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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”松の内”から病院通い 高齢者の宿命か

2015-01-06 06:51:51 | Weblog
新年の松も明けない昨日から、僕の病院通いが始まった。初日の昨日は一昨年置換手術した膝の人工関節の、その後のチェックである。そして明日はまた入院切除した膀胱がんについての内視鏡検査である。昔流でいえば”お屠蘇(とそ)気分も覚めないうちに陰気もない話だ。が、老人が長生きするには仕方がないのかもしれない。

手術後の膝はレントゲン検査でも問題はない。曲げの具合が若干悪いようだが、杖なしで歩行ができるようになった。手術後人によっては接合部分にゆるみがでてくるそうだが、僕の場合はそれがなく痛みもない。置換手術は80歳過ぎた老体には無理だといわれたが、やってよかったと思う。あのまま手術をせず、痛みから外出できなくなったらそれこそ”寝たきり老人”になるところであった。

膝の検査の際、僕の足の脛(すね)に、引掻いて腫れた部分があるのを目ざとく見つけた医師が”どうしたのか”とたずねてきた。置換手術後ウィルス感染の危険があるらしい。僕はなんとも思っていなかったが、皮膚科の専門医に診察して貰えという。病院に同行してくれた老妻の勧めもあり、その足で家の近くの皮膚科の医院に行った。結果的には、傷は悪性なものではなく、冬季の乾燥による老人特有なものだった。

後期高齢者になると、普段日常生活では若い時と違って健康にはとくに気を使っている。暴飲暴食などしないが、過去のツケなのか、こうして病院通いが多くなる。”転ばぬ先の杖”、病院通いは老人が長生きするための宿命なのだろうか。これからさらに超高齢化の時代が来るという。老人の健康福祉については抜本的に見直す時期にきていると思う。