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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

なぜ修学旅行で「靖国」へ行ってはいけないのか

2013-07-01 05:35:26 | Weblog
兵庫県宝塚市教委が市内の中学校が東京での修学旅行の際、靖国神社とその境内にある遊就館を訪れたのは不適切だった、との認識を示し、今後の使用は考えていない、と市議会で答弁したという。官公立学校が主催する靖国神社参拝は連合軍占領下では好ましくない、との文部省通達(昭和24年)があったが、主権回復後の今は、とっくの昔に撤回されているのにだ。

言うまでもなく、靖国神社は国のために亡くなった英霊を祀る神社である。その境内にある遊就館も戦争を美化するために建てられた軍事博物館ではない。なぜ参拝したり、見学してはいけないのか。十歩も百歩も譲って、市教委の偏見に立ってみても、靖国神社参拝は、毎年のように閣僚の参拝を巡って”国際的”話題にもなっている。それだけの話題性だけでも訪れる価値はある。修学旅行でもない限り、社会に出てもあまり、訪れる機会はないものだ。

戦争中の昭和17年、東京の小学6年生だった僕らは「参宮旅行」で伊勢神宮、橿原神宮、平安神宮を参拝した。車中泊を入れて4泊5日のこの修学旅行は、僕らの一生の楽しい想い出になっている。今なら”神がかった”とか”天皇崇拝しすぎる”とか問題になるだろうが、80年の人生の中で、これらの神社をその後参拝する機会はほとんどなかった。

10年ほど前だが、取材で大阪の国際平和ミュージアムと京都の立命館大学国際平和館を訪れたが、「平和」という名の下で戦前戦中の、真実が疑わしい写真が展示されているのに驚いた。何故か、このような「平和」展示館にも修学旅行の生徒が訪れていた。やはり、日本の教育は何処かおかしくなっている。