goo blog サービス終了のお知らせ 

「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         名古屋場所の”国もん”人気

2008-07-28 05:09:07 | Weblog
大相撲名古屋場所は昨日、横綱白鵬の全勝優勝でめでたく千秋楽の幕を閉じた。
全国的には相撲人気にかげりが出ているというのに、名古屋場所は大入り満員の
日が9日もあるほどの盛況であった。理由は何なのか?"国もん”(地元)大関,琴
光喜の好調もあったが、観客の手拍子をまじえた応援にその秘密のカギをみた。

大相撲の本場所に贔屓力士の応援幕が登場したり、観客が一緒になって応援する
姿は昔は見られなかった。数年前から九州場所で"国もん”大関、魁皇への応援で
この光景が始まったが、今場所の名古屋場所での応援はサッカーや野球ばりの熱
の入れ方だった。

大相撲の最近の不人気は、外国人力士の多いことだ。東西横綱から始まって幕内
力士42人のうち15人が外国人、十両でも28人中8人が海外からの関取だ。大相撲の
歴史を見ると、各地のお殿様の勧進から始まっている。だからファンが"国もん”力士
を応援するのはごく自然のこと。名古屋場所の光景もおかしくはない。むしろ外国人
力士の活躍に対するフラストレーションの爆発かもしれない、

調べてみると、幕内以上の関取のいない県が、28都道府県もある。明治の大横綱、
梅ケ谷(二代目)を出した富山県や鳥取県にいたっては一人の相撲取りもいない。
”国もん”がいなければ、応援にも熱もはいらない。大相撲の衰退はこんなところにも
原因があるのだろう。外国から力士をスカウトするより、各地の相撲振興に力をいれ
たらどうだろうかー。北の湖理事長や解説の大御所、北の冨士さん、北海道出身関
取の育成にもっと力をいれたらどうかー。日ハムを見習ったら。