「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

全国学力テストと犬山の言い分

2007-04-04 06:50:45 | Weblog
全国学力統一テストが今月24日実施されれる。全国の小学校6年、中学
3年を対象に国語、算数(数学)2科目について行われるが、岐阜県犬山市
教育委員会だけが、いち早くこれに反対を表明、本まで出して騒いでいる。

全国規模の学力テストは1956年から約10年ほど小、中、高校生対象に行
われた時期があったそうだが、参加校が少なく、教職員組合の反対で中止さ
れた。日教組がのさばりかえり、文部省が言いなりになっていた時代でもあっ
た。そして、そのあと”ゆとり教育”の時代が続いた。その結果が子供の学力
低下である。かっては国際的な学力テストで上位を占めていたのが、いつの
まにか低下してしまった。

今回の統一テストはこういった背景の下に実施されるが、犬山市教委はここ数
年、市独自の少人数による”競争原理”を排除した教育を実施しているので統一
テストには反対だという。統一テストはいたずらに地域間、学校間、子供同士の
学力競争をあおり、教育に悪影響を与えるからだと主張している。

犬山市は昨年12月の市長選挙で、学力テスト参加を公約にした新市長が当選
した。普通首長が交代したときには、教育長も辞意を表明するのがしきたりのよ
うだが、教育長は”いすわり”を続けている。どうもこの教育長は日本の教育の現
状がどうなのかとか、これをどうしたらよいかーというより自分のかたくなな教育
理念に固執しているだけのように見受ける。70歳という年齢、老害なのだろうかー。