「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

MOTTAINAI  もったいない

2007-04-13 06:53:03 | Weblog
NHKのみんなの歌で「MOYYAINAI」もったいない(作詞 仁井山征弘
作曲 Super)を放送している。数年前からケニアのノーベル平和賞受
賞者、ワンガリ・マンガリさんの提唱で、この言葉は世界の環境保全
関係者の間でキーワードになっているという。

僕ら戦前生れは”もったいない”という言葉を、昔、親からよく聞かさ
れたものだ。お茶碗にご飯を一粒でも残せば”もったいない”。お習字
の紙を書き損じると”もったいない”と、紙が真っ黒になるまで、その紙
で練習させられたものだ。

戦前の尋常小学校唱歌「二宮金次郎」の三番にこういうのがある。 
      家業大事に費をはぶき
      すこしの物をも粗末にせずに
      遂には身をたて人をもすくふ
      手本は二宮金次郎
”もったいない”の精神は立身出世に通じ、人をも救う社会哲学にも
通じている。

今の日本にとって”もったいない”はどうなのかー。大量消費、使い捨て
時代にふさわしくないのかもしれない。だが、生ゴミ、資源ゴミ、不燃ゴミ
などなどが路上に積まれているのをみると、やはり”もったいない”精神の
必要性を感じる。「MOTTAINAI」が環境保全のキーワードになって世界の
環境保全に役だてば、二宮尊徳先生も喜ばれるだろう。