撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Veszprem (ヴェスピレム)の教会(1)

2013-02-02 17:42:58 | 海外生活

<ロケーションの紹介>

ヴェスピレムはハンガリーの中で、最も古い都市のひとつである。 バラトン湖から北へ15km、一部のバラトン湖岸の町を含む県庁所在地である。

人口は6,5000人、7つの丘に囲まれた閑静で美しい、歴史と教育の古都である。 町の中心部にある城郭はハンガリーが統治する前の9世紀にはすでに、フランク族の要塞として存在したものをアルパード王朝の王ゲーザの所領として整備、拡張された。 1009年にはハンガリーがキリスト教を国教とする上でのハンガリー最初の司教座のあった所であり、その時の初代の王イステバンの王妃ギゼラのお気に入りの町であったため、今でも「女王の町」と呼ばれている。 1526年のモハチの戦いの後は、1684年までオーストリアとオスマントルコの間での統治争いの場となった。 1706年にハフスブルグ家の攻撃によって町は破壊された。

 

   ヴェスプレームの町の中心(火の見の塔より)

 火の見ヤグラからの町の中心部 

 

 城下より大聖堂を望む、城壁沿いにイシュトヴァーン王とギゼラ王妃の像がたたずむ。

 城下から大聖堂を望む

 

 イシュトヴァーン王とギゼラ王妃の像

 

城から西側の眺望:左側高架橋梁はイシュトヴァーン橋とその脇にたたずむ聖イシュトヴァーン教会(1730年建立)

 

五十七番札所(注1) : 聖ミハイル大聖堂>

 最初の教会は11世紀の初めに、王妃ギゼラによって、ロマネスク様式で建てられ、その後14世紀後期にロマネスク様式のバジリカとゴシック様式の内陣と地下霊廟を備えた形で再建された。

 

  (注1) 札所と名付けたのは、ハンガリー全土の古刹(寺を教会に替えて)を遍路しようという広大な計画を続けており、現在、この教会が57番目  であることを意味する。 56番目までの札所はバラトン湖周辺の古刹遍路であった。 興味ある方はホームページ http://invitelweb.hu/otsuka をご覧ください・

 

  大聖堂手前にあるのは三位一体像(1750年)     

 

 地下霊廟

 

大聖堂内部 : 主祭壇と両サイドに副祭壇を持つ三層内陣構造である。 今日見られる物はネオロマネスク様式であり、1907~1910年に再建されたものである。 

 

祭壇の反対側(教会入口側)

 

バジリカ正面上部: 細長い窓と石柱で区切られた窓はロマネスク様式の特徴である。

 

バジリカ正面入口: 古い石積みとアーチ型の門もまた、ロマネスク様式の特徴である。

 

<教会のロケーションMap>