カレル橋を渡り切って、更に、真っ直ぐ歩を東に進めると旧市庁舎のある旧市街広場に出る。
広場の脇を抜けて火薬塔までを「王の道」と呼ばれているそうで、観光必須ルートであろう。
カレル橋を挟んで、北のマーネス橋、南のレギー橋までの範囲が旧市街地区であるらしく、ブラ
ブラと歴史的な建造物を眺めて歩いてみた。
● プラハ城から眺めた旧市街地 Jul. 25 2009
<ロケーション>
1.カレル橋の袂にあるアッシジの聖フランチェスコ教会
1679~1685年に掛けて建立、教会前に佇むカレル4世の像と共にドームの緑屋根は旧市街の
シンボル的な建造物である。
Jun. 12 2011
2.クレメンティヌム (Klementinum)
神聖ローマ皇帝フェルディナンド1世の治世(1526~1564年)でのフス戦争で疲弊した国家
と減少した国民を補強するためにイエズス会をプラハに招聘し、その修道院が1556年に出来た
のがクレメンティヌムの起源で、プラハ城に次ぐ複合建築である。
敷地内には、次の興味深い建築物があり、修道院は現在はなくなった。
● 聖サルバドール教会 .... 1601年に建立、カレル橋のの対面にある。 Jun. 11 2011
● 聖クレメント大聖堂 ....1711~1715年に建立。ちょうど聖サルバドール教会の後ろに位置
し、カレル通りを歩いていくと、見過ごしてしまいそうな聖堂。
この右側に中庭があり、鐘の礼拝堂、図書館、天文台がある。
3.カレル通り (karlova)
● 交差するフソヴァ (Husova) 通りで、
北方向を眺めるとクラム・ガラス宮殿
南方向を眺めると、右に有名ビアホール「黄金の虎」と向こうに聖イリイ教会が見える。
● カレル通り沿いマレー広場 (malé) にあるルネサンス様式の建物
ハードロックカフェ シュトルチの家(1897年に本屋として改築)
4.一分の家/ミヌタ館 (dum U Minuty)
1564年に “スグラフィット” で装飾された壁とルネサンス様式で改築された、15世紀初頭
にはゴシック様式の一般人住居であったが、1896年に市が買い取り旧市庁舎の一部となった。
Jun. 11 2011
5.旧市庁舎の天文時計 (Orloj)
6.旧市街広場 (Staroméstské nám)
● ティーン教会(正式名はティーン(税関)前の聖母マリア教会)
オリジナルは12世紀にロマネスク様式の教会で創設され、14世紀半ば~16世紀初頭に
かけてゴシック様式で改築された。 高さ80mの二つの塔が空にそびえている。
Jul. 25 2009
● ヤン・フス像(背後にキンスキー宮殿)
チェコにおける宗教革命者で、カトリック教会を批判し1415年に火炙りの刑で処され、
死後に信仰者がフス派を名乗ってフス戦争(1419~1436年)に発展した。 Jun. 11 2011
● 2009年7月25日(土)のイベント
イベントの名も目的も判らなかったが、チェコ建国に関わった国々に関係しているようだ。
青と黄色の国旗はウクライナ、向こうにはオーストリア国旗も見える。 Jul. 25 2009
民族衣装からオスマントルコかな?
ハンガリーも参加
6.火薬塔 (Prasná brána)
旧市街公園を通り過ぎると、1475年に建てられた火薬塔が見えてくる。
Jun. 11 2011
火薬塔隣なりの市民会館はアールヌーボー様式で1911年に建てられた。 Jul. 25 2009
7.ヴァーツラフ広場と国立博物館本館
火薬塔をくぐって Na prikope 通りを南に進むと、広い遊歩道のヴァーツラフ広場に出る。
8.マリオネット人形劇
プラハに来たなら是非とも見たい伝統芸術のマリオネット人形劇、国立マリオネット劇場
Aug. 09 2008
9.ハット!驚く小路
フソヴァ (Husova) 通りとイルスカ (Jilská) 通りの交差する角に“ぶら下がり男” と
首吊り人形が目を引く。 プラハの小路にはこの種の前衛アートが多く飾られている。
Jul. 25 2009
“ぶら下りが男” は前衛芸術家ダヴィッド・チェルニーの作品
これにて「中・東欧を訪ねる(7)プラハ旧市街」は、お終いです。
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