1-7. Balatonakarattya (バラトン・アカラッチャ)
細長いバラトン湖の上端でブダペストから最も近い村であり、Veszprém(ヴェスプレーム)県、
Balatonalmádi(アルマーディ)市に属する村で、人口約850人である。
歴史的には建国前からの古い村であったが、隣なり村の Balatonaliga (アリガ)が共産圏時代に国の
保留地であったことより地の利を十分に生かせず、村の発展を阻害していたのではという気がする。
春は菜の花、夏にはヒマワリ畑又は麦畑が高速道路を抜けた旅人の心に、いっときの安らぎを与えてくれる。
<行き方>
M7の高速道路出口(Exit 90)を下りて、国道71号線を北上して最初の村である。
電車ならば、Székesfehérvár (セーケシュフェヘールヴァール)よりバラトン湖北周り線に乗り、前述の
Csajág (チャヤーグ)駅の次である。
ブダペスト又はセーケシュフェヘールヴァールのバスターミナルから Balatonfüred (フレド)行のバスで
途中下車する方が選択肢は多い。
<見どころ>
*バラトン湖の眺望;
Akarattya(アカラッチャ)村の中心は30~40m高台にあり、湖へは懸崖になっていること、湖畔沿い
の道が国の保留地になっていて、通り抜けが規制されていることもあって、絶景スポットであることが
あまり世間に知られていない。 しかし、都心からのアクセスが非常に良いことで、近年、客足が急増して
おり、将来の有望な避暑地になるような気がする。
所々に崖肌を覗かせる岩壁が美しい。
バラトン湖北岸は、Almádi(アルマーディ)、Tihany(ティハニィ)まで見える。
隣なりの町 Balatonkenese(ケネシェ)を望む。
バラトン湖南岸は Siófok(シオーフォク)は視界に。
隣なり村 Balatonaliga(アリガ)、Balatonvilágos(ヴィラーゴシ)を望む。
* 広大な野原;
ピパチ(芥子の花)の群生は野生の為、開花は風まかせ、今年はアカラッチャに出現(6月)
バラトン湖近郊で最も広いヒマワリ畑(7月)
* バラトンの冬景色;
冬は湖水が凍って、その上でスケート、魚釣りを楽しむことが可能 (2月撮影)
雪景色感動の1枚、この樹は冬が過ぎ去った後に死滅した。惜しくて今も記憶に残る。(2013年1月撮影)
* 沿線で唯一のトンネル
Székesfehérvár 発、Tapolca (タポルツァ)行きの普通列車
駅を出ると、すぐに短いトンネル(約30m)に入る。
トンネルを抜けた Tapolca (タポルツァ)行きの急行列車(ブダペスト南駅発)
*Romai Katolikus (ローマ・カトリック)教会;
1930年設立された新しい教会である。
* ちょっと素敵なレストラン;
国道71号線沿いにあるクルマが屋根の上にあるレストラン(この写真は脇道に入った裏口、表から見えない)
レストランについては、このブログの「バラトンの車窓から」2013-8-15 で詳細を紹介したのでここでは省略。
これで、「バラトンそぞろ歩き(5)B/akarattya 」はお終いです。
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