教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

社内研修で物議を醸しだした

2009-10-21 00:00:02 | オタネタ全般
今日、とある社内研修を受けてきた。
・・・というか、受けさせられてきた。

内容までこまかく書かないが、業務改善方法がどうのこうの…というような、いかにもどーでもいい的な臭いしかしない研修である。

この研修では、グループごとに分かれてとあるネタについて議論し、それをまとめ、A0サイズくらいの紙でイラストを交えて表現せよ、という課題が与えられた。

議論してまとめるくらいは大したことはない。
研修の趣旨にそってやってれば大概なんとなくそれっぽいものにはなるし、8人くらい集まれば1人くらい仕切り肌のヤツはいるものだ。

しかし!

『イラストを交えて表現せよ』というところは如何ともし難い。
セミナー講師による授業段階で、模範事例としてドラえもんっぽい絵で表現された作品を紹介されてしまったいきおい、みんなして何か絵を描かねばならんもんだと思い込んでしまった。

グループ内に暗雲が立ちこめた。
「こいつは意外とタイヘンなんじゃね? いったい誰が絵をかくんだよ・・・」
わがグループ内での問題意識は光の速さで伝播した。
カンペキに本来のセミナー内容そっちのけである。

議論したネタを表現するためにどういう構図の絵を描くのかまではカンタンに決定した。
問題は描けるヤツだ。

「おまえ何か描いてみろよ?」
仕切り肌の男はそう言った。
つかまったヤツはしぶしぶ何か描いた。
とはいっても、顔がただの○で、手足は棒1本づつの、いちばんカンタンかつ模式的な絵でしかなかった。
あと2~3人ひっつかまったが、結果はどれも同じようなものだった。

「じゃ~、我輩も何か描いてみよっかな~♪」
わたしもペンを取った。
まわりは
「自発的に描こうとするなんて物好きなヤツだな~」
というくらいのムードだった。
既にグループ内では
「だめだこりゃ」
的な雰囲気が立ちこめつつあった。

ところが!

30秒くらいでその雰囲気は一変した。
わたしが片目の輪郭を描いたところで、
「何かコイツ巧いぞ?」
という外野のヒソヒソが聞こえてきた。

予め言っておくが、べつにわたしは絵は巧いわけでも何でもない。
2009.10.15の記事(※1)にはっといたのと同レベルのものでしかない。
イラストを全く描いたことがない人よりちょっとだけマシなくらいでしかない。

しかしながらここはある種の特殊環境。
なんせ講師をのぞけば技術屋しか部屋にはいないのだ。

技術屋ってぇのは、アインシュタインの相対性理論について説明せよなんて突然言われてもけっこう答えられてしまうものだが、アインシュタインの似顔絵を描けなんて突然言われたらペンを持つ前に降参するようなのが技術屋だ。
そもそもイラストを描いて遊んだ経験があるような技術屋が、いったい世間にどれだけいようか?

そんなかんなで数分後には神に祭り上げられてしまった。
そっからあとはずっと「画伯」と呼ばれる次第である。

構図はきまっていて、あとは絵を描くだけ。

ホントは他にも提出資料がたくさんあって、みんなで分担して資料を作らねばならなかった。
しかし、わたしはそっちはやらなかった。

「絵を描くので精一杯だから、だれか代わりにやっといて」
みんな役割分担の重要性をカンペキに理解している。
わたしの分まで喜んでやってくれた。

わたしはというと、のこりの研修時間の間ず~っとA0の紙に女の子の絵を描いて遊んでいた。
ほかのみんなはというと、わたしの代わりにマジメに研修課題を潰していた。
ご苦労さまです、はい。

さて完成。

「巧すぎて怖いんだけど(笑)」
とか、
「○○にこんな隠しスキルがあったとは!?」
とか、
「これ、すげーかわいいんだけど、なんで?」
とか、
ずいぶんと御世辞を頂いた。

よそのグループからも
「うちにも絵心がある人がいたらいいんだけどねぇ・・・」
という声をいくつも聞いた。

再度言っておくが、べつにわたしは巧いわけでも何でもない。
ちょっとだけ描けるという程度の人すら2人としていなかっただけのことだ。
まあ、半分あきれられていたような気もするなあ(笑)。

さて発表。

このときにも、たまたまいた役員に
「これ誰が描いたんだ?」
と聞かれたり、研修の責任者の人にも
「人は見かけによらないなぁ」
とか言われたり、講師の人にも
「こういうの、どうやって描くもんなんですか?」
とか聞かれる有様で、ずいぶんと物議を醸しだした(笑)。

実のところ、イラストなど描く必要すらなかった。
酷いとこになると、言葉を□で囲んだだけだったり、ポストイットに何か書いて張ってるだけだったり・・・。
まともにイラストなど描いてきたところなどほとんど無かったのだ。

なんだよ、そんなんでいいのかい!
うちだけ、ザクIIが量産化されていないのにガンダム造っちまったくらいチート性能じゃん!!

まあなんといっても、この日は会社いって絵を描いて遊んでるだけで半日終わったわけで、こんなんでいいんだろうかってぇほど楽しく過ごせた1日だった。

本日の教訓としては
『どんな無駄なスキルでも、いつかどーでもいいことで役に立つ日が来るから、決してスキルは無駄にはならない』
というところだろうか・・・?



【※1 2009.10.15の記事】
我毎日観賞千早
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20091015


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