撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Veszprem(ヴェスピレーム)の教会(3)

2013-02-07 05:14:06 | 海外生活

今日訪れるZirc(ジルツ)は、Veszprém(ヴェスピレーム)県の北部に位置し、

国道82号線を北上すること20km、Bakony (バコニー)と呼ばれる山間に

ある城下町あるいは街道の宿場町であったと思う。

 小麦畑に囲まれた人口約7000人のZirc の町

 

 

 夏には広大な向日葵畑がハンガリーを実感させてくれる。

 

丘の上にBakony(バコニー)城、正式にはCsákvár(チャークバール)遺跡をみることが出来る。

城は12世紀に建てられ、1544年にオスマントルコ軍によって破壊された。

 

<六十二番札所; Zirc 大聖堂と修道院>

  ところ; Zirc (ジルツ)の町の中心、国道82号線沿いにある。

   1182年にハンガリー王ベラ3世によって建てられたといわれ、14世紀中ごろから

   15世紀初めにかけ全盛を極め、ハンガリー国内の修道院の中でも、中心的、重要な

   役割を果たしてきた。

   しかし、1541年にオスマントルコの襲撃により、壊滅的な破壊をうけた。

   1700年初期より、トルコ軍も去り、逃避していた修道士、住民も戻り始め、1733年には

   修道院を、1748年には聖母マリアを祀るために、バロック様式の教会が修道院とくっ付く

   形で再建された。

 

今日みられる教会は、1958年に改築されたものである。  高さ25mの塔は1854年に追加された。

 

   

 

    教会入口               塔先端部

  

 

天井フレスコ画はペストの    内陣内に飾られている多くの木造彫刻は

教会画家Jóysef の作品    ローマ教皇の弟子達により整えられた。

                    正面の聖母マリアの絵は1754年 Maulbertsch

                                        (マウルベルッチ)によって描かれた。

 

          

   内陣入口側        説教台には、キリストの誕生、復活、降臨が示されており

                  1752年の作品である。

    

 

<六十三番札所; Bakonyszentlászló (バコニーセントラスロー)教会 >

  ところ; Zirc (ジルツ)より更に16kmほど、国道82号線を北上し、掲示板に従い支線に入った

       小さな村の中にある。

   教会はプロテスタント(ルター派)の教会で13世紀に建立されたらしい。

   1816年には、バロック様式で再建された。

  

 

 祭壇部は外見5角形であるが内側は八角形のユニーク形状をしており、細長いスリット窓は

 ロマネスク様式の典型だ。   塔の黒い5角錘形状の屋根はルター派教会の特徴。

  

 

入口の石門は、アーチ型で石柱を使った典型的なロマネスク様式が残されている。

 

 

 内陣内部(祭壇側)              

 

 内陣内部(入口側)