「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            ロンドン五輪と東京五輪の開幕式

2012-07-29 05:11:17 | Weblog
ロンドン五輪の開幕式を昨日老妻と一緒にテレビで見た。五輪の開幕式は開催国の趣向を凝らした演出と参加国それぞれの個性あふれる行進ぶりが面白くついつい最後まで見てしまう。昨日も朝食もそこそこに二人して2時間もテレビの前に座ってしまったが、僕ら老人からみると、昨日の日本選手団の行進ぶりには今一つ抵抗があった。

48年前の1964年10月の東京五輪の時、僕はまだ30代の現役で仕事が忙しく、老妻も二人の子供の子育てで忙しくテレビにかじりついていたわけではないが、何故か開会式の日本選手団の威風堂々とした行進ぶりが今でも脳裏にある。ロンドン五輪のだらしない(僕らの目からみれば)入場行進を見て、昔はどうだったのか改めて「you tube」で確認したら、やはり僕らの脳裏にある通りであった。しかも日本選手団だけでなく、すべての参加国が”かしら右”、”歩調とれ”式の行進をしていた。

五輪の開幕式や閉会式の演出は今でも昔でも開催国の采配で行われるものであろうが,東京五輪の、あの各国の行進を見て改めて時代を感じる。しかし、当時でもあまりにも日本的な分刻みな運営には選手団の間にも抵抗があったのであろう。閉会式は、ちょっとした運営のミスから開会式とは打って変わった雑然なものになってしまった。しかし、怪我の功名で選手団には閉会式のほうが印象に残ったという人が当時多かったという。

日本人の特性は、何事に対しても整然さである。これが国際的な評価である。他国にそれを強要することは別だが、五輪の入場行進ぐらいせっかく赤色の制服に揃えたのだから、東京五輪にならって威風堂々と行進したらどうだったらだろうか。私語しながらだらだら歩きは日本人には合わない。