教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

最近デジャブを感じる

2011-06-16 00:01:11 | 経済/経済/社会
最近デジャブを感じることがある。
いつのデジャブかというと、はるか20年も前の話である。



かつてアメリカは超大国だった。
唯一それにケチをつけられるのはソ連くらいで、それも核弾頭の数で肩をならべるのがせいぜいなくらいだった。

そのアメリカはいつしか深刻な不況に陥った。
製造業がコテンパンにやられ、国内では国産の製品が売れず、輸入品で溢れかえるようになったからである。
ベル研やモトローラといった、かつて日本の製造業界からすれば現人神に等しい存在だった巨人たちが次々に没落していった。

超大国アメリカの製造業をコテンパンにのしたのは日本だった。
日本は日露戦争の頃からすでに先進国(当時の呼称は列強)だったが、現在の水準から言えば当時の日本は新興工業国といったところだったのかもしれないとも思う。

日本は浮かれていた。
たぶん日露戦争で勝ったときよりも浮かれていた。
「もうアメリカからは学ぶことはない!」
などという総理大臣(だったような)までいた。

日本はアメリカのステータスシンボルだったティファニーの本店ビルやエンパイアステートビルをありえないくらいの高値で落札していき、アメリカ人から反感を買った。

その日本では不動産バブルが起きた。
当時は土地神話などと呼ばれ、不動産は絶対に値下がらないと言われていた。
株価も、日本は企業間の持ち合いの割合がすこぶる大きいので、PBR(株価純資産倍率)で見ると超割高だろうが関係なくまだまだ値上がりすると言われていた。

その後はどうか。

バブルは弾けた。
どうなったかは推して知るべしである。



さて現代に戻る。



技術立国日本という国がある。
かつては「Japan as No.1 !」などと言われたほどの大国だった。

その日本はいつしか停滞から抜け出せなくなっていた。
製造業がコテンパンにやられ、まだ国内では国産の製品は売るものの、外国では国産の製品はパタリと売れなくなったからである。
日立やNECといった、かつて世界の誰もが優良企業と認めた巨人たちが次々に没落していった。

技術立国日本の製造業をコテンパンにのしたのは(特定の国ではないが)たとえば中国に代表されるアジア圏の国々だった。
日本からすれば新興工業国といった国である。

中国は浮かれている。
たぶん毛沢東が蒋介石も日本軍も追い出したときよりも浮かれている。
「日本は追い抜いた! アメリカももうすぐ追い抜く!」
などという論調である。

中国は為替操作で溜め込んだ外貨で諸外国の権益を次々と落札していき、先進国に安全保障上の危機感を与えている。

その中国では不動産バブルが起きている。
国営企業が主体だから大丈夫だとか、経済成長が続くからバブルだが弾けないだとか、そんなリクツで不動産は絶対に値下がらないと言われている。
株にしても、ただ高成長の期待できる新興国株だという理由で買い進められるところが大きく、冷静な分析などしないで買うやからも少なくない。

その後はどうか。

その後バブルは弾けるのだろうか?
どうなるかはまだわからない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