今年ももう少しで終わります。夫が亡くなった今年は、私にとっては大きな年だったと思います。
夫が倒れた時、2014年の夏でしたが、私にはこの世の終わりのように思え、本当に辛く情けなく、心弱い日を送りました。病院に通う車を運転しながら、涙がぽろぽろこぼれ、それを拭きもせず、泣いていました。
その時の辛い思いに比べれば、今年夫が亡くなったときは、しんどい毎日が終わってよかったね、という気持ちのほうが強かったと思います。
倒れてからは、毎日、いろいろなことに心を煩わせて、夫も私も私の家族も、疲れていったと思います。
夫が辛い日々を送っていることは分かっていましたから、夫に聞いたことがあります。こんな風に体が動かせなくなって、辛い思いをするなら、生きていない方が良かった? と。夫は不自由になった口で、「生きていてよかったよ」といいました。
私は涙がはらはらとこぼれました。生きていて、私たちと話したり、一緒に行動することができて、良かったよねーと、言いました。
でも、年を取り回復することはなく、だんだん弱っていきました。コロナの流行で、私たちに会えなくなって、ますます弱っていきました。
もうとても頑張ったのだから、いいよね、というのが、私の気持ちの中にできていきました。
そんな風に夫が亡くなって、自分の体の一部が失われたように思えます。
今年は夫が亡くなったこと、そして、私が打ちひしがれていること(でも、人は元気そうだといいますが)、そんな年だったと思います。
私の病気もあまりよくならないし、年を取って体力も益々なくなってきました。今年は、あまり元気が出なかった年でした。
でも、生きていますから、時間が流れ、辛いことばかりではありません。ほんのちょっとした良いこともあるのです。生きている限り、人は良いこと、嬉しいこと、そんなことを探していくのだろうと思います。
夫のことも、楽しかった日々を思い出していけば良いのでしょう。新しい年を迎え、新しい年の何かを探していくのだろうと思います。
あまりブログにあげることもなかったのに、訪問してくださった方々に感謝します。いろいろなお心遣いもいただき、人の心の柔らかな温かさを受けとりました。ありがとうございました。
来年はまたどんなことが起こるのでしょうか。何が起こっても、自分なりに受け止めていきたいと思っています。また来年もよろしくお願いします。