撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

アドリア海の街と教会(5)

2018-03-08 13:06:55 | 海外生活

ザダルを出て再び、高速道路に戻ると、次の目的地のスプリットまで山沿いを走ることになる。

 

スプリット (Split)

 人口は市域で18万人(クロアチアでザグレブに次ぎ第2位、参考でザダルは7万人)で

 アドリア海最大の港町と云われ、その市街地は1979年に世界文化遺産にも登録された。

 街の起源としては、スプリットの北5kmの所にあるサロナ (Salona) と呼ばれた紀元前

 からの町がダルマチアの州都であったが、7世紀頃にアヴァール人とスラヴ人に町が侵略

 されると、市民の大半は、スプリットにあったディオクレティアヌス宮殿に避難し、住み

 つき都市を作り上げていき、最終的に州都も移した。

 その後のスプリットの歴史は、ザダルと大差ない。

 

<市街地ロケーション>

 

 

◆ 大聖堂(聖ドムニウス大聖堂)と鐘楼

 もともと、この大聖堂は3世紀にローマ皇帝ディオクレティアヌスの霊廟として建てられたが、

 彼のキリスト教への激しい弾圧に反発し、殉教した聖ドムニウス司教を祀る為に、7世紀に

 いままであった霊廟を破壊し、新たに現在の八角形の大聖堂を再建した。

  

 

 鐘楼のオリジナルは13~16世紀に造られ、1908年に復元された。 高さは60m。

  

 

 入口側(西方向から)

 

 大聖堂の回りに残されている以前のコリント式の支柱

 

 鐘楼入口前に飾られている石像たち

 

◆ ヴェスティブル(前庭)とペリスティル広場

     正面の建物の地下を通ると宮殿にある4つの門のひとつである青銅門を抜ける

     

 

◆ 青銅門(南門)とプロムナード

 

 駅、バスターミナル、フェリー埠頭のシティーポートが眼前に現れる。向こうに新市街を望む。

 

◆ 銀の門(東門)

 ペリスティル広場を右に回って、大聖堂を右手に見ながら銀の門に向かう。

 

 銀の門(東門)

 

 銀の門(東門)の外は露店が軒を並べる。

 

◆ 鉄の門(西門)

 逆にペリスティル広場を左に回ると鉄の門に向かう。

  

 

  鉄の門

  

 

◆ ナロドゥニ広場

 鉄の門を出るとすぐに繁華街のナロドゥニ広場にでる。

 時計塔の脇道が鉄の門と繋がっている。 手前左の茶色の建物が旧市庁舎。

 

◆ ブラチェ・ラディッチ広場(別名フルーツ広場)

 ナロドゥニ広場からちょっと南に、マルコ・マルリッチ(15世紀のクロアチアの文豪)の像

 がある広場。 青空市場が開催され買い物客でごった返す。 向こう白い建物はミレシ宮殿。

 

◆ 金の門(北門)

  ペリスティル広場を細い路地を通り北上すると金の門に出る。

  

 

 門を出るとグルグール・ニンスキ像と聖アルニラ修道院がお待ちかね。

グルグール・ニンスキ像;15世紀に実在し、クロアチアにスラブ語化を議会で推進した司教。

            像の左足親指に触れて願い事をするのが流行。 左指だけピカピカ。

聖アルニラ修道院;1099年に創立されたベネディクト派の女子修道院。 塔は18世紀に建立。

 

◆ 聖者教会 (The church of St. Sprit or Sv. Duh)

 11世紀に建てられたカワイイ教会、ロマネスク様式のファサードがいい。

  

 

◆ ディオクレティアヌス宮殿内の町並み

 旧都サロナからの難民が作った街だからか他の都市に比べ、生活臭がより感じられる。若しくは

 世界遺産に登録されているので近代化がままならないのか? 最近、そういう街が多いらしい。

   

   

 

          これにて「アドリア海の街と教会(5)」は、お終いです。

 

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