ロシアのメドベージェフ首相が3日、北方領土の国後島を視察した。大統領在任中の2010年に次いで2度目である。しかも彼は現地の住民に対して”北方領土はロシアの古来の領土である。一寸たりとも日本へ渡さない”と豪語したという。盗人猛々しいとはこの事を言うのだ。北方領土四島は言うまでもなく日本の領土だ。1885年(安政元年)時のロシア帝政政府と徳川幕府との間で国境取決和親条約によって確定している。これは戦後の1956年、鳩山一郎総理とロシアのフルシチョフ第一書記との間で取り交わした共同宣言でも明らかだ。
こんな時も時、民主党の外交最高顧問鳩山由紀夫元総理が社会保障税一体化改革法案の衆院採決に反対票を投じて6か月の党員停止処分を受けた。これは当然外交最高顧問も解かれたことを意味するのだろう。メドベージェフの国後視察は、まるでこれを見透かしたように行われた。ロシア外交のしたたかさを感じる。
鳩山由紀夫氏は最高顧問だった昨年2月、国後島が指呼に見渡せる根室市の会合で”四島同時返還などは未来永劫ありえない”と脳天な発言をしている。祖父の鳩山一郎総理(当時)は平和条約締結後に歯舞色丹の即時返還の約束を取り交わしているが、国後択捉は要らないとは言っていない。外交には時にはブラッフが必要である。交渉前から鳩山氏のように腰がしけていては勝負にはならない。
玄葉外相はメドべージェフの国後視察について”日露関係の前向き雰囲気に水を差す”と批判しているが、時には外交的ブラッフも必要だ。例えば今、年二回(2月と8月)の「北方領土返還運動全国強調月間」を毎月一回実施して、国民の関心の深さを誇示したりしてはどうか。関係閣僚が交代で根室に行き,納沙布岬から北方領土を視察するのも一つの策かもしれない。
こんな時も時、民主党の外交最高顧問鳩山由紀夫元総理が社会保障税一体化改革法案の衆院採決に反対票を投じて6か月の党員停止処分を受けた。これは当然外交最高顧問も解かれたことを意味するのだろう。メドベージェフの国後視察は、まるでこれを見透かしたように行われた。ロシア外交のしたたかさを感じる。
鳩山由紀夫氏は最高顧問だった昨年2月、国後島が指呼に見渡せる根室市の会合で”四島同時返還などは未来永劫ありえない”と脳天な発言をしている。祖父の鳩山一郎総理(当時)は平和条約締結後に歯舞色丹の即時返還の約束を取り交わしているが、国後択捉は要らないとは言っていない。外交には時にはブラッフが必要である。交渉前から鳩山氏のように腰がしけていては勝負にはならない。
玄葉外相はメドべージェフの国後視察について”日露関係の前向き雰囲気に水を差す”と批判しているが、時には外交的ブラッフも必要だ。例えば今、年二回(2月と8月)の「北方領土返還運動全国強調月間」を毎月一回実施して、国民の関心の深さを誇示したりしてはどうか。関係閣僚が交代で根室に行き,納沙布岬から北方領土を視察するのも一つの策かもしれない。