バラトン・アルマーディ (Balatonalmádi) を出ると、次の駅は、カープタラン・フレド(Káptalanfüred) だ。
駅は小さく、急行は停まらない。 駅の真向かいに湖水浴場(Strand) があるのみで、最寄りの村は
フェルショウ・ウルシ(Felsóörs) であるが、4km離れているので徒歩はきついだろう。
急行の停まる手前のアルマーディまたは次の駅からバスが利用できる。
Felsóörs, Alsóörs のó のスペルが違っていますことをご了承願います。
カープタラン・フレド駅(無人駅)
フェルショウ・ウルシ村(人口約1500人)には、バラトン北部丘陵地帯で最も古いロマネスク様式の教会
がある(13世紀初頭に建立)。 赤紫色の石を積み上げたアルパード時代の美しい中世の教会は必見。
入口門の石レリーフには、歴史の年輪を感じさせてくれる。 (詳細はホームページ “バラトン遍路の旅”を参照)
次の駅はアルショウ・ウルシ(Alsóörs) で、ベスピレム県に属する村で、中心は駅に近い。 (人口約1400人)
駅の向かいは、湖水浴場(Strand) で、ここは大きく、綺麗でかつ入場料600Ft/日は安い、穴場かも?
アルショウ・ウルシ駅 湖水浴場入口
向こうに霞むは、ティハニー半島
アルショウ・ウルシのカルヴィン派教会
駅前から真っ直ぐ伸びた坂道(ここには、役場、郵便局、スーパーがある)を2kmほど登った所に、13世紀初頭に
建立された中世の教会がある。 当初はロマネスク様式で建てられたが、今日の物は1788年にバロック様式で
改築されたものである。 教会の下の最も高い建物は、“トルコ人の家” と呼ばれており、煙突が特徴。
この辺りは、バラトン有数のビュー・ポイントである(一押し)。
教会からアルショウ・ウルシの中心(駅前)を望む。 左端の建物が “トルコ人の家”
次の駅は、チョパク (Csopak) で駅前に展示してあるSLと並ぶ最新車両
チョパクの名所旧跡と云えば、1880年代に建てられた中世の教会、聖イストヴァン教会の塔である。
この近辺には、数多くの小さな村、数多くの教会が存在しており、チョパク村の人々(人口約1500人)は
近隣の村パロスナク (Paloznak) 、ロヴァシ (Lovas) の教会も使っている。
パロスナクのローマカトリック教会(10-11世紀に建立) ロヴァシのローマカトリック(手前)とカルヴィン派教会
ロヴァシ (Lovas) ローマカトリック教会...別名;聖母マリア教会
13世紀に建立され、半円形の祭壇と東と南側に1つづつ残るスリット形状の窓、壁画はアルパート時代の特徴。
キリスト像の後ろの壁に残る壁画は背後霊の様。 内陣(入口、塔側)
お薦めレストラン; Malom Csárda (水車小屋レストラン)
水車小屋の作られた1800年代に戻った気分で、ハンガリアン料理を味わうのも乙なもの。
これで、「バラトンの車窓から」(4)アルショウ・ウルシ~チョパクは、お終いです。