九十一歳の誕生日の感想を昨日小ブログに書いたところ八十年来の竹馬の友から「九十一歳の坂道は厳しい」と近況をメールしてきた。彼は1930年六月生まれだからすでに[九十一歳」を老生より八か月多く体験している。僕らは昭和十八年四月旧制中学に入学して以来の仲で、戦中戦後の波乱の時代を共にし、動員先の工場で秘密兵器「人間魚雷」を作ったりした。
二十年頃前まではクラス会にも数十人集まり盛大だったが、数年前からは数人となり,とうとう家が近所同士の三人だけの会となった。しかし、月に一回は会うことにした。最後に三人が顔を合わせたのは2019年十一月だった。20年一月も場所まで設定したが、コロナ禍のためドタキャンした。まさか、こんなに長く続くとは思ってもいなかった。
竹馬の友は「コロナ禍が収まったらまた乾杯しよう」と書いているが、いつのことになるか。九十歳を超えた超高齢者が三人集まって会食して盃を交わしてもと思うのだが、どうもそれより、要介護の身では元気に参加できるか心配になってきた。人生とは所詮,重き荷を背負って遠き道を行くようなものなのかも。