美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

子供のように

2020-07-31 13:27:36 | 
7月27日、夫に面会に行きました。

1回目は7月15日、今回は2回目で1回目から12日たっています。

面会の時間も15分と決められていて、特に1回目はあっという間に終わったという感じでした。

夫は、きっと寂しかったのだと思います。この施設に入所したのは7月6日で、あまり慣れていないところで、私とも会えず、12日も経っていたのですから。

今回、夫が面会室に入ってきたとき、今度もこの前と同じように、手を握ろうとしました。

そうすると、夫は、私の手を握り返して、手首の部分にかみつきました。もちろん痛くはありません。わらったような怒ったような顔は、「寂しかったよー」と言っているようでした。

まるで、子供がお母さんに甘えるようで、おかしいやら、悲しいやら、泣きたいような気持になりました。

この頃の夫は、中学生くらいの精神状態かと思います。

好き嫌いがはっきりとして、好きな人には心を開き、嫌いな人には、何もわかっていないようなふりをします。いろいろなことを思い出しているのですが、それをあまり人に伝えようとはしません。

中学生の子供のように、純でわがままな感じがします。

健康な頃の夫は、穏やかで人の話をよく聞き、リベラルな考え方をする人でした。子供っぽいところもありましたが、それを抑える大人らしさを持っていたと思います。(ちょっとおだてすぎかな)

そんな夫が、今、子供っぽさをむき出しにして、私に対します。私は、昔の夫のほうが断然好きですが、でも、少しずつ昔に帰っているのだと思うと、とてもうれしいです。

コロナの流行が、あまりにもひどくなってきているので、面会もだんだんできなくなるかもしれません。早く自由に面会できる日が来るのを、待っています。


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入所して思うこと

2020-07-24 14:40:17 | 
夫が特別養護老人ホームに入所して、2週間ばかり経ちました。

夫に会ったのは、入所の日(7/6)、健康診断の日(7/10)、1回目の面会の日(7/15)、時間も15分から30分くらいです。

担当してくれる方たちにも、ほんの少ししか会えていません。

でも、私は、夫は、ショートステイにいる頃より元気になったと思い始めています。ショートステイにいる頃は、面会に行ってもあまり表情を変えず、ぼーっとしているように見えました。

面会ができなくなっても、週1回、パジャマを持参していましたので、出てきた方に、「元気にしていますか?」と聞くと、「変わりません」という返事が多く、あまり元気ではないのだと思っていました。

特別養護老人ホームに入所した日は、絶対目を開けてやらないという感じで目を開けず、家に帰れないことを不満に思っているようでした。

健康診断の日は、少し疲れたのでしょう、あまり元気とは言えない感じでした。でも、目は開けて、「こんにちは」と声に出して言いました。

最初の面会の日、うがいと手洗いをして、熱を測ってもらい、対面シートを隔てた面会でした。手を握るのはいいと言われたので、私は、夫のそばに行き、手を握っていたのですが、少しすると、私の手を振りほどくようにして離し、対面シートの向こうに座っていた妹に、手を伸ばしました。

妹はびっくりして、夫の手を握り、「お兄さん、握手握手」といって手を振りました。

私もびっくりして、えっ、なんで私の手を振りほどくの!と思ったのですが、ハーなるほど、と納得しました。

家に帰らせてくれない私に怒っているのでしょう、「うちに帰りたいよねー」というと、うんうんとうなづきました。

そんな自分の感情を、表現するのは、とても元気になったということです。

担当の方々も優しく、声をかけてくださるようです。

先日は、電話で髪のカットのことを聞いてくださったのですが、その時、私が「元気にしていますか?」と聞くと、「ええ元気です。今も髪が長くなってうるさいでしょ? と聞くと、うんうんとうなづいてくれました。時々は、声を出して返事もしてくれます。」と言われました。

そんなことを聞くと、本当に夫のことを考えてくれているのだと、安心します。

今はまだ、ちょっとの期間ですから、これからどんなことが起こるかはわかりません。でも、夫が自分の思いを伝えようとしはじめたのは、とてもうれしいことでした。

この次の面会は、7月27日です。今度はどんなふうにわがままを言うのか、ちょっと楽しみにしています。


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お友達と会いました

2020-07-19 14:14:08 | 私の日々
お友達と9か月ぶりに会いました。

彼女は沖縄県に住んでいて、私は広島県に住んでいます。

高校生のころからのお友達で、大学も一緒でした。結婚した人が沖縄県の人で、今は沖縄県に住んでいます。

お母さんが広島県に住んでいらっしゃるので、6か月に1回お母さんと一緒に過ごすために広島にやってきます。

その時に、わが家を訪ねてくれるのです。今年は、3月に来る予定が、コロナのせいで延び延びになり、7月になりました。

私たちは、少女の時代から大人になるまでを一緒に過ごしましたから、青春時代を同じ船に乗って渡ったという気がします。

若いころは、好き勝手なことを言い合い、50歳まで生きられたらいいなどと、うそぶいていました。そんな私たちが、今は、70歳になりました。もう55年ものお付き合いです。

お誕生日に出す手紙には、いつも、もうこんな年になりましたね、というのが決まりです。

そんな私たちの、大学生のころのお話しを一つ、下宿屋で、みんなが集まっていた時に、40歳になったら、私たちはどんなふうになっているだろう、と想像をたくましくしたのです。

