撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Locse (ルーチェ)の教会

2013-05-15 14:48:07 | 海外生活

 Kassa (カッシャ)を後に、高速道路D1でスロバキアの尾根Tátra (タートラ)山脈方面に向かう。

Kassa (カッシャ)から、80kmほどで、次の目的地のLöcse (ルーチェ、スロバキア語でレヴォチャ)

に到着する。 5km手前には、世界文化遺産に登録(1993年)されているスピシュ城を、道路沿い

から望むことが出来る。 

Löcse (ルーチェ)の町は人口14,800人ほどで、1910年には全人口が7,500人で、3000人が

スロバキア人、2,400人がハンガリー人であったが、現在はハンガリー人の数は数字に表れないほど

の少なさになっている。

 

 スピシュ城(1780年に火災によって廃墟化している)とルーチェの町

 

 

 Tátra (タートラ、スロバキア語でTatry) 山脈は2000m級の山が連なり圧巻。

 

 ここまで来たら、タートラ山脈の麓まで足を延ばすことを推奨したい。

 

 

                 Löcse のスペルö が違っていることをご了承ください。

<百七十八番札所; Löcse Szent Jakab (ルーチェ聖ヤカブ)教会>

  教会は、昔ハンガリーで最も美しい教会のひとつに数えられ、1245年にロマネスク様式で

 建てられ始めた。 約100年をかけて、徐々にゴシック様式も取り入れ完成させた。

 中世の木造彫刻は、現存している遺物の中で、最も美しいと云われている。 又、Löcsei Pál

 の作品である主祭壇は高さ18.6mで、1502年に造られた物であり、ゴシック様式の祭壇と

 しては最も大きい物と云われている。

 残念ながら、内部撮影がミサ中の為出来なかった。

 

 東南からの教会全貌            オリジナルの塔は、1550年の火災で焼滅し、

                          今日のものは1858年に建立。

 ((

 

 北側(副祭壇)の外観     東側(主祭壇)の外観      塔下の西門

  

 

       南側から見た塔と入口

 

 

 北側壁面                              南門の内門

 

 

南門の中に絵師Storno Ferenc のフレスコ画(19世紀)が壁に残っている。 とその天井。

 

 

 教会の南隣にユニークな建物の市庁舎がある。 オリジナルは15世紀に建てられたが、1550年の

火災で焼滅し、1615年にアーケードの姿になり、1893~1895年に今日のユニークな建物になった。

  

 

    これで、「Löcse (ルーチェ)の教会」は、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」