地中海に面している国々は、全部で16か国ある。西端はジブラルタル海峡のあるアルボラン海
(スペインとモロッコの間)から一般的に東端はギリシャのエーゲ海まで。
その中のイタリア半島とバルカン半島に挟まれた海域がアドレア海で、東海岸はほとんどクロアチア
で占めており、そこは温暖な気候と絶景に加え、古代ギリシャ、ローマ帝国の古い町並みを残して
ヨーロッパ有数のリゾート地として、近年日本でもトップクラスの海外旅行人気を博している。
そんなクロアチアのアドリア海沿いの街と教会をのんびり巡ってみたいと思う。
1.ポレッチ(ポレチュ Porec)
イストリア半島の西端にあるポレッチは、2000年という長い歴史を持ち、それは紀元前2世紀頃
より始まる。 最初はローマ帝国の1部から始まり、ビザンツ帝国、フランク王国、ヴェネツィア
共和国、オーストリア(後にハンガリーが加わる)帝国に、第一次世界大戦後はイタリア王国に、
第二次世界大戦後はユーゴスラビア連邦に、1991年6月から現在のクロアチアに属している。
いろいろな国々の支配を受け、それぞれの時代に受けた文化的影響と遺跡、建造物が数多く残され
ている。 人口は近郊も入れて、17,000人が住んでいる。
半島の先端にある市街地
<ロケーション>
◆ エウフラシウス聖堂 (Eufrazijeva Bazilika)
この街のシンボルは、1997年に世界文化遺産に登録された「エウフラシウス聖堂」である。
オリジナルとしては4世紀頃に建てられた小さな礼拝堂で、その跡地に聖堂が5世紀に建て
替えられたものを6世紀のビザンツ帝国の時代に司教のエウフラシウスによって改築され
現在の姿に至る。
● 教会入口を飾る黄金のモザイク
● 教会内部
● 祭壇
● 同敷地内にある8角形礼拝堂
● 柱廊に囲まれた中庭
● 壁に残るフレスコ画・モザイク等遺物の数々
● 鐘楼から眺めるポレッチの街
18世紀に追加された鐘楼
鐘楼の展望台と南東部の港を望む
市街地(東方向) 真ん中付近に見える教会はゴスペ・オド・アンジェラ教会である。
◆ ネプチューン神殿跡とローマ遺跡
ネプチューン神殿跡
ローマ遺跡
◆ 市街地内に点在する邸宅
ロマネスクハウス;13世紀にロマネスク様式で造られた石造りと階上の木造建築が特徴
窓の両側に飾られた2人の聖人像を持つ邸宅(15世紀頃の作品)
美しい石畳の市街地通り(デクマヌス通り)
これにて「アドリア海の街と教会(1)」は、お終いです。
「バラトン遍路の旅」 http://motsukahu.web.fc2.com
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