私のことを、彼女は、結婚もしないで、若い人と一緒に、楽しく人生や文学を語り合っているだろう、と言い、自分は、やはり結婚しないで、清貧の生活をしながら、ものを書いているだろうと、言いました。

いろいろな人のことを好き勝手に言い合った中で、彼女が言った、私のこと、彼女のことは、とても印象に残ったことでした。

40歳になったときに、そんな風ではありませんでしたが、私たちが、若いころ自分の人生をどんなふうに思い描いていたかということがよくわかり、なにかほのぼのとして、かわいらしかったなーと、思うのです。

今、私は、若いころに思ったような人生を生きてはいませんから、時々、ああ私の人生は!?、と思います。でも、今自分が生きている時間と空間は、やはり私が生きてきた続きなのだから、続けていかなければならないと思うのです。

お友達に会って、若いころの自分たちを思い出して、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。お友達がいるって、いいものですね。。


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新しい場所に

2020-07-08 01:34:35 | 
夫が特別養護老人ホームに入所しました。

近頃は、夫がショートステイから家に帰ると、夫の世話にとても疲れてしまっていました。体力がないのは以前からですが、気力のほうもだんだんなくなってきたようです。

夫が家にいるのは3日間だけですが、その間に主治医や看護師さん、ヘルパーさん、リハビリの方、歯医者さん、運転手さんなどの人たちが、毎日12・3人来られます。それに対応するのに気力が必要なのです。夫のおかげで、たくさんの人たちに会えて、楽しいこともありましたが、つらいこともそれ以上にありました。

だんだんこの状態から抜け出さないと、心の病気になってしまうのではないかと思うようになりました。

それで、特別養護老人ホームに、入所することを考え始めたのです。入所の申請は、去年の秋にしていました。そして6月頃に入所したいかという問い合わせがあり、入所したいと申し込んで、7月6日に入所しました。

今は、コロナ感染を防ぐため、夫の部屋での面会はできません。でも、入所した日だけは、15分ほど許可されました。夫には、以前から特別養護老人ホームへの入所を伝えていましたが、それも6月に家に帰ったときに言ったので、忘れてしまっていたようです。

夫は、私に怒っているのか、目を開けません。何度も「目を開けて」と言っても開けません。自分がなぜここにいるのかがわからなかったので、怒っているようでした。家に帰るつもりでいたので、不満だったのでしょう。

でも、私は、怒っている夫を見て、ちょっと嬉しくなりました。夫は、ショートステイにいるときには、あまり感情を出しませんでした。家に帰ると、わがままが出てくるのですが。それなのに、特別養護老人ホームの部屋でわがままなのは、この部屋や周りの人に、あまり違和感がなかったからではないかと思ったのです。

去年、見学に行った時に見せてもらった部屋と構造は一緒ですが、広さが狭いように思いました。でも、いい部屋を見せるのが、一般的な仕方なのでしょうから。そして、山が見えるほうの部屋にしてもらいたいと思っていましたが、反対がわのお部屋なのも、ちょっと不満でしたが、これも仕方ないでしょうね。明るくてきれいなお部屋なのは、思っていた通りです

この施設は、大きな川のそばにあります。堤防よりも低い位置に建物はあります。今、雨の音を聞きながら、熊本の施設で亡くなった方のことを思い、心が痛みます。夫もそういう風にならないように、と願っています。

これから、夫がここで気持ちよく過ごせるようにと願い、できるだけ面会に行って、二人の生活をここで作りたいと思っています。今はまだ、予約して15分くらい、面会室で会うのですが。

新しい世界が始まるのは、なにか良いことを想像してしまいますが、でも、新しい世界も今までの世界と同じように、よいことも悪いこともたくさんあるのだと、心を引き締めています。

私の病気もあまり良い状態ではないので、夫も私もお互い少しずつ我慢して、できるだけ長く一緒に生きていきたいと思います。


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素敵なマイバッグ

2020-07-03 20:47:52 | 私の日々

毎月1回、病院で血液検査を受けて受診し、薬局でお薬をもらいます。6月は23日に行きました。

薬局で、お薬をもらった時、「来月からは、ビニールバッグを差し上げられなくなります。1枚5円で買っていただくか、自分でバッグを持ってきてください」と言われました。

レジ袋の有料化は知っていましたが、食料品や日用品の一部は、生協の個配を利用しているため、あまり切実には思っていませんでした。以前から、有料のお店もあり、いつもレジ袋を持参していました。

ところがお薬の袋も有料になるのなら、何か袋を準備しようと思い始めました。


妹にその話をすると、洋裁が得意な妹が、「マイバッグを作ろう」と言いました。二人で手芸品のお店に行って布を選びました。この頃は、バッグを作る人が多いので、バッグ用の布がたくさん置いてあります。


赤の花柄は私用、ブルーは母と妹用です。私は大1、中1、小2個です。小は一つはお薬用、もう一つはバッグに常時入れておきます。まとまった買い物のとき用に大と中は、車の中に入れておきます。


ブルーの小は母のお薬用です。妹は大、小を一つずつ、これは袋作成代として、プレゼントしました。ちょっとお安い作成代ですが。


海にプラスチックごみが流れていき、海が汚染され、生き物たちにも影響を与えています。プラスチックごみを少しでも減らして、地球や生き物たちを守れればいいと思います。

マイバックを作ることくらいで、大した役には立たないでしょうが、何もしないよりはましかな、と思います。


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