ハンガリーの教会巡りの旅も、当初の目標であった八十八箇所をはるかに超え、ちょうど今回で
ふた周りしたことになる。 まだ、まだ、ここErdély (エルディ)には数多くのハンガリーの教会(古刹)
があるが、ひとまずルーマニア(トランシルヴァニア)に別れを告げたい。
最後に、この地域(Kalotaszeg)で、最も古く、Erdély でも素朴で、最も美しいと評判の教会を紹介
しましょう。 Magyar-gyerómonostor (マジャール・ジェローモノシュトル)の村の人口は1900人、
うちハンガリー人は200人、2002年以前は、もっと割合は多かったが、年々減少傾向にある。
gyerómonostor のó のスペルが違っていますことご了承ください。
<百七十六番札所; Magyar-gyerómonostor カルビン派教会>
教会は、最初に1196年に Mikola 家のシトー会の修道院としてスタートし、後にベネディクト派
の修道院となった。 13世紀に、タタール族に襲撃された後、現在の西側にある塔をツインの形で
建てた。(現在はひとつである) 南門脇にある3体の石の彫刻もこの時代に造られたものである。
1330年、教会区教会となり、1442年には教会は改築、拡張された。
18世紀に、ハブスブルグ帝国によって教会は破壊された。 (戦いはいつの世にも、なんとも罪な
所業であることよ) 1734年に残された建物で再建された。
1447~1758年に、内陣天井を絵師 Umling Lórunc によるカセットタイプの板絵を貼って飾ったが
現在は、2階信者席の手摺部分にあるのみ。
シトー会; 1098年にフランスの St. Robert によって創立された、ベネディクト派の一派
南側からの教会 西側からの教会
西門 南門
現行の南門脇にオリジナルの門が保存されている。
教会北側 北側内陣壁にあるユニークな窓(換気孔?)
南門の横の壁にある日時計と彫刻 (13世紀のオリジナルのもの)
聖ミハイルとドラゴンとの戦い ライオンの像
カロタのBird-Girl と呼ばれている。 塔の窓(ロマネスク)/ロマネスク様式の玄関レリーフ
内陣(祭壇と東側信者席) 説教台(1752年作)
内陣西側信者席 祭壇通路のゲート
カセットタイプの板絵 この地域の特徴的な青い刺繍
テーブル(1758~) 内陣への通路ゲート(アーチ枠にロマネスクのレリーフ
これで、「Magyar-gyerómonostor (M.ジェローモノシュトル)の教会」は、お終いです。