのだと思います。そういう風に、人と出会うことは、とても幸せなことなのですね。

この映画は、1970年代に、アメリカで同性愛者への差別が普通だったころのお話です。映画は2012年に作られたそうです。私は、映画館で観たのではなく、先日、NHKで放送されたものを観ました。

ルディになったアラン・カミングのとても素敵な存在感に魅せられました。彼の歌声は、心に響く歌声で、私の心は今も震えているようです。


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椎間板ヘルニアかな?

2022-03-17 14:08:53 | 私の病気
2月の終わりころに、ある日起きたら、腰が異常に痛くて、立つのも難しいようでした。それから約3週間、まだ痛みはありますが、普通の生活ができるようになりました。

以前もそんなことがあって、その時は、あまりの痛さに救急車を呼んで、整形外科に連れて行ってもらいました。夜の担当の医者に入院するように言われ、入院したのですが、次の日、整形外科の先生に、椎間板ヘルニアで入院するなんて、とあきれられました。

椎間板ヘルニアは、じっと安静にしていれば、治るということでした。1週間くらいで治るだろうといわれました。

今回も、たぶん椎間板ヘルニアだろうと思い、安静にしていれば、1週間くらいで治るだろうと思っていたのですが、なかなか治らず、やっと3週間たったこのごろ何とか治りそうだと思えるようになりました。

今回の痛みがなかなか治らなかったのは、きっと年を取ったからだろうと思います。腰だけではなく、ずっと体調が悪く、寝たり起きたりという感じでした。

この腰の痛みも、考えてみると、体力を付けなくてはと思い、テレビの体操をしたからではないかと思うのです。結構まじめに体をひねったりしたのが、体力のない私には、応えたのでしょう。

年を取ってきて、病気のせいもあり、薬漬けの私は、体力がないというのが、とても気になっていました。少しでも、体力を付けたいと頑張ったのが、いけなかったのでしょう。腰が痛くて立てなかった日より、少し前から、腰が痛いと思っていたのでした。

私は、しゃがむことができません。しゃがむと立ち上がれなくなるので、何をするのにも、かがんでしています。その中腰の格好が、腰の痛みの原因かと思います。結構かがむ仕事はあるものですから。そういう腰の痛みを持っていたので、体操は、余計に腰に来たのかもしれません。

やっと、腰の痛みもなくなりそうで、これからは、体操は椅子に座ってしようとか、低めの作業用のいすを買おうかとか、考えているこの頃です。


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「グインサーガ」16巻

2022-03-11 19:24:14 | 本・映画


去年の9月頃から栗本薫作「グインサーガ」を読んでいました。

「グインサーガ」は、全巻130巻あり、それもまだ未完ということです。栗本薫さんが、50代で亡くなったためです。

そのうち、16巻が再版され、それを読んでいました。

中原のパロという王国が中心に、様々な国の攻防があり、そこでいろいろな人達が活躍する物語です。

物語の始まりは、パロの「二粒の真珠」といわれた王子と王女の双子が、ルードの森で、頭が豹の戦士と出会うところから始まります。レムス(王子)とリンダ(王女)、そして、豹頭の戦士がグインです。

その後、ノスフェラスでのモンゴールとの闘いで、グインが素晴らしい戦士であることが分かります。そして、人とは言えないかもしれないけれども、人柄も大きく豊かでリーダーとしての力があります。その時に若い戦士イシュトヴァ―ンと、モンゴールの公女アムネリスが登場します。

アムネリスは、ノスフェラスの敗北の後、モンゴールに敗北したパロのクリスタル公アルド・ナリスと政治的結婚を父親の大公に指示されますが、アルド・ナリスに恋してしまいます。このあたりで、アルド・ナリスの弟マリウスが登場します。

レムスとリンダをパロに連れて帰るという約束をしたグインは、それを守るため、アルゴスという国に二人を連れて行きます。そして、自分が何者なのかを知る旅に出ます。そこで、アルゴスの王太子スカールが登場します。

これで主な登場人物は出てきました。そして、みんなそれぞれに美しく個性的で、大活躍するのです。

3千年の歴史を持つパロは、中原の豊かな国ですが、そこを北のモンゴールという新しく貧しい国が襲い、パロを倒してしまいます。王も王妃も殺され、アルド・ナリスは重傷を負い、モンゴールに征服されてしまいます。

その時、レムスとリンダは、パロの隠された機械で、アルゴスに送られるところをルードの森に行ってしまったのです。そして、パロは再興を目指し、アルド・ナリスを中心として、モンゴールを倒します。

それでも、レムスとアルド・ナリスとの行き違いや、アムネリスのモンゴール再興や、イシュトヴァ―ンの王になろうという野望や、マリウス(ディーン)とアルド・ナリスとの気持ちのすれ違い、ノスフェラスの謎などたくさんの解決しない物語があるのです。

一番知りたいのは、グインは何者、ということでしょうね。

栗本薫の物語は、心の大きな動きのままにほとばしるように伝えてきます。私は、ああこれは、物語る人が語ってくれているのだと思いました。

物語というものには、いろいろな欠点はあると思いますが、それでも、私はこの物語をとても豊穣な気持ちで読みました。

16巻までで、あとは販売していないのですが、121巻から130巻までは、販売していましたので、買いました。大体の登場人物の個性も分かっているので、そして、何を成し遂げたいかも分かっているので、その出会いや会話を楽しもうと思います。

私が好きな人物は、アルド・ナリスです。男性ですが、美しい女性のような美貌と知性、人には見せない暗く黒く輝く瞳のナリスに魅了されます。

栗本薫さんは、こんな世界を持っていて、すごいなと思います。知識と想像力が並外れているのでしょう。

私も、子供のころ、自分にこもって自分の世界を作っていました。今、年を取って、また物語の世界に遊ぶことが、楽しみになっています。


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