美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

七色の声

2020-09-30 17:23:16 | チャーリー


私は、人とあまりうまく付き合えません。

それには、いろいろな理由があると思いますが、その中の一つに、意地悪に耐えられないということがあります。

意地悪を感じたら、スーッと心が離れてしまいます。どんなかかわりも必要がなくなってしまうのです。

そんな風な私の心を沸き立たせてくれるのが、ペットのチャーリーとの付き合いです。

チャーリーは、11歳になりました。だんだん、犬というよりは、人間のように感情が動くように見えます。

早く起きようよと甘え、遊ぼうよと催促し、帰ってきたものへの歓迎、訪ねてきた人への喜び、郵便屋さんへの攻撃(申し訳ありません)、もっともっといろいろなことへの反応が、見ていて楽しいほどです。

その声は微妙に違っていて、七色の声を出します。それは、言葉にはなりませんが、感情の表現が豊かです。

私たちの言葉も、音を認識するのでしょうか、わかるものもあります。


私が今まで、飼ってきた犬たちも、メリーとローリーですが、同じように言葉に反応し、自分の意思を伝えてくれました。

メリーとローリーとはお話ができたと思っています。特に、ローリーの「おかあさん、あのね」という声が、今も聞こえるようです。



そして、今は、お客さんに愛想を振りまいたチャーリーが、夜ベッドの上で、「ママ、ごめんね」と、私にくっついて寝る姿が、かわいくてたまりません。

それは、意思の疎通ができない人間とのつながりよりも、あたたかな付き合いです。

私の妹とお友達の家の犬のお話を一つずつ。



妹が、ピーターを留守番させていた時のことです。もう老犬になっていたピーターは、妹が出かけた時から帰るまで、ずっと遠吠えをしていたようでした。

家の近くまで、帰ってきたときに、どこかの犬の遠吠が聞こえました。家に近づくにつれて、それがピーターの声だということに気が付きました。ずっとないていたのでしょう。

妹は、それからは、24時間、ピーターを一匹で置くことはやめたそうです。



お友達のうちのプレッツェルは、子供たちのピアノの練習に合わせて、歌を歌うようにないたそうです。

それも、ベートーヴェンの曲だけに合わせて歌ったそうです。お友達がいると歌わないので、彼女は、こっそりそれをドアの外から聞いたそうです。

そんな犬たちの様々な様子を見て、聞いて、心がふわふわと浮かんでいきます。

意地悪をしない犬たちの、一生懸命生きている姿を見ていると、本当にいじらしく、いとおしいと思います。




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対面での面会、再開

2020-09-25 14:02:05 | 
夫の入所している特別養護老人ホームで、対面での面会が再開されることになりました。

広島県のコロナウイルス感染状況ステージがステージⅡからⅠに引き下げられたので、10月1日から、オンライン面会から面会室での対面面会ができることになりました。

10月1日は、夫の誕生日です。とても素敵なプレゼントです。

早速、23日にオンライン面会に行ったとき、1日の予約を取りました。

夫にも、1日のお誕生日は、直に会えると伝えましたが、ピンと来ていないようでした。

夫は、この頃、私に怒っているのでしょう。面会に行っても、目をつむっていることが多いのです。家に帰りたいという気持ちが強いのと、あまり面会に行かないことにも、怒っているのかもしれません。

面会は、1週間に1回といわれています。それを夫は知りません。コロナウイルスの感染予防のために、直に面会ができないということも、知らないかもしれません。

17日に面会に行った時、そういう事情が分かっていないので、機嫌が悪いのかなと思い、説明をしました。その時はわかったとうなづいたので、23日には、説明をしませんでした。

23日も、とても機嫌が悪く、目をつむり、私の顔を見ようとはしませんでした。この頃は、声も出しません。「こんにちは」「元気ですか」と声をかけても、なしのつぶてです。

