「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

もう一つわからない”天下り”規制

2007-04-26 06:07:05 | Weblog
いわゆる天下り規制の国家公務員改正案が今国会に提出される。
このところ新聞やテレビでさかんに報道されているが、僕にはあま
り関心がない。一般の人たちも同じではないだろうかー。

"天下り”については高級官僚が定年前に職を辞め、有利な条件で
公益法人や関係の機関に再就職し、高給をはみ、そのうえ再び高い
退職金を貰って、悠々自適の生活を送る華麗な人たちーぐらいの認
識しかない。

国家公務員改正案の骨子を読んでみたが、最初から上記の予見が
あるせいかよくわからない。高級官僚の入った"ボックス”をガラガラかき
まわしたみたいなものだ。高級官僚出身の議員が”ああだ、こうだ”と
いって自分の後輩たちの利権を擁護したのにすぎない。

国民の大半の単純な疑問は、なぜ高級官僚は難関を突破して国家公
務員になったのに、最後まで勤務しないのかーという点だ。同期入省の
一人が次官になると、その他の高官は自動的に関連の公益法人その他
に出てゆく伝統的仕組みがあるのだそうだ。このような役人を受け入
れるポストがなんと2万4千もあると聞いた。

”卵が先か鶏が先か”論になるが、果たしてこんなに多くのポストが
必要なのかどうかー。看板だけ掲げて何をやっているのかわからない
”公益法人”があるのは素人目にもわかる。やっかみだが、高級官僚
が二度ならず三度も"天下り”し、そのたびに退職金を”せしめて”行く
制度の廃止からはじめてはどうか。