「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        67年前の暑さと朝顔の蔓

2008-07-23 04:54:13 | Weblog
梅雨があけたら、とたんに日本列島は猛暑の中。昨日は暦の上の大暑だったが、
文字通り、東京はうだるような暑さだった。気象庁の話では、この暑さは7月一杯
続きそうだという。地球の温暖化現象は、確実に毎年進んできている感じだ。

昭和16年、67年前の僕の「夏休み日記」が残っている。それで当時の気温を調べ
てみた。この年は戦争を思えと夏休みは8月1日から始まっていた。東京の最高気
温は8月17日の33・1度で暑い日もあったが、一般には冷夏で、30度をこす真夏日 
は15日に過ぎなかった。1日から5日までの5日間は肌寒い日が続いた。

今年はまだ、わが家の回りではセミが鳴かない。今朝ラジオ体操の帰途,気がつい
たのだが、朝顔の花もみていない。昔は都会でも路地裏の狭い敷地を利用して朝
顔の蔓を軒先にはわせていたものだが、今は◇朝顔の釣瓶取られてもらい水ーと
いった風流は都会からは消えてしまった。
 
昔は朝顔の蔓は”緑のカーテン”として暑さしのぎの役もしていた。が、今は朝顔に
代わってゴーヤがその役をしているという話を聞いた。ゴーヤの方が緑が濃く、葉も
大きいのだという。残念ながら僕はゴーヤの蔓をみたことがない。ゴーヤは実がとれ
て実用的だというが、いかにも風流がない。釣瓶を取られていたら、蔓をはずしてし
まうかもしれない。朝顔なら大輪を愛でながら納涼の気分を味あえるが、ゴーヤでは
ー。ゴーヤはやはり、ゴーヤ・チャンプールにして泡盛を飲みながらものである。