「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

自由が丘の無人スタンドからも100円野菜が消えた。

2013-07-17 05:35:55 | Weblog
首都圏はこのところの猛暑続きで野菜の値段が高騰している。駅前スーパーの朝刊折り込みチラシを見たら”お野菜大放出! ジャガイモ、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、大葉各一点29円、よりどり四点97円”とあった。安いのか高いのか判らなが、随分、せこい商法だ。いずれにせよ例年に比べて、トマト、レタスなどは2倍もし家計を直撃している。

しからば、地元の農家の無人スタンドはどうなのか。野次馬根性と運動を兼ねて、自由が丘の店をのぞいてみた。老妻から葉物野菜があったら買ってこいと、厳命を受けたが季節的なことあってない。店にならんんでいたのは、トマト、なす、ゴーヤ、冬瓜(とーがん)馬鈴薯など。僕は初物の冬瓜とトマト、ナスを買って帰った。合計600円也だ。昨年までは、この無人スタンドにも、1パック100円の野菜もあったが、昨日は一つも並んでいなかった。

夏のこの季節になると、いつも戦中戦後の食糧難時代が想い出される。猫の額みたいな庭を開墾してカボチャの蔓を張らしたが、出来たのはうらなりで水っぽかったが、腹の足しにはなった。週に数回、亡母がリュックを背負って、当時は農家もあった元住吉(神奈川県)まで電車に乗って買い出しに出かけていた。今は、高くてもカネを出せば買える時代である。あの時代はそうではなかった。勤労動員先の江戸川運河近くの農家の畑から人参を盗んで食べたこともあった。68年前の今頃である。