後で思ったのは、17日に聞いたことは、もう忘れているのかもしれません。

オンライン面会にも、戸惑っているようです。顔は見えるし、声も聞こえるのに、いないと思うのでしょうか。

1日には、久しぶりに、直に顔が見られるので、少しは機嫌が直るといいのですが。私もとても楽しみにしています。

母のリハビリに来られる理学療法士が、「今でも、全然面会のできない施設もありますよ。私もリハビリができないので心配しています。」と言われました。

夫の入所している施設を、いい施設ですねと言われました。私も、いろいろな状況にすぐに対応してくれると思っています。

ただ、入所して以来、部屋での面会はできないので、夫の生活がどんな風かということがわからず、早く面会が自由にできることを望んでいます。

夫のお誕生日には、バースデイカードを持って行って、久しぶりの対面をしようと思います。目を開けていてくれればいいのですが。


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みんなのお誕生日

2020-09-19 15:30:27 | 私の日々

私の母は今年の1月3日に、95才になりました。今までは、1月中にお誕会をしていました。

ところが、今年は何か忙しくて、延び延びになってしまっています。

そして、9月、4日は妹の、5日はチャーリーのお誕生日です。それで、それではみんなまとめてお誕生会をしましょう、ということになりました。

私は、11月8日ですが、それもまとめてやることになりました。

母は、メロンが大好物なので、メロン1個とショートケーキを3つ買ってきました。



昔は、チャーリーには、犬用のケーキをインターネットで頼んでいたのですが、500円くらいのケーキ1個頼むと、冷凍の送料が900円くらいかかります。

それで、今回は、人用のケーキを1/3くらい上げることにしました。

犬の飼い主としては落第ですが、この頃は、まあ、いいか という感じで育てています。

みんなの年齢の下の数字のキャンドルナンバーを買ってきて、火をともしてお祝いしました。

 

チャーリーには、妹がお祝いにぬいぐるみを買ってくれました。かわいいぬいぐるみを気にいったようです。

チャーリーも今年は11才になりました。人間の年齢では、60才くらいです。まだまだ元気ですが、これから老齢犬のいろいろなことが起こるのでしょう。



わが家は、みんなますます年齢が高くなり、これからどんなふうになるのだろうと、不安が募ります。でも、悩んでも仕方ないので、何かことが起これば、それに一生懸命対応しようと思っています。

最後に、ケーキもメロンも大変美味でした。


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このごろ温かい気持になっています

2020-09-18 01:28:31 | 私の日々
何も持っていない私を、誰も愛さないと思っていました。

何も、というのは、社会の中での何かということです。

だから、このブログをはじめました。

社会の中での何かを持っていなくても、私はいろいろなものを持っているということを、自分が認めたいと思ったからです。

人にも、それを言いたいと思っていたと思います。

だから、ブログの中で、自分が思うこと、自分がしあわせであること、私のまわりにはたくさんのものがあるということを書いて、自己満足の世界で生きていこうと思ったのでした。

ところが、何を書いても、あまり幸せにはなれないなと思い始めました。私が持っているものに、誰も感心はしないだろうと思ったからです。(誰かに感心されたからといって、幸せにはなれないでしょうが)

今、私のブログに、3人の方が、フォローしてくださっています。私も彼女たちのブログを訪ねて、読ませてもらいます。

この頃は、そのことを幸せなことと思うようになりました。

私のブログを読んで、それだけで、私を認めてくださっているのだと、そう思うようになったのです。社会の中で何かを持っているかどうかなど、関係なく。本当にありがたいことだと思います。

これからも、細々と思うことを書いていこうと思います。そして、私のブログを訪ねてくださる方との出会いを、楽しんでいこうと思います。


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薔薇がまた枯れました

2020-09-10 13:52:19 | 薔薇と庭


この頃は薔薇のお世話を何もしないので、何かが起こると、1本ずつ枯れてしまいます。

今回は、台風10号。

門のそばに植えていたブラッシュ・ノアゼットの5・6本ほどあった枝が、虫の被害か1本だけになっていました。

その1本が、強風に吹かれて、倒れているのを見つけました。茎の根元が折れています。上の薔薇がブラッシュ・ノアゼットです。愛らしい薔薇でした。

また1本薔薇が枯れてしまいました。残っているのは、あと17本くらいです。くらいというのは、今にも枯れそうなものがあるからです。

去年、わが家の庭には、ゴマダラカミキリが飛び回っていました。そして、薔薇の根元には、木くずが落ちていました。

枯れた茎を切ると、白い幼虫が一緒に切れたこともあります。そのせいか、今年は、株全部が枯れなくても、枝が一部枯れてしまったものもあります。

その枝を、台風の前に切ったのですが、枝の中心にそれは大きな穴が開いていました。

でも、枝を切ったら、その横に新しいシュートが伸び始めているのに気が付きました。とても元気そうなシュートです。



この薔薇は、スイート・ジュリエットというイングリッシュ・ローズです。もう20年くらい元気で花を咲かせてくれます。とても、可憐なバラです。

上の写真は2012年のスイート・ジュリエットです。下の写真は、枝に開いていた大きな穴と新しいシュートです。



まだ元気で咲いてくれるスイート・ジュリエットに感謝。枯れてしまった薔薇たちにも、ほかの何とか生きている薔薇たちにも、元気がまだある薔薇たちにも、みんなに感謝しています。

薔薇を一生懸命育てたことで、私の時間が豊かだったことがあると、今は寂しい庭を見ながら、思い出しています。


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